アジアツアー開始でわかった!盤石のチェルシーと出遅れのマンチェスター・ユナイテッド…
マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、アーセナル。プレミアリーグのクラブが続々とアジア入りしています。どのクラブも「帯同メンバーは空港でわかる」くらいのギリギリのタイミングでメンバーが発表されていますが、これらを見ていると、来季に向けての準備の進み具合が反映されているように思えます。
マンチェスター・ユナイテッドは、香川真司が日本からの合流、ファン・ペルシとデ・ヘアはシドニーからの合流と五月雨式にメンバーが集まってくるという状況。ケガをしているヴィディッチ、スモーリング、ナニと休養をとっているチチャリートが不参加で、タイでの練習でルーニーが負傷してしまったため、最終ラインとFWが心もとないメンバーになってしまいました。何とFWはウェルベックのみです。公開練習でも通常のリーグ戦の2.5倍、ゲームでは最も高い席で20倍ものお金を払うことになったタイ人のファンのみなさんからすれば、「もっと安くしてほしい」というのが本音ではないでしょうか。帯同メンバーは、こんな顔ぶれです。
GK⇒リンデゴーア、ベン・エイモス
DF⇒ラファエウ、フィル・ジョーンズ、ファーディナンド、エヴァンス、エヴラ、
ビュットナー、ファビオ、マイケル・キーン
MF⇒キャリック、アンデルソン、クレヴァリー、ギグス、ザハ、リンガード、
ジャヌザジュ
FW⇒ウェルベック
そして昨日、タイのスポンサーであるビール会社の名前を冠にした「シンハー・オールスターズ」との試合が行われましたが、スポンサーの都合で、ACLでベスト8に進出しているタイ最強のクラブ「ブリーラム」からひとりも選手が参加していないにも関わらず、0-1の敗戦。明るい話題は、昨季の年間最優秀リザーブ賞に輝いた18歳のベルギー人・ジャヌザジュのトップチームデビューと、コートジボワール出身のイングランド代表、ウィルフレード・ザハのお披露目くらいなものでしょうか。ベストメンバーではなく、ならし運転とはいえ不安な立ち上がりです。出場メンバーは以下のとおり。
GK⇒ベン・エイモス
DF⇒ファビオ、ファーディナンド、エヴァンス、ビュットナー
MF⇒クレヴァリー(→63分フィル・ジョーンズ)、マイケル・キャリック、
アンデルソン(→63分ザハ)、ギグス(→63分リンガード)
FW⇒ジャヌザジュ、ウェルベック
プレミアリーグ開幕まで、1ヵ月。大丈夫か、マンチェスター・ユナイテッド!
一方、チェルシーは11日にロンドンを出発。昨日になって、ツアーのメンバーが発表されています。シュールレ、ファン・ヒンケル、シュウォーツァーら移籍組や、ルカク、デブライネ、エッシェンなどのレンタル移籍からの復帰組がメンバーに組み込まれており、準備万端です。アジアにいながら、新メンバーを交えてトレーニングできるのが大きいですね。こちらも17日にタイでゲームを行う予定となっていますが、マンチェスター・ユナイテッドのように無様な負け方をすることはなさそうです。
GK⇒チェフ、シュウォーツァー、ブラックマン、ウォーカー
DF⇒イヴァノヴィッチ、テリー、ケーヒル、カラス、アシュリー・コール、
バートランド、チャロバー
MF⇒エッシェン、ランパード、マクイクラン、ファン・ヒンケル、
ラミレス、デブライネ、アザール、モーゼス、シュールレ
FW⇒デンバ・バ、ルカク、ピアソン、フェルス
コンフェデレーションズカップに出場していたフェルナンド・トーレス、マタ、ダヴィド・ルイス、オスカルが不参加となっています。しかし、よく見ると、「コンフェデ参加組=モウリーニョ新監督が不要と考えていると噂の選手(オスカル除く)」なんですね。そういう目でこのメンバーを見ると、なるほど、ここにカバーニやベンテケなど、モウリーニョ監督お好みのフィジカルが強いFWが入ればチームは完成だな、と思ってしまいます。しかし、マタ不要説は何なのでしょうね。もはや、「スペイン人嫌い」としか思えないのですが…とはいえアスピリクエタは残るんですよね。うーん、謎です。噂はどこまでいっても噂、なのでしょうか。
ともあれ、現状は「順調チェルシー⇔出遅れマンチェスター・ユナイテッド」の見事なコントラスト。マンチェスター・ユナイテッドは新加入選手がDFバレーラとMFザハ、レンタル移籍から復帰のファビオしかおらず、期待のチアゴ・アルカンタラ獲得はバイエルン・ミュンヘンのグアルディオラ新監督からの横槍が入り、先行き不透明です。ルーニーの復帰はいつ頃になるのか、チームはきちんと仕上がるのか。不安ですが、今後のプレシーズンマッチの朗報を期待しましょう。
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