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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

解任候補となったラファエル・ベニテス…エヴァートンOBが語る不振の理由。

失点ゼロが1度もなかったシスコ・ムニョス、プレミアリーグ勝利なしのスティーヴ・ブルース、マンチェスター・ユナイテッドに完敗したヌーノ・エスピーリト・サント、5連敗でヴィラを去ったディーン・スミス、最下位に沈んでいたノリッジのダニエル・ファルケ。10月から立て続けに、5人のマネージャーが解任となりました。

ワトフォードとトッテナムは、クラウディオ・ラニエリ&アントニオ・コンテというプレミアリーグ優勝経験がある名将を招聘。ニューカッスルは、ボーンマスの強化に成功したエディ・ハウを後任に据えています。不振のチームが続々と動くなかで、マンチェスター・ユナイテッドのスールシャール監督は大丈夫なのでしょうか。次の解任監督にベットできるブックメーカー6社のうち、5社がオールド・トラフォードで苦しむノルウェー人を大本命に指名しています。

スールシャール監督を2番人気にした唯一のブックメーカー「ベットフェア」が低いオッズを付けているのは、ラファエル・ベニテスです。カルロ・アンチェロッティの後を受けて、夏にやってきたエヴァートンのマネージャーは、ライバルクラブで指揮を執っていたという十字架を背負っているのもオッズが下がる理由のひとつでしょう。

プレミアリーグ7節までは4勝2分1敗と順調だったのですが、最近の4試合は1分3敗。年末までに、マンチェスター・シティ、アーセナル、リヴァプール、チェルシー、レスターといった強豪との対戦を残しており、戦績次第でクリスマスを前にして解任の憂き目に遭う可能性ありと見られているようです。「プランが見えてこない」。ベニテスの現状について、「BBC」のインタビューを受けたクラブOBのアシュリー・ウィリアムズは、近い将来に劇的な変化が起こる理由はないといい切っています。

コロナ禍の影響で多額の赤字を計上し、大型補強を敢行できなかったエヴァートンが好スタートを切ることができたのは、160万ポンドのデマライ・グレイとフリーで獲得したタウンゼントがうまくはまったからです。元レスターのウインガーは、2節のリーズ戦から3試合連続ゴール。クリスタル・パレスからやってきたベテランのレフティは、4節のバーンリー戦から4戦3発と結果を出しています。

不振に陥ったきっかけは、開幕から3試合連続ゴールのカルヴァート=ルーウィン、切れ味鋭いシュートが武器のリシャルリソン、豊富な運動量で中盤を活性化するドゥクレの相次ぐ負傷でした。最も激痛だったのは、ドゥクレのリタイア。アシュリー・ウィリアムズさんは「彼らは充分なオプションを持っていない。最高の攻撃的な選手が全員ピッチにいるようで、違うことをしてゲームを変えられる存在がいない」と指摘しています。

ベニテス監督が不振から脱却できなければ、「エヴァートンはスモールクラブ」というレッズ時代の発言を忘れていないサポーターから集中砲火を浴びそうですが、指揮官交代で状況が変わるとは思えません。「最近、頻繁に監督を代えたことが、間違いなく混乱を招いていると知るべき」「ベニテスはトップクラスの監督であり、時間さえ与えられれば、長期的なビジョンを実現することができるだろう」というクラブOBの見解は妥当でしょう。

トフィーズは復活するのか、あるいはプレミアリーグ残留をめざす争いに巻き込まれるのか。マンチェスター・シティ、ブレントフォード、リヴァプール、アーセナルと続くやっかいな4試合で2勝できるといいのですが…。指揮官の立場がすぐに危うくなるとは思えませんが、クリスマスの前にブックメーカーの大本命になっている可能性は低いとはいえません。


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