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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

負傷者続出、強敵と激突…マンチェスター・ユナイテッドとリヴァプールに過酷な3連戦!

今週から来週にかけては、プレミアリーグ、欧州、プレミアリーグの3連戦。スケジュールがタイトというより、チーム状況が厳しいリヴァプールとマンチェスター・ユナイテッドが、よりによって強敵と連戦です。両者とも、ここへきて負傷者が続出。攻撃の主力選手は全員元気なマンチェスター・ユナイテッドは、DFばかりが3人もリタイアしてしまいました。プレミアリーグ開幕直前に血栓症で戦列を離れたフィル・ジョーンズはミッドウィークのイプスウィッチ戦に途中出場しており、無理強いをすればいけないこともなさそうですが、決して本調子ではないでしょう。チャンピオンズリーグのPSV戦で骨折したルーク・ショーは今季絶望。サウサンプトン戦で途中交代したロホは、ハムストリングを痛めて10月中に戻ってこられるかどうか。さらに今週、マクネアまで負傷したと発表されており、ベンチにDFを置けない状態に追い込まれてしまいました。

さて、元気なDFを並べてみましょう。ダルミアン、スモーリング、ブリント、あれ?4人いません。こうなってみると、ブリントを最終ラインにまわしたのはファン・ハール監督のファインプレーです。いや、その前に、何でオタメンディを早く獲らなかったのかと2ヵ月前の話を蒸し返したくもなります。DFにまわせる中盤の選手は、バレンシア、アシュリー・ヤング、キャリック。最悪の場合は、右SBエレーラでしょうか。スケジュールに目を移すと、本日はプレミアリーグ最下位のサンダーランドで何とかなる可能性のほうが高そうですが、チャンピオンズリーグはホームとはいえヴォルフスブルク。さらに来週末は、あろうことかエミレーツでアーセナルです。ヴェンゲル監督のチームは、CLでオリンピアコスに快勝していいムードで待ち構えているのではないでしょうか。

スタメンは、以下の3つのいずれかでしょう。
1)右SBバレンシア、CBコンビのスモーリングとブリントを動かさず、
 ダルミアンを左にまわす。
2)右SBダルミアン、CBコンビのスモーリングとブリントを動かさず、
 左にアシュリー・ヤング。
3)右SBダルミアン、CBにスモーリングとフィル・ジョーンズを入れ、
 左SBブリント。

一長一短、どれも不安があります。スモーリングとブリントのコンビは2試合ほど「おやおや?」という試合はあったものの、まずまずうまくやっており、ここを動かすのは得策ではないでしょう。となると、ダルミアンに左に入ってもらうか、左にアシュリー・ヤングとしたほうがいいでしょう。いずれにしても不安定になりそうな左サイドをカバーするのは、結局デ・ヘアのビッグセーブということになるのかもしれません。ヴェンゲル監督には、ラムジーのサイド起用にこだわらず、スピードでちぎれるウォルコットかチェンバレンを右に張るようにおすすめします。

お次の話は、ブレンダン・ロジャース監督に解任リーチがかかっていると大騒ぎのリヴァプールです。後ろばかりが倒れているマンチェスター・ユナイテッドに対して、こちらはローストビーフを薄切りにするようにバランスよくケガ人が出ています。水曜日のキャピタルワンカップ3回戦で、リーグ2(4部相当)で10位のカーライルに1-1でPK戦に持ち込まれたレッズのケチのつき始めは、腰を痛めたフィルミーノのリタイアでした。試合の最終盤にはデヤン・ロブレンまで靭帯をやって担架で運ばれており、この2人が3連戦に顔を見せないのは確実です。手術を受けてしばらくはお休みとなるキャプテンのヘンダーソンはもちろん不在。ハムストリングを痛めたベンテケも、来週のビッグマッチには間に合わないと伝えられています。

失礼しました、日程を紹介しないとビッグマッチといわれてもピンときませんね。こちらの3連戦は、本日がホームでプレミアリーグ17位のアストン・ヴィラ。木曜日の夜にはヨーロッパリーグのシオン戦をアンフィールドで迎え、その3日後にはよりによってエヴァートンとのマージ―サイドダービーです。グディソン・パークのチケットを持っているトフィーズサポーターは、モウリーニョ監督に浴びせた「明日の朝には解任だ」のチャントを歌おうと、今から気合いが入っているのではないでしょうか。今日の夕方のヴィラ戦を何とかしのいだとしても、シオンとエヴァートンに連敗となれば、チャントどおりの発表がリヴァプールからなされる可能性は充分です。希望は、ダニエル・スタリッジが戻ってきたことです。復帰間もないため、カーライル戦は大事をとってスルーしたストライカーがダニー・イングスとの2トップで結果を出せれば、ロジャース監督を救うことができるかもしれません。

