2024.03.26 チームの話題(全体・他クラブ)
プレミアリーグ公式サイトが配信した「残り10試合となったシーズンの重要なトピックス10」
「上から下まで、確かなことは何もない。3つのクラブがタイトルを争い、少なくとも6クラブが降格争いに巻き込まれており、13位以下でも欧州の出場権を獲得できる可能性がある」。プレミアリーグの公式サイトで、「Ten key questions for rest of season(残りのシーズンに関する10の重要なクエスチョン)」と題したレポートを配信したのは、ジャーナリストのアレックス・キーブルさんです。
記事が提示した10のトピックスは、興味深いものばかりですが、いささか偏っている感があります。さっそく、優勝争いに関する話題から紹介しましょう。「タイトル争いはクラシックな結末になるのか」「クロップの有終の美か、アーセナルの20年越しの悲願達成か、グアルディオラの4連覇か」。この2つは、プレミアリーグファンの誰もがうなずくテーマでしょう。
アーセナルとリヴァプール が64ポイント、マンチェスター・シティは63ポイント。残り10試合で、3チームがこれほどの接戦となったシーズンはありません。カウントダウンが始まったアンフィールドは、選手もサポーターもハイテンション。守備陣の充実度が高まったアーセナルは、昨年の失敗を繰り返さないでしょう。
彼らがどれほどうまくやっても、1ポイントという僅差なら、マン・シティが全勝フィニッシュでトロフィーをさらっていく可能性があります。タイトルの行方を左右する主役となりそうなのは、3強との対戦を残しているアストン・ヴィラとトッテナムです。この2チームのTOP4争いも重要な問いのひとつになりそうですが、アレックス・キーブルさんの3つめはこんな表現です。
「マンチェスター・ユナイテッドは、チャンピオンズリーグの出場権争いに緊張感をもたらすのか」。これについては、少々説明が必要でしょう。UEFAの係数を用いたOptaの予想では、イングランドが来シーズンに追加されるCL出場枠を獲得する確率は82.5%だそうで、ドイツにボコボコにされなければヴィラもスパーズもOKとなります。
この話を受けて、「5位スパーズと6ポイント差のマン・ユナイテッドは、椅子取りゲームを盛り上げるのか」というテーマ設定になっています。とはいえ、チェルシー、リヴァプール、アーセナルを残しているテン・ハフが逆転する可能性は低いといわざるをえません。彼らの立ち位置は、「ヨーロッパリーグの出場権争いの本命」でしょう。
4つめからは、ELとECLの出場権に関するトピックスです。「ブライトンとウェストハムの欧州チャレンジの可能性」「ポチェッティーノは、チェルシーでのデビューシーズンで巻き返せるか」「ニューカッスルのキャンペーンを立て直そうとするエディ・ハウ」。6つのクラブが2つの椅子を争う激戦は、TOP4を巡るバトルより盛り上がりそうです。
ウェストハム、ブライトン、ウルヴス、ニューカッスル、チェルシー、フラムは、6ポイント差のなかに収まっています。クレイヴン・コテージのロンドンダービーでガナーズとスパーズを撃破しているフラムは、リヴァプール戦とマン・シティ戦もホームで、ECLのチケットには届かないといい切れない不気味さを醸し出しています。
次の3つは、残留争いに関するトピックス。「ルートンのトップリーグ残留の可能性」はいいとして、「グラスナーがパレスで革命を起こすか」「バーンリーとシェフ・ユナイテッドに残留の望みはあるのか」は、独特の視点です。まっすぐ斬り込むなら、エヴァートンの2度めのペナルティの可能性やノッティンガム・フォレストの控訴となるでしょう。
最後のテーマは、「ゴールデンブーツ、プレーメーカー賞、ゴールデングローブの受賞者」です。得点王は18ゴールのハーランドを、16ゴールのオリー・ワトキンスと15ゴールのサラー&ソランケが追う展開。アシストランキングは、10アシストのパスカル・グロス、トリッピアー、オリー・ワトキンスに、1差のペドロ・ネト、サラーが絡む激戦です。
ゴールデングローブは、クリーンシート9回のラヤがTOPで、2位は8回のレノ、オナナ、ピックフォード、エデルソン。3つのタイトルを手堅く予想するならハーランド、サラー、ラヤで、穴党の馬券はオリー・ワトキンスの2冠とレノで勝負です。残留争いのチームと4試合を残しているフラムが、クリーンシートを3つ4つ足しても違和感はありません。
