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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

プレミアリーグ2014-15総括 (1)最強の11人!偏愛的ベストイレブン・表版

プレミアリーグ全38節が終わり、今季も残すところはFAカップ決勝のみとなりました。さっそくベストイレブンを選んでみようと、試合の映像を振り返り、数字を確認し、タテヨコナナメに20チームの選手をチェックしたのですが、あらためて感じたのは「2014-15シーズンはチェルシーの圧勝だった」ということ。リヴァプール、マンチェスター・シティ、チェルシーが最後まで優勝争いを演じた混戦の昨季に対して、3節以降1回も首位を譲らなかったチェルシーは、個々の選手のクオリティにおいてもライバルクラブの主力選手を凌駕していたと思います。ベストイレブンは、画像をご覧ください。プレミアリーグ優勝クラブから5人入れましたが、これでも少ないぐらいでしょう。

とはいえ、最優秀GKには、4位に返り咲いたマンチェスター・ユナイテッドからダヴィド・デ・ヘアを選出するのが妥当だと思います。ファン・ハール監督の試行錯誤が長引き、チームのスタイルが固まらなかった前半戦は特に、感動的なビッグセーブを連発。シーズン終盤にさしかかり、スモーリング、フィル・ジョーンズ、ブリント、バレンシアの並びでトッテナム、リヴァプール、マンチェスター・シティとの上位対決に全勝。マンチェスター・ユナイテッドがようやくプレミアリーグ4位にふさわしいクオリティを披露した時期においても、フリーでシュートを許したシーンでのデ・ヘアの冷静な対応がなければ、彼らは悪夢の2013-14シーズンと同じ順位に留まっていたかもしれません。ワールドクラスのGKは、チャンピオンズリーグ出場のチケットを置き土産に、新監督が指揮を執るスペインの名門に戦いの場を変えるのでしょうか。彼の穴を埋められる選手は、ヨーロッパ広しといえども片手で数えられるほどしかいないでしょう。クルトワも捨てがたいのですが、涙をのんで次点とさせていただきました。次点の顔ぶれも先に見ていただいたほうがいいですね。こちらです。

【偏愛的プレミアリーグベストイレブン・次点】
GK/ティボ・クルトワ(チェルシー)
DF/ライアン・バートランド(サウサンプトン)、ガリー・ケーヒル(チェルシー)、
 ホセ・フォンテ(サウサンプトン)、パブロ・サバレタ(マンチェスター・シティ)
MF/クリスティアン・エリクセン(トッテナム)、セスク・ファブレガス(チェルシー)、
 ジェイソン・パンチュン(クリスタル・パレス)、フィリペ・コウチーニョ(リヴァプール)、
 ダヴィド・シルヴァ(マンチェスター・シティ)
FW/ジエゴ・コスタ(チェルシー)

最終ラインは全員チェルシーでもよかったのですが、シーズンを通じて3失点がわずか1回、4失点以上はゼロと「壊れなかった2チーム」、アーセナルとサウサンプトンの選手をどう評価するのかがポイントでした。しぶといマークで最終ラインに穴を創らなかったフォンテも素晴らしかったものの、以前に比べてPK献上シーンやオウンゴールが減ったコシールニーの統率力、安定感を買って、一時期不安定な守備が見られたガリー・ケーヒルより上とさせていただきました。イヴァノヴィッチ、アスピリクエタ、テリーの出来は過去のプレミアリーグの優勝クラブと比べても出色でしょう。サイドを崩せないどころか、ミドルも満足に打たせてもらえなかった上位クラブは、チェルシーと戦った後、ウィルスに感染したかのように揃いも揃って調子を落としてしまいました。

DFの顔ぶれを見ると、今季は「左優位の年」でしたね。アスピリクエタ、ダニー・ローズ、クレスウェル、レイトン・ベインズ、バートランドと目移りする左サイドに対して、右SBと右CBは明らかに不作。マン・ユナイテッドとリヴァプールは、本職ではないエムレ・ジャンやバレンシアにまかせる時期を過ごしています。上位クラブに、左に強力なドリブラーを配して右はパサーという攻撃スタイルが多かったのも、相対する右受難の年となった理由かもしれません。アレクシス・サンチェス、アザール、コウチーニョ、アシュリー・ヤング、シャドリと、マンチェスター・シティ以外は軒並み「単独突破は左から」の傾向が強いチームばかり。最前線が多かったリヴァプールのスターリングも、左から中に入っていくのが好きなアタッカーでした。

中盤はいちばんの悩みどころで、モウリーニョ監督にこのベストイレブンをお見せしたら、「セスクがいないのは信じられない」と不興を買ってしまうでしょう。前半戦の出来だったらセスクはナンバーワン、後半戦だけで評価していいのならコクランも有力候補だったと思います。サイドはアザールとアレクシスで鉄板、マティッチは文句なし、セスクとダヴィド・シルヴァ、カソルラの3人は甲乙つけがたしだったのですが、セスクよりも攻撃の引き出しが多彩で、ダヴィド・シルヴァよりも守備の貢献度が高かった「中盤のサスペンション」カソルラを選ばせていただきました。2月以降、得点力が落ちてしまい接戦続きとなったチェルシーにおいて、セスクがペナルティエリア手前に顔を出すシーンがもっと多ければ、私は迷わず彼を選んでいたと思います。

最前線は、秋に独走態勢を築いたチェルシーの核弾頭ジエゴ・コスタを取るか、年明けからのハリー・ケインの爆発力を取るかですが、最終的なゴール数でトッテナムの若きエースを選びました。プレミアリーグ得点王で、マンチェスター・シティがスランプに陥った際に何度もチームを救っていたアグエロは外せないでしょう。うーん、ベストイレブンをマジメに選ぶとなると、どうも遊べないですね。次点にバートランドとパンチュンを入れたぐらいで、コンサバなリストとなってしまいました。というわけで、次の「プレミアリーグ2014-15総括 (2)期待を上回った11人!偏愛的ベストイレブン・裏版」で、今季目に留まったおもしろい人材を掘り出してみたいと思います。

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“プレミアリーグ2014-15総括 (1)最強の11人!偏愛的ベストイレブン・表版” への3件のフィードバック

  1. はつる より:

    ときどき拝見してます。
    アーセナルファンなのでコクランを入れたいですね・

    一年間お疲れ様、ありがとう。
    できれば来年もよろしく。

  2. 、本職ではないエムレ・ジャンやバレンシアにまかせる時期を過ごしています。上位クラブに、左に強力なドリブ

  3. makoto より:

    はつるさん>
    フルシーズンいたら、コクランは推してました。来季に期待しています!

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