マンチェスター・ユナイテッドはヴォルフスブルク戦必勝の2勝1敗なら及第点、リヴァプールもシオンに勝って2勝1分けなら、もうしばらくはロジャース監督の采配を愉しめるでしょう。こういうときこそ、指揮官のやりくり力が問われます。まずはここから9日間、両監督の采配に注目してまいります。

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“負傷者続出、強敵と激突…マンチェスター・ユナイテッドとリヴァプールに過酷な3連戦!” への10件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    マージーサイドダービーで惨敗して去るロジャース素敵やん(笑)
    レッズサポの皆さんも解任してクロップかアンチェロッティを望んでんだろなぁ

  2. シティさぽ より:

    気が付けばユナイテッド2位に
    もしユナイテッド勝利シティ負けなら
    ユナイテッドが1位になりますね
    なんだかんだファンファールは有能だと思います

  3. グローリーグローリー より:

    カップ戦見る限りではジョーンズ良い感じだったのでスモーリングとジョーンズのセンターコンビでブリント左が一番綺麗な形かなと思いますが、スモーリングもブリントも出ずっぱりですからね。ワンサイドゲームになるであろうサンダーランド戦はキャリックを最終ラインで使うなどして彼らを休ませる事も考えざるを得ないかもしれません。CLは次落とすとホントに厳しくなるんで絶対こっち優先で。

  4. シティズン より:

    リバプールの試合全然見てないんですけどロジャース以上の監督連れてこられるんですかね?
    クロップとかアンチェロッティなんて夢物語をサポーターは本気で信じているんでしょうか?
    スアレスブーストで昨季CL出ただけで完全に古豪と化したにも関わらずサポーターはいつまでもビッグクラブのつもりのまま
    まるでミランを見ているようです
    ミランより金があるのに この成績というのがミランよりやばいような気さえします
    高望みせずしっかり土台作りから始めた方が良いと思うんですけどね

  5. makoto より:

    プレミアリーグ大好き!さん>
    ロジャース監督に見切りをつけたレッズサポーターも多そうですね。長い眼で見ればクロップ監督がおもしろそうですが、期中のオファーにイエスというかどうか…。

    シティさぽさん>
    同感です。よくないときでも監督の意図は感じますし、積極的な選手交代は高い確率で当たってます。モイーズ監督直後のあの状況からチームを4位にもっていけた監督が何人いただろうか、と思います。大量補強だけでは絶対に無理でした。

    グローリーグローリーさん>
    サンダーランド戦は、CBはフィル・ジョーンズとスモーリング、左にアシュリー・ヤング、ブリントお休みで、結果をみてその後の2戦を判断としてもいいかもしれません。

    —–
    シティズンさん>
    リヴァプール=完全に古豪、という見方には私は異論があります。「準優勝はSASがいたから」というのは事実だと思いますが、「SASがいれば誰でも優勝争いにもっていける」わけでもないでしょう。ロジャース監督には、スターリングやヘンダーソンを成長させ、うまく使っていた手柄があると思います。昨季は4月まではマンチェスター・ユナイテッドの背中がくっきり見える5位にいたわけで、最後の失速がなければCL出場権に手が届いていたと思いますし、最終盤まで上回っていたトッテナムよりレベルが低いともいえないでしょう。私は怖れながら成り行きを見ていました。現在でも、スタリッジ、ベンテケ、コウチーニョの水準は高く、ジョーダン・アイブやジョー・ゴメス、エムレ・ジャンなど大化けする可能性がある若手もいます。

    「ミランより金があるのにこの成績」ということについては、プレミアリーグは欧州トップクラスの大金持ちが4つもあるので、相対的にはこちらの環境のほうが厳しいかもしれません(どっちが上、を争うわけではなく、単純な資金規模比較で語るのは無理があるのではないか、といいたいのです)。アンチェロッティ監督にはリヴァプールにくる動機が見当たりませんが、「プロジェクト次第」といっているクロップ監督はない話ではないと思います。テレビ放映権増収分を新監督招聘に使えますし、クラブの伝統とアンフィールドの空気の魅力は、他にはない彼らの強みでもあると思います。

  6. 名無し より:

    腰を据えて基礎をしっかりと固めてもらうという点で、アンチェロッティに来てもらえれば最高ですが、高額な年俸などを考慮すると現実的には厳しそうですね

  7. makoto より:

    名無しさん>
    そうですね…。既にチェルシーやレアル・マドリードを率いた彼にとっては、リヴァプールには新しいチャレンジの要素は見出せないのではないかと思います。

  8. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    両チームともスクランブルな状態ですね。レッズの監督問題ですが現在話題になっている名前の人以外で、ロジャーズを越えられる人がいるかどうかですね。ロジャーズはラファ以降の監督ではベストだとは思いますが、補強費用と順位マッチングしないのが問題なんでしょうね、、、。

