イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

トッテナムが新スタジアムのデザインを発表。早くホワイト・ハート・レーンに行かなきゃ…!

こんなことを書くと年がばれますが、私が子どもの頃は、海外サッカーの情報が乏しく、月1回発行される「イレブン」という専門誌と、現在のテレビ東京が放映していた「三菱ダイヤモンドサッカー」が貴重な機会でした。スカパーオンデマンドが当たり前になった最近のプレミアリーグファンの方はびっくりされると思いますが、当時の番組は、早くても1ヵ月ほど前のゲームを、前半・後半と2週に分けて放映するという亀中継。それでも、毎週土曜日が近くなると、外国のすごいサッカーが観られると心待ちにしていたのです。

私がスパーズの存在を知ったのは、当時イングランドで最強だったリヴァプール戦の中継でした。「三菱ダイヤモンドサッカー」は、なぜかスパーズ戦が多かったんですよね。プレミアリーグの時代になってから観始めた方々は、アタリマエにトッテナムと呼んでらっしゃいますが、当時のわれわれはひたすらスパーズ。実況の金子さんと解説の岡野さんが、スパーズとはトッテナム・ホットスパーというクラブの愛称なのだと教えてくれなかったのです(いや、こちらがちゃんと聞いてなかったのかもしれません)。その後、私はブライアン・ロブソンをきっかけにマンチェスター・ユナイテッドのファンになったわけですが、ホワイト・ハート・レーンは特別な場です。初めて「あそこに行ってみたい」と思ったイングランドのスタジアムですから。

その思い出の場が最先端のスタジアムになると報道したのは、一昨日のイギリスメディア「スカイスポーツ」でした。トッテナムが7月に発表した新スタジアムが6万1000人収容と聞いたとき、エミレーツを超える規模というのが至上命令なのだなとニヤリとしてしまいましたが、今回、総工費4億ポンド(約732億円)となるロンドン最大のスタジアムのデザインが発表されています。2018-19シーズンよりオープンとなるスタジアムは、ホーム側の正面はガラス張り、最上階にはスカイウォーク、2階席なしで1万7000人のホームサポーターが集められるエキサイティングなゴール裏、客席とピッチの距離はプレミアリーグ最短と、とにかくド派手。このスタジアムが、盛り上がらないわけがありません。

「投資したら儲ける」を徹底するシビアなレヴィ会長と経営陣のみなさんは、早期に稼げる手段を既にお考えのようです。スタジアムの横には180室のホテルが併設され、世界最大となるクライミングウォールも設置されるとのこと。さらには、トッテナムはアメリカのNFL(ナショナル・フットボール・リーグ)と10年間のパートナー契約を締結しており、NFLの試合が年間2試合開催されることが決まっています。

この話を聞いて思うのは、「ホワイト・ハート・レーンに行かなきゃ」です。ハイベリーがなくなるとき、今いかなければ歴史あるスタジアムとデニス・ベルカンプの赤白のユニフォームが観られなくなる、とバタバタとチケットを取ってロンドンに出かけたことを思い出します。子どもの頃、憧れたスタジアムなのに、エミレーツやクレイブン・コテージ、ロフタスロードといったロンドンのスタジアムには足を運びながら、スパーズの本拠地は未体験なのでした。4月9日のプレミアリーグ33節、マンチェスター・ユナイテッド戦のアウェイ席が最高ですが、普通には取れないでしょうね。知り合いなりエージェントなりを頼って、チケットを入手することを画策します。行けるかな…。(ホワイト・ハート・レーン 写真著作者/Jazza5)

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“トッテナムが新スタジアムのデザインを発表。早くホワイト・ハート・レーンに行かなきゃ…!” への4件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    私も子供の頃三菱ダイヤモンドサッカーを観ておりました。少年サッカーのコーチが土曜日選手全員を自宅時招き入れ観せてましたね。懐かしい〜!
    しかし、新スタジアムの構想はレヴィ会長ならではのビジネステイストが詰まっており感心します。

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    ダイヤモンドサッカーとイレブンと聞いて居ても立ってもいられずの投稿です。
    こちらのブログにはもう一年以上楽しませて頂いてまして、ほんとにありがとうございます。
    当時イングランドの中では、断然キーガンが素晴らしかった覚えがありますが、チームが強過ぎてライバルのユナイテッドを応援してました。
    当時は確かゴードン・ヒルが贔屓でした。ロブソンの勇猛果敢なプレイも大好きです。
    今後もプレミアの試合と共に、愉しみに覗かせて頂きます。

  3. ゆうま より:

    インターネットのない時代の欧米スポーツの情報を得るのは大変でしたね。
    自分は30年ぐらい前にサイクルロードレースに興味を持つようになったのですが
    本当に情報集めるのが大変で、サッカーはダイヤモンドサッカーがあって
    凄く羨ましかったです(笑)

    トッテナム、チェルシー、ウエストハムとロンドンのクラブが続々と新スタジアム
    に移るのは素晴らしいことですね。これを期にロンドンがヨーロッパサッカーの
    中心地の一つとして確固たる地位を獲得することを期待しています。

  4. makoto より:

    Mackiさん>
    懐かしいですね、ダイヤモンドサッカー。ホワイト・ハート・レーンの構想は、現在のプレミアリーグのスタジアムのよさがさまざま盛り込まれており、非常に楽しみです。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    ありがとうございます。そうなんです。私は声を大にしていいたいのですが、新しいファンの方からは、プロ野球でいうとジャイアンツ扱い、与党扱いされやすいマンチェスター・ユナイテッドですが、リヴァプール最強だった当時は阪神タイガース的存在だったんですよね。野球は中日、Jリーグは名古屋グランパス好き(名古屋人ではありませんが)で、野党テイストに惹かれやすかった私としては、最近のアンチマンチェスター・ユナイテッドな方々の「与党批判」的コメントにときどき違和感を覚え、モヤモヤします。

    ゆうまさん>
    ウェストハムやトッテナムが、これを契機にさらに強くなったらプレミアリーグは大変なことになりますね。激しい競争環境が全体のレベルアップにつながり、欧州最強リーグのポジションを奪回してくれればいいなと思います。

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