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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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10戦全勝で堂々の突破!イングランド代表の本大会初戦のスタメンを選んでみました!

ここは素直に、「おめでとうございます。素晴らしい!」 と手離しでリスペクトしたいと思います。リトアニアに0-3で完勝したイングランドが、ユーロ予選を10連勝で締めくくり、満を持して本大会へ駒を進めました。相手がどうあれ、全勝は天晴れ。プレミアリーグの忙しいスケジュールを縫ってチーム作りを進め、すべて勝つというのは簡単なことではありません。予選全勝で本大会出場は過去5例ありますが、他国よりも2枚も3枚も実力が抜きん出ていた2012年のスペイン以外では、2008年のドイツの準決勝がまずまずだったぐらいで、チェコと2度のフランスは大苦戦。データは気持ちのいいものではなく、今回のイングランドも運に恵まれなければベスト4は難しそうですが、若い選手が多いチームですので、ワールドカップにつながる貴重な経験を積んでもらえればと思います。

リトアニア戦のトピックスは、ロス・バークリーの好調ぶりと、ハリー・ケインがストライカーのファーストチョイスであると証明したこと。ルーニーにポジションがあるかどうかは完全にわからなくなりました。ハリー・ケインの最大の特徴は、クレバーであることだと思います。パスやクロスの出しどころがなければ思い切って狙い、自分よりもいい位置でシュートを狙える選手がいれば躊躇なく渡します。10分のきわどいミドルは、縦に走ったララナが自分の前にいたDFを連れていってくれるとみてシュート。14分に右から狙ったシーンも、中が薄いとみて自ら打つことにしたのでしょう。23分、ロス・バークリーのパスを半身で受け、前を向いて右足を振り抜いたシーンもシュートで正解。29分、ロス・バークリーが強烈な右足シュートをDFに当ててねじ込んだ先制点は、背番号8にパスを出した後に裏へ走った動きが見事でした。

35分の2点めは、ララナとのきれいなワンツーで抜け出したところでゴールの予感が漂いましたが、ポストを弾いたボールがGKの背中に当たって入り、記録はアルナウスキスのオウンゴール。51分、敵陣でインターセプトに成功したチェンバレンのグラウンダーは、今度こそハリー・ケインと身構えたフリーの一撃でしたが、GKにセーブされた後の2発めもDFの足に当たってしまい、バーの上。ゴールを決めた選手のリストに名前を残せなかったものの、さすがエースといえる活躍だったと思います。

後半は、チェンバレンが素晴らしい働きをみせました。62分にカイル・ウォーカーのスルーパスでゴール前に抜け出し、GKの肩口を抜いたニアへのシュートは教科書通りの一発。中盤のつなぎ役として機能するララナも積極的に前に出ており、この日のイングランドは攻撃時のポジション取りがきれいでした。ストライカーは、ハリー・ケイン、ウォルコット、スタリッジ、ジェイミー・ヴァーディ、ダニー・イングス、ウェルベック、そしてルーニー。サイドには、ウォルコットとヴァーディも選択肢としてありながら、スターリング、チェンバレン、ララナ、タウンゼント。ホジソン監督は、初戦のスタメンにぎりぎりまで悩みそうです。サッカーファンが居酒屋でよくやる「自分が監督なら…」で本大会のスタメンを選んでみましょう。

GK/ジョー・ハート
DF/カイル・ウォーカー、スモーリング、ジャギエルカ、ルーク・ショー
MF/ロス・バークリー、ヘンダーソン、シェルヴィ、スターリング、チェンバレン
FW/ハリー・ケイン

うーん、ストライカーがもったいないですね。…という選び方も何ですが、こちらのほうがいいでしょうか。

GK/ジョー・ハート
DF/カイル・ウォーカー、スモーリング、ジャギエルカ、ルーク・ショー
MF/ロス・バークリー、シェルヴィ、スターリング、チェンバレン
FW/ハリー・ケイン、ウォルコット

「攻めっ気が強すぎ」「プレミアリーグの直近の好調選手に寄りすぎ」というご批判もありそうですが、今現在のチョイスということで、ご勘弁いただければ助かります。「スモーリングよりケーヒル」はあっても、現在のイングランドの左SBはNo.1がルーク・ショー、2番手がレイトン・ベインズかバートランドだと確信しております。中盤の控えには、デルフ、ミルナー、キャリック、ライアン・メイソンを。ストライカーは、カウンターで活かせるジェイミー・バーディ、サイドでも起用できるウェルベック、ここぞというときのスタリッジを入れたくなり…どうしましょう、ウェイン・ルーニー。プレイの総合的な質の高さ、経験値は頼りにしたいのでメンバーには入れるとしても、ロス・バークリーとハリー・ケインがさらによくなれば、居場所がなくなってしまう可能性もあります。まずはプレミアリーグでゴールを量産していただき、「ハリー・ケインはまだまだ若いな」といわせてもらえればと思います。

最後に、ホジソン監督、スモーリングを休ませていただき、ありがとうございます!「代表よりクラブ」という視点の低い話で恐縮ですが、サポーターはどうしても気になるもので。スターリングとウォルコットがピッチにいないのを見たマン・シティサポーターとグーナーも、同じ気持ちではないでしょうか。週末のプレミアリーグまで中3日、来週はチャンピオンズリーグとなると、出っ放しの選手は心配です。よかった、よかった。いろいろよかった。

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“10戦全勝で堂々の突破!イングランド代表の本大会初戦のスタメンを選んでみました!” への8件のフィードバック