以上、プレミアリーグの評論家が選んだ10のトピックスを紹介しました。もうひとつ足していいといわれれば、「ガリー・オニールのウルヴスは、まさかのEL出場権を獲得するのか」でいきましょう。開幕前にルベン・ネヴェス、モウティーニョ、マテウス・ヌネスを失ったクラブが、6位マン・ユナイテッドと6差に着けているという快挙を、大いに称えたいと考える次第であります。
記事が提示した10のトピックスは、興味深いものばかりですが、いささか偏っている感があります。さっそく、優勝争いに関する話題から紹介しましょう。「タイトル争いはクラシックな結末になるのか」「クロップの有終の美か、アーセナルの20年越しの悲願達成か、グアルディオラの4連覇か」。この2つは、プレミアリーグファンの誰もがうなずくテーマでしょう。
アーセナルとリヴァプール が64ポイント、マンチェスター・シティは63ポイント。残り10試合で、3チームがこれほどの接戦となったシーズンはありません。カウントダウンが始まったアンフィールドは、選手もサポーターもハイテンション。守備陣の充実度が高まったアーセナルは、昨年の失敗を繰り返さないでしょう。
彼らがどれほどうまくやっても、1ポイントという僅差なら、マン・シティが全勝フィニッシュでトロフィーをさらっていく可能性があります。タイトルの行方を左右する主役となりそうなのは、3強との対戦を残しているアストン・ヴィラとトッテナムです。この2チームのTOP4争いも重要な問いのひとつになりそうですが、アレックス・キーブルさんの3つめはこんな表現です。
「マンチェスター・ユナイテッドは、チャンピオンズリーグの出場権争いに緊張感をもたらすのか」。これについては、少々説明が必要でしょう。UEFAの係数を用いたOptaの予想では、イングランドが来シーズンに追加されるCL出場枠を獲得する確率は82.5%だそうで、ドイツにボコボコにされなければヴィラもスパーズもOKとなります。
この話を受けて、「5位スパーズと6ポイント差のマン・ユナイテッドは、椅子取りゲームを盛り上げるのか」というテーマ設定になっています。とはいえ、チェルシー、リヴァプール、アーセナルを残しているテン・ハフが逆転する可能性は低いといわざるをえません。彼らの立ち位置は、「ヨーロッパリーグの出場権争いの本命」でしょう。
4つめからは、ELとECLの出場権に関するトピックスです。「ブライトンとウェストハムの欧州チャレンジの可能性」「ポチェッティーノは、チェルシーでのデビューシーズンで巻き返せるか」「ニューカッスルのキャンペーンを立て直そうとするエディ・ハウ」。6つのクラブが2つの椅子を争う激戦は、TOP4を巡るバトルより盛り上がりそうです。
ウェストハム、ブライトン、ウルヴス、ニューカッスル、チェルシー、フラムは、6ポイント差のなかに収まっています。クレイヴン・コテージのロンドンダービーでガナーズとスパーズを撃破しているフラムは、リヴァプール戦とマン・シティ戦もホームで、ECLのチケットには届かないといい切れない不気味さを醸し出しています。
次の3つは、残留争いに関するトピックス。「ルートンのトップリーグ残留の可能性」はいいとして、「グラスナーがパレスで革命を起こすか」「バーンリーとシェフ・ユナイテッドに残留の望みはあるのか」は、独特の視点です。まっすぐ斬り込むなら、エヴァートンの2度めのペナルティの可能性やノッティンガム・フォレストの控訴となるでしょう。
最後のテーマは、「ゴールデンブーツ、プレーメーカー賞、ゴールデングローブの受賞者」です。得点王は18ゴールのハーランドを、16ゴールのオリー・ワトキンスと15ゴールのサラー&ソランケが追う展開。アシストランキングは、10アシストのパスカル・グロス、トリッピアー、オリー・ワトキンスに、1差のペドロ・ネト、サラーが絡む激戦です。
ゴールデングローブは、クリーンシート9回のラヤがTOPで、2位は8回のレノ、オナナ、ピックフォード、エデルソン。3つのタイトルを手堅く予想するならハーランド、サラー、ラヤで、穴党の馬券はオリー・ワトキンスの2冠とレノで勝負です。残留争いのチームと4試合を残しているフラムが、クリーンシートを3つ4つ足しても違和感はありません。
以上、プレミアリーグの評論家が選んだ10のトピックスを紹介しました。もうひとつ足していいといわれれば、「ガリー・オニールのウルヴスは、まさかのEL出場権を獲得するのか」でいきましょう。開幕前にルベン・ネヴェス、モウティーニョ、マテウス・ヌネスを失ったクラブが、6位マン・ユナイテッドと6差に着けているという快挙を、大いに称えたいと考える次第であります。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
コメントを残す