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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

主力の売却は最大15人!生まれ変わったレスターは、チャンピオンシップ4戦全勝で首位快走!

最終ラインはライアン・バートランド、チャグラル・ソユンチュ、ダニエル・アマーティ、ジョニー・エヴァンス。中盤はジェームズ・マディソン、ハーヴィー・バーンズ、ユーリ・ティーレマンス、ナンパリス・メンディ、前線はアヨゼ・ペレス。プレミアリーグから降格したレスターは、主力9人を失った今も、退団の噂が絶えないクラブです。

レッドブル・ザルツブルクに所属していた2020-21シーズンに、リーグ戦28試合27ゴールという出色の数字を残したパトソン・ダカは、レスターにフィットしないまま、ボーンマスに移籍すると目されています。プレミアリーグ53戦9発は期待外れ。「デイリー・メール」は、入団時より200万ポンドをプラスした2500万ポンドなら決まる可能性が高まるといっています。

ラウル・ヒメネスとアダマ・トラオレがいなくなり、マテウス・ヌネスをマン・シティに抜かれそうなウルブズは、ケレチ・イヘアナチョの獲得を検討中。レスターで過ごした6年で、2ケタゴールは1回のみだった未完の大器は、26歳になりました。「スカイスポーツ」によると、降格候補といわれるクラブは、2000万ポンドのオファーを提示する見通しです。

ノッティンガム・フォレストは、中盤の底をカバーするウィルフレッド・エンディディを狙っています。ファブリツィオ・ロマーノさんによると、既に個人条件は合意しており、クラブ間交渉が始まる直前とのこと。チャンピオンシップで全試合出場のMFは、退団を求めており、チェルシーからローン移籍したチェーザレ・カサディとポジション争いをする気はないようです。

フラムから声がかかっているティモシー・カスターニュ、退団希望のヴェステルゴーア、トリノ行きの噂があったデニス・プラートを入れると、最大15人がアウト。ジェイミー・ヴァーディー以外を総入れ替えするかのような勢いです。インターナショナルクラスのサラリー負担を軽減したクラブは、1年後に契約が切れる10人の取捨選択というタスクも抱えています。

この夏、フリートランスファーで去っていった選手の移籍金総額は1億ポンド(約187億円)。多大な損失を出したクラブは、エンディディ、ヴェステルゴーア、デニス・プラート、ルーク・トーマス、ヴァーディー、イヘアナチョ、スミシーズ、オルブライトン、チョードリー、マルカルを移籍金ゼロで失うのは避けたいでしょう。

過度なダイエットはチームのレベルを大幅に下げてしまいそうですが、レスターはチャンピオンシップで唯一の4連勝スタート。そのすべてが1点差の接戦です。トッテナムから獲得したハリー・ウィンクス、モンペリエからイングランドに戻ったマヴィディディ、アカデミー出身のマカティアをうまく使いながら首位に立ったエンツォ・マレスカ監督は、称賛されるべきでしょう。

「アスレティック」によると、レスターは今季7人めの新戦力として、ユヌス・アクギュンを獲得しました。契約間近といわれているスポルティングCPのウインガー、アブドゥル・ファタウ・イサハクは19歳。2年前に「ガーディアン」が発表した「ネクスト・ジェネレーション2021」で「世代最高のアフリカ人選手」と評された逸材です。

あまりに大量の主力放出を見て、このクラブは転落の一途を辿るのではないかと心配しました。しかし実際は、2年3ヵ月前にプレミアリーグでTOP4を争っていたクラブの底力は絶大で、現在もフル代表経験者が14人もいます。ワールドクラスを手離して相応の資金を得ており、新戦力に投じた3000万ポンドはチャンピオンシップで最高額です。

エンツォ・マレスカ率いるチームは、1年後にプレミアリーグに復帰するのでしょうか。今までとは違う魅力を湛えたフレッシュなチームが、再びCL出場権をめざして奮闘する姿を見たら、岡崎慎司やマフレズ、ヴァーディー、シュマイケル、カンテの姿を思い出しながら拍手を送りたいと思います。(ケレチ・イヘアナチョ 写真著作者/Антон Зайцев)


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