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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ポゼッション率もパス成功率もあの2チーム…プレミアリーグのチームスタッツ徹底チェック!

前回の記事で、「Whoscored」の個人別レーティングを紹介させていただきましたが、こちらではクラブのスタッツを追いかけてみたいと思います。今季のプレミアリーグをマメにご覧になっている方なら、「ポゼッション率が高いチームを上から3つ並べてみましょう」といわれれば、マンチェスター・シティ、チェルシー、リヴァプールを思い浮かべるのではないでしょうか。もちろん、正解。サッリ監督のチームの試合を見ると、1位は彼らではないかと思ったりしますが、本家ペップが65.8%、チェルシーは64.7%で2番手。レッズは58.0%と青の2チームから離された3位に入っています。さて、6つ選べといわれれば?素直にビッグ6を挙げた方、残念…!実はフラムが55.4%で4位に食い込んでおり、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナム、アーセナルと続きます。

パス成功率ランキングも、ペップとサッリが89.4%で同点1位、クロップ監督のチームは87.1%で3位、85.3%のフラムはこちらも堂々の4位です。中盤のジャン・ミシェル・セリ、アンギサ、シュールレ、セセニョンは、いずれもプレミアリーグのトップクラブにいてもおかしくない選手たち。1試合あたりのオンターゲットの本数でも、マン・シティ、アーセナル、リヴァプールに続く4位に入っているフラムは、4試合11失点の守備を整備できれば、EL出場権を狙えるポジションに上がってくるのではないでしょうか。

プレミアリーグ開幕から4連勝と最高のスタートを切ったワトフォードのデータも気になるところですが、ポゼッションは45.5%で16位、パス成功率は69.5%で18位。1試合あたりのシュート12本は12位、オンターゲット4.8本は9位といずれも凡庸で、2015-16シーズンのレスターを思い出させるスタッツです。ちなみに前年のワトフォードは、11勝8分19敗でプレミアリーグ14位。奇跡の優勝を遂げたレスターとぴったり同じ数字を残しており、一部のタブロイド紙からは優勝説が飛び出しておりますが、2回も起こらないから奇跡なのです。…起こらないですよね?もとい、次のスタッツにいきましょう。

おもしろいのは1試合あたりのドリブル数ランキングで、上位7チームはマン・シティ、レスター、ウェストハム、チェルシー、リヴァプール、クリスタル・パレス、ウルヴス。選手の名前で読み替えられるランキングとなっており、それぞれ首謀者はスターリング、デマライ・グレイ、フェリペ・アンデルソン、アザール、サラー、ザハ、アダマ・トラオレです。視点を変えて、守備に関するスタッツを見ると、マン・シティが圧巻です。1試合あたりの打たれたシュート7本とタックル数7.5回は最下位、インターセプト7.5回は最少チェルシーの7回に次ぐ数字です。DFのパス成功率は、軒並み90%台。このチームの失点が少ないのは、その確率を下げる戦い方を徹底できているからです。レッズとブルーズが元気なシーズンですが、スタッツを見ると優勝候補筆頭はやはり…と冷静にならざるをえません。

最後に、私が最も興味深いと感じた数字を紹介しましょう。「チェルシーのパス成功率」。2017-18シーズンは84.3%でアーセナルと同率の2位だったチームは、ここまで89.4%と5ポイント以上も改善しています。ランキング上位の選手を見ると、新戦力のコヴァチッチとジョルジーニョ、CBコンビのリュディガーとダヴィド・ルイスという順番です。ここから、サッリ監督がなぜCBをこの2人にしたのか、どういう観点で獲得するMFをチョイスしたのかがよくわかります。数字だけでは語れないのがフットボールですが、時に数字が雄弁に物語るのもフットボールのおもしろさです。ところで、リヴァプールがファールをもらった回数が最も少ないのはなぜでしょう。タックル数上位のブライトンやウェストハムと当たっているのですが…どなたか、分析をお願いします。

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“ポゼッション率もパス成功率もあの2チーム…プレミアリーグのチームスタッツ徹底チェック!” への2件のフィードバック

  1. ペップの街 より:

    更新有難うございます。
    圧倒的なポゼッションフットボールに対し特に下位チームは引いて守ってカウンター狙いになりますね、そこをどうこじ開けるか!引き分けに持ち込まれ勝ち点2を失うか、勝ち切るか、興味が尽きません。マフレズやダヴィド・シルバ、ベルナルト・シルバのドリブルやショートパスで撹乱する、そしてサネとスターリングのスピードで切り裂く、いずれにしてもキーとなるのはケヴィン・デ・ブライネの存在です。
    でも、前線の破壊力はレッズでしょうね。

  2. エミリー より:

    相手を自由にさせず、自分達は効率良く動く。
    孫氏の兵法みたいな話ですが、上位チームはまさにそういうサッカーをしてますね。
    いかにボールがない所でも、ピッチを支配するための動きが出来ているかがわかります。
    我がアーセナルは、トップ6を目指すのが現実的だな、こりゃ。

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