過ぎたるは及ばざるがごとし…!? プレミアリーグの補強額No.1クラブは大苦戦!
1週間ほど前に「テレグラフ」が指摘していたのは、「過去9年のプレミアリーグで、補強費No.1のチームが優勝したのは1回だけ」という事実です。2011-12シーズンのマンチェスター・シティは、前年に獲得したダヴィド・シルヴァとヤヤ・トゥレが主軸となり、アグエロ、ナスリ、クリシーを加えた最強の布陣。マンチェスター・ユナイテッドを敵地で1-6と粉砕したチームは独走態勢に入るかと思いきや、隣町の強豪に最後まで食い下がられました。勝ち点86で並んだまま、最終節までもつれ込んだ優勝争いは、マン・ユナイテッドがアウェイでサンダーランドを0-1で下してマン・シティの結果待ち。勝てばプレミアリーグ残留が決まるQPRが、10人で逆転に成功して1-2でリードし、追加タイムに入りました。絶体絶命の状況に追い込まれた豪華絢爛なチームは、ここから底力を発揮し、ジェコとアグエロがゴールを決めてぎりぎりで44年ぶりとなるタイトルを奪取。大型補強を遂行したチームがあっさりリーグタイトル獲得とはいかないのが、フットボールの世界です。「テレグラフ」は、ライバルよりも多額の投資が、必ずしもチームの問題を解決することにはならないと主張しています。
【プレミアリーグで夏の補強総額No.1だったクラブの戦績】
2008-09年/マンチェスター・シティ(10位)
2009-10年/マンチェスター・シティ(5位)
2010-11年/マンチェスター・シティ(3位)
2011-12年/マンチェスター・シティ(優勝)
2012-13年/チェルシー(3位)
2013-14年/トッテナム(6位)
2014-15年/マンチェスター・ユナイテッド(4位)
2015-16年/マンチェスター・シティ(4位)
2016-17年/マンチェスター・ユナイテッド(6位)
2008年~2011年のマンチェスター・シティは、アブダビからフィードされる潤沢な資金を使って中堅クラブからトップへの階段を駆け上がる最中だったので、ひとまず置いておきましょう。2012-13シーズンのチェルシーは、チャンピオンズリーグを制覇したディ・マッテオ監督の下で、アザール、オスカル、アスピリクエタ、ヴィクター・モーゼスを獲得しながら11月に不振に陥り、指揮官は解任。ベニテス監督でEL優勝に漕ぎ着けたものの、プレミアリーグでは3位に終わっています。翌シーズンのトッテナムは、レアル・マドリードに移籍したガレス・ベイル基金を使って、パウリーニョ、シャドリ、ソルダード、カプェ、エリクセン、ラメラ、キリケシュと買いまくって6位。あまりにも変化が多すぎたチームは混乱に陥り、エリクセンとパウリーニョしか機能しないままにビラス・ボアス監督は解任の憂き目に遭いました。
ファン・ハール初年度のマンチェスター・ユナイテッドはディ・マリア、ロホ、ブリント、ルーク・ショー、ファルカオ。モウリーニョ1年めはズラタン・イブラヒモヴィッチ、ワールドレコードの8900万ポンドを投じたポール・ポグバ、ヘンリク・ムヒタリアンにエリック・バイリーと即戦力を集めるも、毎年戦い方が変わるチームは優勝争いには加われませんでした。2015-16シーズンのマンチェスター・シティは、スターリング、デブライネ、デルフ、オタメンディを手に入れますが、岡崎慎司&エンゴロ・カンテと適材適所のレスター、チェフしか獲らなかったアーセナル、アルデルヴァイレルトしか新戦力が機能しなかったトッテナムの後塵を拝しました。
一方、同時期の優勝チームを見ると、「主力として獲ったプレミアリーグ未経験の新戦力は2名まで」「課題のポジションには大物獲得」といった継続性&クオリティ重視のチームが目立ちます。2012-13シーズンのマンチェスター・ユナイテッドはファン・ペルシと香川真司だけ。2014-15シーズンのチェルシーは、ジエゴ・コスタとクルトワに加えてプレミアリーグをよく知るセスクを連れてきています。昨季のコンテ監督のチームは、ダヴィド・ルイス、カンテ、マルコス・アロンソと新レギュラーは全員プレミアリーグ経験者でした。これらを見ると、獲得した選手のほとんどが海の向こうにいたマン・シティよりも、ルカクとマティッチがすんなり馴染みそうなチームのほうが有利に見えますが…。いやいや、こういったデータはえてして気づいたときに破られるものです。自らのコンセプトに合った選手だけを集めたであろうペップの手腕に注目しましょう。
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まさにブログタイトル通り偏愛的な匂いもちょっとしますが(笑笑)
