イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ラニエリさんも復活を祝福!プレミアリーグ王者レスターは、アトレティコ戦に向けて準備万端!

昨季プレミアリーグ優勝監督クラウディオ・ラニエリが、「マンデー・ナイト・フットボール」にゲストとして登場しました。奇跡的な偉業から9ヵ月でレスターを追われた名将は、自らの解任劇についても率直にコメント。「選手たちは関与していないはずだ。しかし、私の背後に立っている人間はいた。タイトルを獲得したシーズンは小さな問題だったが、今季に入って負け始めたため、彼らは私の解任を進言したのだろう」と、名前は伏せながらもクラブ内の人間関係についても赤裸々に語りました。「チャンピオンズリーグで当たったセヴィージャ戦との2戦めから、チームが団結しているように見えた」「シェイクスピア監督は、優勝したチームのスタイルを踏襲してくれた。非常に賢明だと思う」という言葉を聞くと少々胸が痛みますが、ラニエリさんにとってレスターは忘れ得ぬクラブであり、3月の復活を心から祝福しているようです。

さて、いよいよ今夜はチャンピオンズリーグ準々決勝のアトレティコ・マドリード戦です。スペインの強豪とのゲームを目前にしたシェイクスピア監督は、準備万端。主将のウェズ・モーガンは間に合わないかもしれませんが、レスターはベストに近いメンバーで決戦に臨めそうです。日曜日のエヴァートン戦で撃ち合いに敗れ、プレミアリーグの連勝は5でストップしましたが、シェイクスピア監督にしてみれば「覚悟の敗戦」だったはずです。最終ラインにチルウェルとアマーティ、中盤にはアンディ・キングとデマライ・グレイ、前線にイスラム・スリマニを配した主力温存のスタメンは、明らかにチャンピオンズリーグをにらんでの布陣。トム・デイヴィス、ルカク、ジャギエルカに次々と決められ勝てないとみるや、エースのジェイミー・ヴァーディを60分で下げ、マフレズに30分だけプレイさせてコンディションを整えました。

アメリカメディア「ESPN」は、「シンプソン、フクス、エンディディ、マフレズ、岡崎慎司は、当然アトレティコ・マドリード戦に先発するだろう。彼らがエヴァートン戦に出なかったのは、スペインとの決戦を重視しているという明確なサインだ」と、エスタディオ・ビセンテ・カルデロンのピッチに立つスタメンを予想。シメオネ監督がレスターのカウンターを研究し尽くしているとしても、シェイクスピア監督は自分たちのスタイルを貫くはずです。

直近3年のチャンピオンズリーグで2回ファイナルに進出しているチームは、グリーズマン、フェルナンド・トーレス、カラスコといった強力なアタッカーに速いパスを通してくると思われますが、岡崎やオルブライトン、マフレズがいかにパスコースを制限できるかがひとつのポイントとなりそうです。前で奪ってショートカウンター、あるいは後方でカットしたボールをすかさずヴァーディへ。プレミアリーグファンが昨季何度も見た速攻が決まれば、セヴィージャ戦と同様、アウェイゴールという貴重な貯金を持ってキングパワーに戻ってこられます。

日本人ファンとしては、11月のクラブ・ブルッヘ戦でCL初ゴールを決めた岡崎慎司に、2発め、3発めを期待したいところです。カギを握るのは、右サイドのマフレズがどこまで敵陣深く侵入できるかでしょう。切り返しからゴールに向かうクロスを入れることができれば、ニアに飛び込む岡崎慎司が体のどこかに当ててネットを揺らすシーンが見られるかもしれません。アトレティコ・マドリードに敗れれば、レスターがチャンピオンズリーグのステージに立てるチャンスはしばらくやってこないでしょう。30歳の岡崎慎司にとっても、今季が最後の夢の舞台になると思われます。どうか、悔いのないプレイを。そして願わくば、アウェイサポーターやラニエリさんを歓喜させる素晴らしい一撃を。チャンピオンズリーグ準々決勝ファーストレグは、日本時間4月12日27時45分にキックオフです。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“ラニエリさんも復活を祝福!プレミアリーグ王者レスターは、アトレティコ戦に向けて準備万端!” への2件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    マドリーダービーを観るとアトレティコのレベルの高さに参ってしまいますが、ここは短期決戦でありリーグ戦ではないので、別の次元だと考えます。アトレティコの闘う姿勢とレスターの必殺カウンターの激突を楽しみにしつつ、1-1のドローでイングランドへ帰還する事を期待します。

  2. makoto より:

    Mackiさん>
    アウェイゴールがほしかったところですが、0-1なら希望はありますよね。次、期待してます。

コメントを残す