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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「サリバがいるアーセナル」「ギュンドアンがいないマンチェスター・シティ」…勝つのはどっち?

マンチェスター・シティ、ブライトンに4発圧勝!敵地アメックスに乗り込んだ昨季プレミアリーグ王者は、ハーランドの不在を忘れさせるゴールラッシュで、残り5戦を全勝なら優勝というアドバンテージをキープしました。17分に右からクロスを上げたのはカイル・ウォーカー。ニアに走り込んだデブライネは、なかなか見られないダイビングヘッドでゴールの右上に決めました。

2点めは26分。左隅を狙ったフォーデンのFKはパスカル・グロスに当たってコースが変わり、GKスティールの逆を突く格好になりました。34分に左サイドでボールをまわしていたブライトンは、4人のプレスをかわし切れず、決定的な3点めを許してしまいます。19歳のバルコのパスをカットしたのはベルナルド・シウヴァ。こぼれ球を左隅に収めたのはフォーデンです。

とどめの1発は62分。エデルソンのロングフィードを追ったカイル・ウォーカーが、バルコを切り返しでかわし、ボールはスティールの前にこぼれました。ダッシュしたSBがGKに先着して、右足で後ろに掻き出すと、待ち構えていたフリアン・アルバレスが無人のゴールに流し込みました。プレミアリーグで4戦連続の4ゴール以上には、絶句するしかありません。

首位アーセナルは77ポイント、1試合消化が少ないマン・シティは76ポイント。リヴァプールがマージーサイドダービーで敗れ、74ポイントに留まったため、優勝争いは昨季の2強のマッチレースとなりそうです。ペップが全勝なら文句なしで4連覇。ひとつでもドロー以下となれば、アーセナルは全勝で20年ぶりの戴冠となります。

対戦相手を見ると、ペップが断然有利です。アーセナルは、ノースロンドンダービーとマンチェスター・ユナイテッドがアウェイで、エミレーツはやっかいなボーンマスとエヴァートン。マン・シティはウルヴスとウェストハムがエティハドで、ノッティンガム・フォレスト、フラム、トッテナムがアウェイです。

1年前との大きな違いを端的に表現すると、「サリバがいるガナーズ」と「ギュンドアンがいないマン・シティ」。2022-23シーズンのアーセナルは、3月16日に行われたELのスポルティングCP戦でサリバを失い、4月の3戦連続ドローでマン・シティの追撃を許しました。2位に転落したのは、4月26日の直接対決。5月14日のブライトン戦を0-3で落とし、希望は潰えました。

2月中旬から14勝1分というロングスパートで逆転優勝を決めたペップは、今季も14勝4分の快進撃でライバルを追い詰めています。昨季のスタッツを見ると、11ゴールのハーランドが目を引きますが、トロフィーを確保したチェルシー戦までに12試合6ゴール3アシストのギュンドアンを忘れてはいけません。

プレミアリーグとCLの両立で疲れ気味だったサリバとガブリエウが、ベストコンディションを取り戻し、ノースロンドンダービーを勝ち切ることができれば、アーセナルの4連勝はリアルなシミュレーションになります。対してマン・シティのキーマンは、直近のプレミアリーグ10戦で11ゴールのフォーデンです。

スタジアムリニューアル以来、勝利がないスパーズとのアウェイゲームでハーランドとフォーデンが真価を発揮すれば、「いつもの終わり方」でチャンピオンの座を防衛できそうです。「ギュンドアンがいてくれれば」と悔しがるシーンはあるのでしょうか。7戦22ゴールの4月の戦いぶりを見る限り、彼らがポイントを落とす展開は想像しにくいのですが…。

マッチレースの最初のラウンドは日曜日。トッテナムVSアーセナルと、ノッティンガム・フォレストVSマンチェスター・シティが両方とも強者の勝利なら、最大のハードルを越えたアルテタ監督が野望に近づく感があります。大方の予想はペップの4連覇のようですが、果たして勝つのはどっちか…?


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