それにしても本年度は特に管理人さんのユナイテッド愛(期待?)が炸裂してますね。前向きの話題が多いですものね
でも記事が面白いのでヒガミながらも引き続き楽しく拝見させて頂きますね。
チーム愛のないブログはただの客観的記事になって面白くないですもんね
応援しているチェルシーは前向きの話題(移籍)が無いだけに。。気持ちが盛り上がらないのが悲しいです。
前回の敗戦でチェルシーの闘争魂に火が付いてれば週末も期待出来るのですが。。。。
とあるチェルシーファンさん>
今回は、データ自体が想像力を刺激するおもしろいものだったことと、マンチェスター・シティの合理的な補強がタイトルという形で実を結ぶのかという興味で書かせていただきました。愛も多少こもっているかもしれませんが、「フラットに見て、マンチェスター・ユナイテッドの補強のほうが短期的には結果につながりやすそうだけれど、実際どうなのでしょう?」というニュアンスです。
完全同意です。
マンチェスターCに今年度 期待をあまり持てません。
極端に若手の多いチームですし、彼らは精神的にどうなんでしょうか… 長いリーグを戦かっていくには、チームの勢いとベテランの落ち着きの両バランスが取れていないと優勝できないというのが私の持論です。(去年でいうと、ライプツィヒとトッテナムが、2年前でいうと、ドルトムントとアーセナル(忙しい時にベテランが不在))
今のシティにはぶっちぎりの若手の勢いがあっても優勝に値するベテランの落ち着きが、もちろん他のチームに比べたら十二分にありますが、他の優勝候補 ユナイテッドと比べバランスが偏って見えます。
一方で ユナイテッドの方は非常にバランスが取れています、リーグ優勝だけに焦点を当てると シティより一枚上手な気がします。
私も完全に同意ですね!
ここからは自論なのですが、長いリーグを優勝するにはチームの勢いとベテランの落ち着きの両バランスが非常に重要になってきます。反例を例えるならば(ライプツィヒとトッテナム、2年前では、ドルトムントとトッテナム)
この3つのチームは勢いはぶっちぎりでしたが、落ち着きの無さで、試合がしっかり締めれなかったり、セットプレーで雑が出て 勝ち点をポロポロ落としていました…
今年のシティですが、勢いはすごいですね、勢いは過去の中でもぶっちぎりです。
しかし、第1節のちらほら落ち着きが無いというか、昇格相手に何故焦るのかと思う場面かありました。コンパニー、デブライネ、アグエロとシルバ彼らが落ち着きをなんとかコントロールしてましたが、彼らは毎年フルに戦えていません。彼らが同時に2人以上離脱した時 心配です。
一方ユナイテッドは、激しい前半の球の取り合いを落ち着いて しっかり対応していました。ここに経験の差が現れていました。加えてスタメンが頑丈かつ2人以上離脱しても替えが効く、各選手のユーティリティ性や幅の広い控え。
ユナイテッドのほうがバランスは一枚上手です。
ゲームでシュミレートするならシティ、賭博をするのであればユナイテッドでしょうか笑
私も完全に同意ですね!
ここからは自論なのですが、長いリーグを優勝するにはチームの勢いと各リーグの試合慣れした落ち着きの両バランスが非常に重要になってきます。反例を例えるならば(ライプツィヒとトッテナム、2年前では、ドルトムントとトッテナム)
この3つのチームは勢いはぶっちぎりでしたが、落ち着きの無さで、試合がしっかり締めれなかったり、セットプレーで雑が出て 勝ち点をポロポロ落としていました…
今年のシティですが、勢いはすごいですね、勢いは過去の中でもぶっちぎりです。
しかし、プレミアリーグに慣れ、試合をコントロールできる選手達が毎年フルに戦えていません。彼らが同じ時に2人以上離脱した時 心配です。
一方ユナイテッドは、スタメンが頑丈かつ怪我にそなえた各選手のユーティリティ性と幅の広い控え。
ユナイテッドのほうがバランスを取れています。
ゲームでシュミレートするならシティ、賭博をするのであればユナイテッドでしょうか笑
1番計算できる補強をしたのはマンUだと思います
プレミアの実績充分で監督が知っている選手ですし怪我さえしなければ確実に仕事しそう
モウリーニョらしいですね
なかなか負けないチームが更に強固になりそうな上に強引に点が取れるストライカーは嫌だなぁ
シティも後ろの若返りは的確ですが活躍するかはまだわからない新戦力の個々の期待値はやはりマンUが上だと思います
個人的に数より質が怖いです
好調をキープしたまま冬にズラタン復帰とかやめてくれよ?って勝手に妄想してびびってます(笑)