2021.06.03 チームの話題(全体・他クラブ)
「VARの影響でスタジアムに足を運ばなくなる」が40%!プレミアリーグの改善策は?
「VARは、サッカーの魅力や本質を奪っている。レフェリーがなぜ自分に不利なペナルティを与えたり、オフサイドの判定をしたりするのか、その仕組みすらわからない。難しいね。ゴールを決めても、セレブレーションができるようになるまで2分も待たなければならない」
「最悪なのは、ゴールを決めた後、爪や髪の毛がオフサイドだったからアウトといわれることだ。あるいは、チームメイトが犯した誰も気づかないような小さなファウルとかね。ボールをネットに入れるまでに14回もパスを通したのに」
「こういった問題が持ち込まれても、われわれプレーヤーの声は考慮してもらえない。黙ってプレイしていれば稼げるだろう?ということなのかね。情熱があるほど、サッカーは苦行になりつつある。冷静でなければ、こんな日常を長く続けられないだろう」
発言の主は、エディンソン・カバーニ。プレミアリーグが開催される週末には、必ず議論のテーマになるビデオ・アシスタント・レフェリーについて、これほど的を射た指摘はないのではないでしょうか。
彼のゴールシーンで思い出すのは、プレミアリーグ31節のトッテナムVSマンチェスター・ユナイテッドの34分に喰らった先制ゴール取り消しです。マクトミネイがソン・フンミンをかわして左のフレッジへパス。縦パスを受けたポグバがラインの裏に転がすと、完璧なタイミングで抜け出したカバーニが左足で突き刺し、喜びを爆発させました。
VARチェックによる中断の後、マクトミネイのソン・フンミンに対するファールを取られてノーゴール。ドリブルで中に入ったセントラルMFの右手がスパーズの7番の顔に触れたのを咎められたのですが、「そもそもファールなのか」「ゴール、PK、イエロー&レッドとなるシーンのみが対象となるシステムなのに、そこまで遡るべきなのか」と、複数のテーマが議論になりました。
カバーニの問題提起に対して、賛同するサポーターも多いでしょう。昨日の「スカイスポーツ」が、衝撃的なレポートを配信しています。フットボール・サポーターズ・アソシエーション(FSA)が33000人に実施した調査によると、スタジアムでVARを体験したことがあるファンの95%、VARのジャッジをテレビで見たことがあるファンの94%が「VARによって試合がつまらなくなった」と感じているそうです。
「VAR は、妥当な時間内に解決していない」と答えたのは、スタジアム体験の91%、テレビ観戦の86%。「自然に湧き上がるゴールセレブレーションの歓喜がなくなったのが不満」は、全体の95%を占めています。「VARはサポートしているチームにプラスの影響を与えたか」という質問に、イエスと返したのは4%のみ。78%は「マイナスの影響があった」と回答しています。
最もインパクトがあったのは、次の数字です。パンデミックによるスタジアムの閉鎖前に、プレミアリーグのシーズンチケットを持っていた層の39%が「VAR導入によって、将来的に試合に行く機会が減る可能性が高くなった」。ジャッジの精度UPというプラスよりも、「ゴールが決まった瞬間、感情を爆発させられなくなった」「現場にいると、何が起こったのかわからない」といったマイナスのほうが圧倒的に大きいということなのでしょう。
プレミア リーグによると、VARによる平均遅延は1試合あたり50秒で、VARレビューにかかる平均時間は70秒。VARによる審議は129件で、2.9試合に1件となっており、レフェリーがオンフィールドレビューに費やした平均時間は 26 秒だそうです。ジャッジの精度を見ると、VAR導入前は85%、導入後は97%。これらの数字を見る限りでは、改善ポイントを特定するのは難しそうです。
先の調査に答えた97%が、VARの導入自体には賛成しており、問題は運用ということになります。VARの審議がスタートした瞬間に、ゴール裏のライトが点灯するというのはいかがでしょうか。決まった瞬間、このゴールは対象外ということがわかれば、セレブレーションが盛り上がるシーンが増えるのではないでしょうか。90分の間に数回しかないエクスタシーを味わうために観戦しているという原点に立ち返って、改善策を講じていただければと思います。
