まさかあのチームが降格!? プレミアリーグ後半戦で絶不調の3クラブ、混乱の理由!
さて、ここからは不振クラブのほうに目を移しましょう。プレミアリーグ2017-18シーズンの20節以降で、最も弱いチームを挙げろといわれれば、どこを思い浮かべますか?最下位のWBAという方が多いのではないかと思われますが、降格の大本命は1勝3分5敗で19位。これより下にいるのが、前半戦を9勝5分5敗の7位で折り返したバーンリーです。年明けの9試合を5分4敗、最後に勝ったのは12月12日のストーク戦で、プレミアリーグ11戦勝利なしという大スランプ。前半戦の19試合で15失点の堅守のチームは、7試合連続失点という記録を続けてはいるものの、9戦10失点なら後ろの選手を責められません。
問題は、直近11試合で6ゴールしか決めていない貧攻のほうです。アシュリー・バーンズとグズムンドソンが2ゴール、デフールとサム・ヴォークスが1ゴール。エンクドゥとアーロン・レノンを引き入れ、サイドアタックを強化したものの、その効果が結果に表れているとはいえません。
ショーン・ダイク監督のチームの次に戦績が悪いWBAですが、結果からいえばトニー・ピューリス解任&アラン・パーデュー招聘という巻き返し策は失敗だったようです。プレミアリーグ開幕から2連勝の後、勝てなくなった前任者が2勝4分6敗だったのに対して、パーデュー体制では1勝5分8敗と明確に悪化。ジョン・ウィリアムズ会長とグッドマンCEOの解任、ギャレス・バリー、ジョニー・エヴァンス、リヴァモア、マイヒルといったベテランがやらかしたバルセロナにおけるタクシー泥棒騒動、クリス・ブラントの戦術批判とトラブル目白押しで、唯一の草刈り場と化しています。
解任後のチームを見ると、豊富な運動量とシンプルな戦術の徹底というピューリス采配が昨季の10位という好成績を生んだのは明らか。ヴィカレージ・ロードで戦うワトフォード戦で敗れれば、パーデュー監督は解任されるのではないかという報道もあり、混乱が収束する気配はありません。ギブス、ジョニー・エヴァンス、ギャレス・バリー、リヴァモア、マット・フィリップス、クリホヴィアク、シャドリ、ロブソン=カヌ、サロモン・ロンドン、ダニエル・スタリッジ、ジェイ・ロドリゲスと代表クラスが揃ったチームが、ぶっちぎりの最下位で消えるとなればかなりのサプライズです。
WBA以上に降格した際の見出しが大きくなりそうなのは、後半戦1勝4分4敗で3番めに勝ち点が少ないストークです。バトランド、ズマ、マルティンス・インディ、ショークロス、ジョー・アレン、ダレン・フレッチャー、アフェライ、シャキリ、ディウフ、クラウチ、シュポ=モティング、ヘセ・ロドリゲス…。こちらも19位でチャンピオンシップに向かうようなスカッドではありません。降格クラブ予想の記事をUPしている「BBC」がWBAの次に危ないとしているのは、マンチェスター・シティ、アーセナル、トッテナム、リヴァプールとのゲームを残しているからです。ポール・ランバート監督就任後の5試合で3ゴール1アシストのシャキリ、孤軍奮闘のバトランド、中盤を仕切るジョー・アレンは悪くないのですが、リーグ最多失点の最終ラインがネックになっています。
前半戦は降格ゾーンに低迷しながら、指揮を執り続けたエディ・ハウのボーンマスは4勝4分1敗で息を吹き返し、11位にジャンプアップ。クーマン監督を見限ったエヴァートンは、アラダイス体制の後半戦でも失点が止まらず、指揮官よりも最終ラインの人材のほうに問題があったように見えます。ひとたび降格ゾーンに落ちると即解任といった最近のカルチャーに一石を投じるようなチームが多いのが、今季プレミアリーグの後半戦です。何はともあれ、ストークには残ってほしいというのが率直な希望でございます。あのメンバーを揃えたチームがクラッシュし、主力が続々とチームを離れるのを見るのはあまりにしのびなくて…。
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