イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

EL出場権、残留争い、レジェンド最後の戦い…プレミアリーグ最終節の見どころチェック!

プレミアリーグ2014-15シーズンも、いよいよ本日がフィナーレです。2011-12シーズンにマンチェスター・シティが奇跡的な逆転優勝を果たしたような最終節の決着を期待していたのですが、3試合を残してチェルシーが優勝を決めたために上位は無風。マンチェスター・ユナイテッド大勝、アーセナル惨敗で3位と4位が入れ替わる可能性はあるものの、エミレーツでのWBA戦でガナーズが無残な敗戦を喫したりはしないでしょう。来季のファン・ハール監督は、8月にチャンピオンズリーグ本大会出場を賭けたプレーオフを戦うことになります。

勝負としておもしろいのは、5位以下と残留争いです。勝ち点62の5位リヴァプールはストーク、1差のトッテナムはエヴァートン。いずれもアウェイでやっかいな相手と戦うわけですが、トッテナムとさらに1差の7位につけているサウサンプトンは、敵地エティハドのマンチェスター・シティ戦で勝利を挙げれば、ヨーロッパリーグ出場権が確定となる6位以内フィニッシュが現実的なものとなります。リッキー・リー・ランバート、ララナ、デヤン・ロブレン、ルーク・ショーをリヴァプールやマンチェスター・ユナイテッドに引き抜かれ、ジェイ・ロドリゲスがシーズンを棒に振ったにも関わらずクラブレコードの勝ち点60を積み上げたクーマン監督は「日曜日のゲームに勝てば、6位か5位に入れると思う」とコメント。自らのチームがいちばん厳しい組み合わせだと認めながらも、「われわれはマンチェスター・ユナイテッドを敵地で下し、チェルシーと引き分けた。マンチェスター・シティに勝てない理由があるだろうか」と、勝つ気満々です。

セインツは、得失点差ではトッテナムとリヴァプールを圧倒しているため、勝ち点で並べば上位をゲットできる状況。三つ巴の争いでセインツやトッテナムが7位に落ちた場合は、来週末のFAカップでアーセナルが勝てば繰り上げでヨーロッパカップの出場権を得られますが、アストン・ヴィラが勝って欧州行きを決めれば来季は国内大会のみとなります。テレビとパソコンとタブレット、スマートフォンを総動員して、途中結果をパラレルで追いながら楽しみたいのは当事者がすべてアウェイの5位争いですね。

そして、もうひとつの激闘となるプレミアリーグ残留争いは、ミッドウィークにサンダーランドがアーセナルと引き分けて勝ち点38で残留決定。勝ち点34のハル・シティと36のニューカッスルの一騎打ちとなりました。ハル・シティは本拠地KCスタジアムでマンチェスター・ユナイテッドと対戦、ニューカッスルもホームでウェストハムです。相手関係をみてハル・シティで決まりと思った方は、3月以降のニューカッスルの惨状をご存じないのではないでしょうか。プレミアリーグ10試合で1分け9敗。パーデュー監督がクリスタル・パレスに去った後、このクラブは完全に崩壊してしまいました。ウィリアムソンに向かって「わざとレッドカードをもらった」などというとんでもない発言があったカーヴァー監督は求心力を失っており、一時はヨーロッパリーグ出場圏内にいたウェストハムに勝てる見込みは薄いといわざるをえません。デ・ヘア、ルーク・ショー、キャリック、ルーニーがおらず、3位は望み薄のマンチェスター・ユナイテッドなら本気のハル・シティは勝ち点3を奪うかもしれず、こちらも予断を許しません。

それぞれ予想させていただくならば、5位争いはリヴァプール、サウサンプトン、トッテナムの並び。トッテナムがエヴァートンに敗れ、セインツはドローに持ち込めると読みました。第3の降格クラブは、ニューカッスルとなるのではないでしょうか。4月末にリヴァプールに勝ち、チェルシー相手に善戦したハル・シティは、トッテナム戦の大事なシーンでシュートを外しまくったイェラヴィッチやアベル・エルナンデスが、アウェイチームより先に汚名返上の一撃を決めればそのまま押し切ってしまうのではないかと思います。

さて、最後に。本日の試合は、プレミアリーグの偉大なるレジェンド、スティーブン・ジェラードとフランク・ランパードのラストゲームでもあります。日本時間5月24日23時に一斉開催となる最終節に観戦の優先順位をつけるとすれば、ストークVSリヴァプールをメインにマンチェスター・シティVSセインツの二元生中継。これにエヴェートンVSトッテナム、ハル・シティVSマンチェスター・ユナイテッドが続くイメージです。泣いても笑ってもあと一戦、ELと残留の行方はどうなるでしょうか。観たいシーンを挙げるとすれば、ジェラードの直接FKからのゴールと、マン・シティ相手に1点リードというしびれる状況のなか、ゴール前で体を張る吉田麻也ですが、果たして…。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“EL出場権、残留争い、レジェンド最後の戦い…プレミアリーグ最終節の見どころチェック!” への4件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    プレミアも本日で終了なんて早いものですね、、、昨年シーズン開幕前の期待感とはだいぶ違うものになってますが(苦笑)
    EL出場権ですが、レッズは5位死守でしょう。流石にこれは外してはいけませんし、何より偉大なるレジェンドジェラードの最終戦ですからね。打ち合いが予想されるゲームですが完勝を期待したいですね。
    降格争いはハルの見事な大脱出を期待したいです!

  2. nao より:

    ブックメーカーでプレミアに賭けるときいつもここを参考にしてますm(__)m
    今回はハルの意地の勝利とニューカッスルが勝点3を取れない方向で乗らしていただきますm(__)m笑

    リバプールはジェラードの最後の試合は絶対勝っていただきたい!
    今思えば開幕前はリバプールの補強見てこんな順位になるとは思わなかったけどなー。。
    スアレスの得点力を思い知らされます。

  3. makoto より:

    Mackiさん>
    リヴァプール戦、ジェラード最後のゴールが観たいです。マンチェスター・ユナイテッドに勝ってほしい気持ちと、ハル・シティに残留を決めてほしい(というより、パーデュー移籍後、無策だったニューカッスルよりハルのがんばりを買いたい)という気持ちがないまぜです。

    naoさん>
    レッズは、新しいFWを活かしきれなかったのが痛かったですね。スアレスみたいに動いてもらうより、足元にほしいタイプを取ったのに、スアレスがいるときと同じような攻撃スタイルを志向してしまった、と見ています。

  4. makoto より:

    スパーズ5位だよーんw

    —–
    プレミアリーグ大好き!さん>
    そうですね。完璧に外しました。

コメントを残す