  1. サンドバック より:

    こ、これは楽しい記事ですね!
    色々と考えて、夢が膨らむキラー記事と言った所でしょうか。。

    「現状」だけを考えれば、ハート、バークリー、スモリン、ジャギ、スタリン、ウォルコ、ケイン辺りが当確路線。それ以外は、うむむむ。。
    まずシェルビは無いような。格下相手なら生き生き動物王国ですが、手強い相手となると出来そうで何も出来ない感じ。ここはキャリックで鉄板です。
    RWGスタメンは、展開次第でCFにも上げられる便利屋ウォルコで。チェンバレンは後半投入のカンフル剤として頑張れ。
    ショーは、ね。。劇的再生ビフォーアフター、見たいですよね。ww
    あれ。やっぱり、現状だとキャプテンの居場所がない! バークリー恐るべしと言った所でしょうか。。。
    すいません。長くなりそうなんで、この辺で。たいへん楽しい記事でした。

  2. デリック より:

    チェンバレンはスタメンはまだ早いと思います!
    ガナでも活躍してないので!
    チェンバよりかはRWGでもウォルコット!
    ルーニー外れるとなるといよいよ世代交代って感じですね。僕はまだルーニーに柱でいてもらいたいですが、バークリーも凄いですね。併用はできないものか。

  3. タカシ より:

    まだ本戦まで時間があるのでなんとも言えませんがケイン、バークリー、ララナの三人はここ数試合で素晴らしい連携を見せてました。個人的にですがこの三人を軸にしてくれたら面白いかな、と思いますね。
    スターリッジ、ウェルベック、ヘンダーソン、ウィルシャーと主力級が離脱しているので予想がしにくいです。
    ルーニーを使うならばルーニーを軸にして使うしかないのでは無いでしょうか?ホジソンとルーニーの信頼関係は正直ファン・ハールよりも強そうなので、ルーニー中心になる可能性もあると思います。そうなれば相性のいいウェルベックやチェンバレンと組ませるのがいいでしょうね。

  4. ぐーなー より:

    夢が膨らむ記事ですね~

    ケインはパスの出し手にもなれるという意味でウォルコットとの連携に期待しています。

    チェンバレンはたまに見せる軽いプレーが気になります。モナコ戦も彼の自陣でのボールロストが敗因でしたし…トーナメントではそのようなミスは命取りです。
    あのスピードとパワーは膠着状態でのカンフル剤としての起用がいいのでは?と思います。

  5. nyonsuke より:

    サンドバックさん>
    ありがとうございます。ウィルシャー、シェルヴィ、チェンバレン、ララナ、ヘンダーソンをどこでどう使うか?が悩ましいところですね。ロス・バークリーは、3年先はランパードになってもらえればと秘かに思ってます。ウィルシャーが前めで、バークリーがセントラルで機能したらむしろそのほうが迫力あるのではないか、と。私は、「ワールドカップの通過点としてのユーロ」と考えたので、キャリックはここぞというときの精神安定剤としたのですね。ユーロ必勝!とだけ考えるなら、シェルヴィよりキャリックは同意です。

    デリックさん>
    チェンバレンとウェルバックは、所属クラブで今ひとつでも代表でいい仕事したりするので、ついフラッと選びそうになります。私も、ルーニー復活を願うひとりです。

    タカシさん>
    ヘンダーソンとウィルシャーが戻ってきたときに、どのユニットが機能しそうか、ですね。誰とでもうまくやれるララナはしぶとく残りそうです。

    ぐーなーさん>
    なるほど。ウォルコットやミルナーをサイドにまわしたほうがいいですかね。チェンバレンは、センター起用もされていたぐらいなので、守備は苦手ではないはずなのですが…。

    —–
    更新ご苦労様です。
    予選で絶好調だったイングランド、本戦でどこまでいけるか楽しみですね。
    私としてはイングランドはタレントがいながらもうまくチームとしての形を作れなかった歴史をどうにか改善できないかと思います。
    特に、ベッカム、ジェラード、ランパードが現役でルーニーが台頭した時期にはもっとやりようがあったのではと…。
    ですので、キャプテンのルーニーを柱にしつつ、ケインとバークリーを生かせるシステムが構築できれば、おもしろいかなーとは思うのですがどうですかね。
    ドイツにしろ、スペインにしろ強いチームはベテランと若手の融合がうまくできていると思います。
    レッズファンとしてはそこにヘンダーソン、ララーナ、スタリッジが絡んでくれるといいんですがね。
    蛇足でした。

  6. makoto より:

    nyonsukeさん>
    賛成です。ジェラード&ランパード時代は、ワールドカップのベスト4なら1回ぐらいはいってもよかったんじゃないかと思ってました。ハリー・ケインがどんどんよくなってますね。おっしゃる通り、今日のようなロス・バークリーとのホットラインにルーニーがうまく絡めれば、おもしろくなりそうです。

  7. シティズン より:

    ゴートン「疑問の余地なく、ジョー・ハートでは少し心配だよ」

    言ってくれますねぇ
    シティの試合見てるんですか?って何様目線で物申したくなりましたw
    昨季のCL対バルサ戦での完璧なまでの対応を見るに ビッグマッチほど活躍できるタイプの選手だと思うんですが
    バトランドではまだまだ実力不足でしょうよ

  8. プレミアリーグ より:

    ショーはユーロまでに間に合うのかどうかですね
    復帰しもて以前の様な状態に戻れるかは分かりませんし。

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