「最悪なのは、ゴールを決めた後、爪や髪の毛がオフサイドだったからアウトといわれることだ。あるいは、チームメイトが犯した誰も気づかないような小さなファウルとかね。ボールをネットに入れるまでに14回もパスを通したのに」
「こういった問題が持ち込まれても、われわれプレーヤーの声は考慮してもらえない。黙ってプレイしていれば稼げるだろう?ということなのかね。情熱があるほど、サッカーは苦行になりつつある。冷静でなければ、こんな日常を長く続けられないだろう」
発言の主は、エディンソン・カバーニ。プレミアリーグが開催される週末には、必ず議論のテーマになるビデオ・アシスタント・レフェリーについて、これほど的を射た指摘はないのではないでしょうか。
彼のゴールシーンで思い出すのは、プレミアリーグ31節のトッテナムVSマンチェスター・ユナイテッドの34分に喰らった先制ゴール取り消しです。マクトミネイがソン・フンミンをかわして左のフレッジへパス。縦パスを受けたポグバがラインの裏に転がすと、完璧なタイミングで抜け出したカバーニが左足で突き刺し、喜びを爆発させました。
VARチェックによる中断の後、マクトミネイのソン・フンミンに対するファールを取られてノーゴール。ドリブルで中に入ったセントラルMFの右手がスパーズの7番の顔に触れたのを咎められたのですが、「そもそもファールなのか」「ゴール、PK、イエロー&レッドとなるシーンのみが対象となるシステムなのに、そこまで遡るべきなのか」と、複数のテーマが議論になりました。
カバーニの問題提起に対して、賛同するサポーターも多いでしょう。昨日の「スカイスポーツ」が、衝撃的なレポートを配信しています。フットボール・サポーターズ・アソシエーション(FSA)が33000人に実施した調査によると、スタジアムでVARを体験したことがあるファンの95%、VARのジャッジをテレビで見たことがあるファンの94%が「VARによって試合がつまらなくなった」と感じているそうです。
「VAR は、妥当な時間内に解決していない」と答えたのは、スタジアム体験の91%、テレビ観戦の86%。「自然に湧き上がるゴールセレブレーションの歓喜がなくなったのが不満」は、全体の95%を占めています。「VARはサポートしているチームにプラスの影響を与えたか」という質問に、イエスと返したのは4%のみ。78%は「マイナスの影響があった」と回答しています。
最もインパクトがあったのは、次の数字です。パンデミックによるスタジアムの閉鎖前に、プレミアリーグのシーズンチケットを持っていた層の39%が「VAR導入によって、将来的に試合に行く機会が減る可能性が高くなった」。ジャッジの精度UPというプラスよりも、「ゴールが決まった瞬間、感情を爆発させられなくなった」「現場にいると、何が起こったのかわからない」といったマイナスのほうが圧倒的に大きいということなのでしょう。
プレミア リーグによると、VARによる平均遅延は1試合あたり50秒で、VARレビューにかかる平均時間は70秒。VARによる審議は129件で、2.9試合に1件となっており、レフェリーがオンフィールドレビューに費やした平均時間は 26 秒だそうです。ジャッジの精度を見ると、VAR導入前は85%、導入後は97%。これらの数字を見る限りでは、改善ポイントを特定するのは難しそうです。
先の調査に答えた97%が、VARの導入自体には賛成しており、問題は運用ということになります。VARの審議がスタートした瞬間に、ゴール裏のライトが点灯するというのはいかがでしょうか。決まった瞬間、このゴールは対象外ということがわかれば、セレブレーションが盛り上がるシーンが増えるのではないでしょうか。90分の間に数回しかないエクスタシーを味わうために観戦しているという原点に立ち返って、改善策を講じていただければと思います。
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