ソランケ&ルックマンのマージ―サイドコンビが爆発!U-20イングランド代表がワールドカップ決勝進出!
決勝トーナメントの初戦は、2014年のブラジルワールドカップでフル代表がゴールを奪えなかったコスタリカ。ここから、ソランケ&ルックマンの「マージ―サイドコンビ」が完全に覚醒します。攻め合いとなった一戦で最初にスコアを動かしたのは、35分のルックマン。中盤で縦パスを受けたソランケが右サイドのケニーを走らせると、ファーに出たクロスを落ち着いてトラップしたルックマンが右足一閃。GKピネダにヒットしたボールがネットを揺らし、ポール・シンプソン監督はガッツポーズです。
強烈な直接FKをクロスバーに当てるなどルックマンは絶好調で、63分には2点めをゲット。プレミアリーグでも左サイドで脅威となっていたカルヴァート・ルーウィンがスアレスを引き連れて突破を図り、中央に軽く折り返すと、素晴らしいタッチでメセンをかわしたルックマンはGKの動きをよく見て股間を抜きました。89分に不可解なPKで1点差に追い詰められたものの、イングランドは2-1で勝利。準々決勝の対戦相手はメキシコです。
ファイナルまでの3試合で、最も苦しかったゲーム。左45度からの素晴らしいコントロールショットをファーポストにぶつけたオノマーがイエロー2枚で退場となり、イングランドはボールポゼッションを明け渡す羽目になりました。勝負を決めたのは、47分のソランケでした。セントラルMFの間を通すキャリックばりの縦パスはクック。トラップして前を向いたソランケは、フィニッシュまでのイメージが出来上がっていたようでした。左に持ち込み、左足で狙ったのはゴール右隅。GKロメロはかろうじて足に当てましたが、外に弾き出すにはボールが強すぎました。
クックの縦パスは冴えわたり、50分にもボックス右のドーウェル(実況の発音は、”ダウ”でした)のシュートチャンスをお膳立てする完璧なボールをフィード。切り返しから放った右足の一撃はゴール前にこぼれますが、DFがラインの手前でクリアして追加点はなりませんでした。メキシコの攻撃を完封したイングランドは、準決勝でイタリアと激突します。
コスタリカ戦に続き、2014年のリベンジを果たしたい相手です。この試合もまた、ソランケ&ルックマンが躍動します。開始2分にオルソリーニの左足のダイレクトショットで先制したイタリアは、結局オンターゲットはこの1本のみ。イングランドが追いついたのは、54分に右サイドに入ったオジョが素晴らしいクロスをフィードするようになった66分でした。速いクロスをGKザッカーニョが右手で弾くと、落下点にいたソランケが冷静にボレー。オジョは77分にも逆サイドにきれいなボールを浮かし、今度はルックマンが競り合ったこぼれ球をボレーで叩き込みます。88分には、ドリブルが冴えていたソランケが右足でダメ押しのミドル。イングランドは仇敵を力でねじ伏せ、ワールドユースと呼ばれていた1993年の3位を超える過去最高の戦績を確定させました。
プレミアリーグ初年度を8試合1ゴールで終えたルックマンは、20歳になる次のシーズンでブレイクしそうな注目株。チェルシーではプレミアリーグに出られなかったソランケは、速いパスコース選択と思い切りのいいシュートでフィルミーノの代役をこなせそうで、順調にクロップスタイルを吸収すればオリギよりも出番が増えるかもしれません。決勝トーナメント以降、すべてのゴールを叩き込んでいる2人のアタッカーは、「南米最弱国」ベネズエラ戦でも結果を出して、サッカーの母国に栄冠をもたらすことができるでしょうか。注目のファイナルは6月11日19時、スウォンワールドカップスタジアムで開催されます。
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更新お疲れ様です。
イングランドがこんなに強いとは驚きました。
おっしゃるように、力でねじ伏せたと言う表現がピッタリだと思いました。
特に攻撃陣はタレント豊富ですね!
以前の記事でオススメされていたソランケは確かに良い選手ですね。
なんと言うか、しなやかさと力強さを兼ね備えている感じですかね。
決まらなかったけど、カウンターから1人で持ち上がってフィニッシュまで行ったシーンにはしびれました。
若手のこういう活躍を見ると、また来シーズンのプレミアを見る楽しみが増えます。
NORIさん>
ソランケは、ドリブルのコース取りがうまいんですよね。今回の代表のなかからブレイクする選手が出てほしいなと思ってます。