イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「資産価値の高いクラブランキング」TOP20に、プレミアリーグから8クラブがランクイン!

最近は毎度のことながら、お金絡みの話となると、プレミアリーグの層の厚さは最強です。毎年恒例となっている、アメリカのフォーブス誌発表の「サッカークラブの資産価値ランキング」のTOP20に、プレミアリーグから過去最高の8クラブがランクインしました。フォーブスの算出に使っている数字は、売上、利益、負債、現有キャッシュ、株式、スタジアムの評価額など。今回も1位となったのはレアル・マドリードで、サッカーにとどまらず、世界のすべてのスポーツクラブでも1位という評価を受けています。前年同様、TOP3のつばぜり合いは変わらずで、3000億円台後半のレアル・マドリード、バルセロナ、マンチェスター・ユナイテッドが突出しています。昨年の数字を振り返ると、レアル・マドリードが約3470億円、バルセロナが約3230億円、マンチェスター・ユナイテッドが約2840億円。レアル・マドリードの伸びが12%なのに対して、一昨年にマンチェスター・ユナイテッドを抜いて2位に上がったバルセロナは18%、マンチェスター・ユナイテッドは32%と急伸。プレミアリーグの好景気が続いて売上・利益が同じトレンドで伸びれば、来年はマンチェスター・ユナイテッドが1位となる状況です。

4位以下に目を移すと、マンチェルター・シティ、パリ・サンジェルマンといった、近年多額の投資続けてきたクラブが順位を上げており、アーセナルはランクダウン。これはアーセナルが下がったというよりは、チェルシーとマン・シティの伸びが上回ったと見ればよいでしょう。マンチェスター・シティと8位のリヴァプールはスタジアムの座席数を増設、13位のトッテナムには新スタジアム構想があり、これらが実現すれば資産評価額はさらに上がるものと思われます。びっくりしたのは、18位と19位にニューカッスルとウェストハムが入ったこと。要因は売上の増加だと思われますが、2016-17シーズンから収容人員6万人のオリンピックスタジアムへの移転が決まっているウェストハムは、サポーター離れを起こさなければ、アトレティコ・マドリードなど500億円台のクラブにスケールアップする可能性があります。

■サッカークラブの資産価値ランキング(カッコ内は昨年順位)
1位 (1位)/レアル・マドリード(スペイン・約3900億円)
2位 (2位)/バルセロナ(スペイン・約3800億円)
3位 (3位)/マンチェスター・ユナイテッド(プレミアリーグ・約3700億円)
4位 (4位)/バイエルン・ミュンヘン(ドイツ・約2800億円)
5位 (7位)/マンチェスター・シティ(プレミアリーグ・約1630億円)
6位 (6位)/チェルシー(プレミアリーグ・約1620億円)
7位 (5位)/アーセナル(プレミアリーグ・約1550億円)
8位 (10位)/リヴァプール(プレミアリーグ・約1160億円)
9位 (9位)/ユヴェントス(イタリア・約1000億円)
10位(8位)/ACミラン(イタリア・約920億円)
11位(11位)/ドルトムント(ドイツ・約830億円)
12位(15位)/パリ・サンジェルマン(フランス・約750億円)
13位(13位)/トッテナム(プレミアリーグ・約710億円)
14位(12位)/シャルケ04(ドイツ・約670億円)
15位(14位)/インテル(イタリア・約520億円)
16位(17位)/アトレティコ・マドリード(スペイン・約517億円)
17位(20位)/ナポリ(イタリア・約420億円)
18位(-)/ニューカッスル・ユナイテッド(プレミアリーグ・約415億円)
19位(-)/ウェストハム(プレミアリーグ・約370億円)
20位(16位)/ガラタサライ(トルコ、約350億円)

ちなみに、ニューカッスルとウェストハムにかわされて圏外に去ったのは、ASローマとハンブルガーSVです。他国の状況でいえば、スペインのトップクラブは順調に伸び、ドイツは堅調。12位から14位に落ちたシャルケも、抜いていった相手がパリとトッテナムなら納得です。イタリアは、同国のユヴェントスに抜かれたACミランとインテルのミラノ勢がリーグの順位同様に伸び悩んでいる一方で、ナポリが急成長を遂げています。

プレミアリーグ勢のランクアップは、売上の増加に起因しているのだと思われますが、お金がある今のうちに若手育成に力を入れていただいて、数年後に欧州ナンバーワンリーグの座を奪ってほしいなと思います。クロップ監督のドルトムントや、サー・アレックス・ファーガソン監督のマンチェスター・ユナイテッドがそうでしたが、発掘した若手が一流選手に育つまでには、相応の時間が必要です。自国選手の層が厚くならないと、スペインのように欧州を席巻するレベルにはならないでしょう。大物獲得に走るだけでなく、ぜひ、次世代スターの育成を!

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