アップトンパークは超満員、新スタジアムは6万人収容…躍進前夜のウェストハムに要注意!
しかし、ウェストハムは、新スタジアムを満員にできるかもしれません。イギリスメディア「FourFourTwo」が3月上旬に掲載していた「プレミアリーグ2015-16シーズンのスタジアム収容率ランキング」では、ウェストハムは99.8%で堂々のトップ。シーズンチケット購入者がスタジアムを訪れないことがあるのを考慮すると、この数字は限りなく100%、いや、スタジアムの外に長蛇の列ができている状態です。既に来季のシーズンチケットには多くのキャンセル待ちがあるとのことで、「アップトン・パークのラストイヤー&オリンピック・スタジアムのこけら落とし特需」などとやり過ごせない状態です。ディミトリ・パイェ効果か、プレミアリーグで4位争いをしている好調ゆえか、恐るべしウェストハム。彼らが来季のチャンピオンズリーグ出場権を奪取すれば、トッテナムクラスの収益規模に一気にジャンプアップする可能性すらあります。
【プレミアリーグ2015-16シーズン スタジアム収容率ランキング】
1位/ウェストハム 99.8%(平均34930人/35016人)
2位/ノリッジ 99.7%(平均27030人/27108人)
3位/マンチェスター・ユナイテッド 99.5%(平均75335人/75731人)
4位/アーセナル 99.4%(平均59963人/60355人)
5位/チェルシー 99.2%(平均41517人/41841人)
6位/ストーク 99.1%(平均27483人/27742人)
7位/マンチェスター・シティ 98.7%(平均54000人/54693人)
8位/スウォンジー 98.7%(平均20660人/20937人)
9位/トッテナム 98.6%(平均35733人/36240人)
10位/レスター 98.5%(平均32013人/32500人)
11位/ワトフォード 98.0%(平均20498人/20910人)
12位/ボーンマス 97.6%(平均11183人/11464人)
13位/リヴァプール 97.1%(平均44058人/45362人)
14位/ニューカッスル 94.1%(平均49325人/52404人)
15位/エヴァートン 94.1%(平均38163人/40569人)
16位/クリスタル・パレス 93.9%(平均24703人/26309人)
17位/サウサンプトン 93.0%(平均30399人/32689人)
18位/WBA 91.0%(平均24348人/26768人)
19位/サンダーランド 86.0%(平均42150人/49000人)
20位/アストン・ヴィラ 81.4%(平均34846人/42788人)
毎年恒例の「デロイト フットボール・マネーリーグ」が2016年1月に発表したウェストハムの売上は、2013-14シーズンが1億1650万ポンド(現レートで約186億円)、2014-15シーズンは1億2240万ポンド(約196億円)。プレミアリーグにおいては、マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、アーセナル、チェルシー、リヴァプール、トッテナム、ニューカッスル、エヴァートンに次ぐ9位ですが、欧州で20位にランクインしているのです。彼らのマッチデイ収入は、2014-15シーズンで1990万ポンド(約31億9000万円)だったのですが、オリンピックスタジアムを満員にすると単純計算で1.7倍の3380万ポンド(54億1000万円)となり、欧州16位のASローマと同規模となります。
さらにプレミアリーグ4位でテレビ放映権料の取り分が増え、チャンピオンズリーグ出場権を獲得してグループステージに参加できれば賞金でプラス950万ポンド(約15億円)、同時にマッチデイ収入も増加。新スタジアムにおける露出度UPでコマーシャル収入まで伸ばせれば…。単年では、2014-15シーズンに2億ポンド強だったトッテナムまではまだ距離があるものの、「常時EL権争い、ときどきCL権争い」というレベルで戦えるようになれれば、いずれ2億の大台に手が届く可能性は充分です。
上記、楽観シナリオですので、まずは4位に食い込めるか、そしてスタジアムが実際にどれだけ埋まるかに注目です。既にベンテケ、バロテッリ、バチュアイ、ラカゼットなどの名前が挙がっていますが、シーズンチケット完売に向けて、目玉となる大物選手がほしいですね。…失礼しました。すっかりウェストハム営業部長の気分となり調子に乗ってしまいましたが、ここでいいたいのは、「今季の結果次第でシーズンオフが忙しくなりそうなのはレスターばかりではない」ということ。マンチェスター勢とアーセナルは、「プレミアリーグ優勝が見えなくなった」「負傷者が続出した」といいながら緩んでいると、新スタジアム移転を控えて本気度120%のクラブに寝首をかかれて大変なことになります。上ばかり見ずに、下ないし横をみて戦ってください。老婆心ながら、ご忠告申し上げます。
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更新おつかれさまです。
日本では意外だったのですが、ロンドンに行った時にお土産屋さんに何店か伺ったの時、スパーズやチェルシーの商品が置いてない店舗がある中、ウエストハムの商品を置いてない店舗はありませんでした。もしかすると店主の好みなのかもしれませんが。タクシーの運転手にもウエストハムのサポーターがいましたので、現地では人気クラブの一つに間違いないように思います。
ウエストハムは今はそうでもないですが、
すいません、途中で送信しちゃいました。
ウエストハムは増益でイケイケムードになるでしょうが、育成型クラブのカラーを忘れないで欲しいですね。ランパードやパーカーら英国らしさあふれるいい選手と、テベスやマスチェラーノといった掘り出し物(彼らもたしかウエストハムだったはず)をどんどん育てていってくれるとプレミアはもっと面白くなりそうです。逆に大金叩いて買い漁るようなチームになれば、全く怖くないです。チェルシーとシティという上位互換がいるので。
ようやくウェストハムど記事が出てくれましたか笑。個人的には今期のプレミアで最も注目してます。
このチームの現在の本拠地、アップトンパークで流れる「Im forever blowing bubbles」を聞いてると時々泣きそうになります。このスタジアムが残してきた長い歴史と、その決して強豪というわけでもないにせよ真摯にサポートし続けてきたファンの慣れ親しんできたスタジアムを去ることへの想いが感じられます。記者さんには申し訳ないですが、僕はアーセナルやベンゲルどうこうよりこっちの方が気になりますね笑。イングランドサッカーの歴史そのものを考えた時、非常に重要なクラブでありスタジアムですから。。
にわかスパーズファンさん>
地域にもよるでしょうね。人気クラブではあるものの、北や西ではさほど見かけないのではないでしょうか。
新参さん>
そうですね。「安く獲って育てて高く売る」ができなくなると厳しいですね。資金力では上位にはまだまだかないません。
peeさん>
なるほど。私は両方とも興味があります。アーセナルもまた素晴らしい歴史を持つクラブで、ヴェンゲルさんはそのクラブの功労者ですので。歴史ということでいえば、ヴィラの弱体化がとても気になっています。