  9. シティズン より:

    また二重投稿してしまいました

    確かに他リーグのミランを引き合いに出したのは思慮不足でした
    ですがリバプールが古豪であることには変わりないと思うのです
    昨季CLのグループリーグでは比較的容易なグループでありながらバーゼルに競り負けましたし
    ELでもベシクタシュ相手に一回戦敗退でしたよね?
    エースのスアレスが抜けたとはいえこの欧州の舞台での惨敗は過去のリバプールと比べると切なくなるほどです
    そして肝心のプレミアでの成績も同じく立て直しにかかっていたユナイテッドにCL権を奪われました
    昨季のユナイテッドは巨額の投資があったとはいえ 選手監督共に大幅に変わり リバプールよりもチーム作りは遥かに困難だったはずです
    大型補強と言われたディマリア、ファルカオが鳴かず飛ばずでしたしね
    そして今季CL権の奪還に意気込んでいたにも関わらずリーグでは悲惨な結果を出し続け、早くも監督交代の危機に陥っています
    この時期に監督交代ではおそらく望み薄のCL圏内もほぼ不可能ではないでしょうか?
    新監督次第ではさらなる低迷の可能性も見えてくるのでは?

    昨季今季と夏に大型補強を敢行しているリバプールですが中身はポテンシャルは非常に高いとはいえ一流の域にいない選手ばかりでした
    スターリング獲得に大金を積んだシティのファンが何を言っているんだと思われるでしょうが
    しかし逆にスアレス含め一流の域に達した、あるいは達する見込みのある選手はリバプールには留まらなくなっているとも言えます
    タイトルを勝ち得ないチームに選手に慰留させることが困難なことは自明です
    CL権を連続で獲得できなかった昨季の時点で リバプールの躍進は数年先かなぁと個人的には思いました
    そして クロップ監督ですが プレミアリーグに合うのかな?と
    彼の代名詞であるゲーゲンプレスは過密日程のプレミアとの相性は非常に悪いと思いますし、ゲーゲンプレスが通用しなくなったドルトムントでは最後まで劇的な改善を見られず解任されました
    休養してまだ日も浅く 彼のサッカーが大きく改善されているとは考えづらいです
    それに彼の戦術は浸透するまでかなり時間もかかります
    即座に結果を求めているリバプール首脳陣がなぜ彼を狙っているのか分かりません
    リバプールの試合を見ていないのでロジャースが今どういうサッカーをしているかイマイチ分からないのですが スウォンジー時代好きだった監督なので 敵ながらもう少しだけ辛抱して欲しいなぁなんて

    非常に長文になってしまいました
    次から気をつけます

  10. makoto より:

    ユナイテッドはサンダーランド戦で
    メンバーを落とすべきじゃないでしょうか??
    若手をある程度使っても
    走力とフレッシュさだけで
    サンダーランドには勝てると思いますが…
    あまく見すぎでしょうかw
    ただヴォルフスブルクには
    絶対負けてはいけないし
    マンCだけが上位チームで好調な今
    現実的な目標がストレートインである
    ユナイテッドからすると
    サンダーランドに負けてでも
    ここでアーセナルをたたいておく方が
    いいと思います
    ともかくサンダーランド戦は
    見てて楽しい試合を期待しますね
    最近つまらない試合が多いのでw

    —–
    シティズンさん>
    昨季のレッズが結果が出せなかったのは、おっしゃるとおりです。獲ったFWがことごとくコケてスタリッジまで欠いたら、欧州は難しかったでしょう。ただし一方で、「同じく立て直しにかかっていたマンチェスター・ユナイテッド」が3位と引き離されていれば、ご意見も妥当だと思うのですが、昨季はアーセナル、マン・シティ含めて2位以下は4月までダンゴでした。リヴァプールは、それがどなたかはともかく、きちんと監督が組織化すればCL出場権に手が届くぐらいのポテンシャルはあるでしょう。古豪というレッテルに押し込まなくてもいいのではないかと思います。

    スアレス頼りだったかもしれませんが、プレミアリーグ2位という結果は称賛したいと思います。それなりの結果を出したときは、すべからくチームはリスペクトされるべきでしょう。悪かったら「ほら見ろ」、よかったら「スアレスがいたから」では浮かばれませんので…。現在のプレミアリーグは、よければ「金があるから」、悪ければ「金遣ってるのに」といわれがちですので、余計にそう思います。

    —–
    chop-マンUファンさん>
    ヴォルフスブルク戦、どんなメンバーになるのでしょうか。期待半分、不安半分です。アーセナルに負けても、こっちを勝たないといけないと思ってます。

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