勝っても負けても複雑…リヴァプールのプレミアリーグ初制覇のために何かを失う男たち。
しかし、私のようなマンチェスター・ユナイテッドサポーターは、現地に行けば少数派でしょう。レッド・デヴィルズを愛し続ける多くのファンは、宿敵リヴァプールの優勝だけは見たくないと思っているのです。「マン・シティが上に立つことを祈っている。リヴァプールの優勝は見るに耐えない。悪夢だよ」と語ったのは、エヴァートンからマン・ユナイテッドというアンチレッズなキャリアを積み上げたウェイン・ルーニー。決戦の当事者であるカイル・ウォーカーは、「ユナイテッドファンは難しい状況にいるようだね。犬を連れて街に出ると彼に声をかけられる。『リヴァプールよりマンチェスター・シティに優勝してほしい』ってね」と証言しています。
「マンチェスター・ユナイテッドがダービーに勝てばTOP4フィニッシュが近づく」「負ければリヴァプールの優勝が遠のく」…レッズ嫌いのサポーターにとっては、勝っても負けても複雑ですが、リヴァプールのほうにも同じジレンマに悩む方がいらっしゃいます。2010年からの5シーズンを水色のシャツで過ごしたジェームズ・ミルナー。マンチェスター・ユナイテッドを応援するのは、人生で初めてだそうです。あざーす!「試合は観ない」と断言しているレッズのベテランMFは、落ち着かないディナーを無理やり愉しむことになりそうです。
「この試合で僕にできることは何もない。しばらく電話を遠ざけると思うよ。結果を確認するのは終わった後。どう過ごすのかは決めてないけど、外で食事でもしてるんじゃないかな」
プレミアリーグ4年めのユルゲン・クロップ監督には、さほどのジレンマはないようで「マンチェスターダービーを見るか? 他にやることがなければね。もちろん勝ってくれたらハッピーだけど、自分たちのことだけを考えるよ」とドライなコメント。「今のマンチェスター・ユナイテッドが何かできるとも思えない」と、半ば諦めているようなポーズを取っています。プレミアリーグの監督のなかで、最も複雑な気分なのは、37節でリヴァプールとぶつかるラファエル・ベニテスでしょう。「talkSPORT」のインタビューに応じたニューカッスルの指揮官は、現在の状況で古巣とぶつかることについて、こう嘆いています。
「あまり話したくないね。勝つことができないゲームだ。もし勝てば、『助けてくれるはずだったのに』といわれ、負ければ『手を抜いた』といわれるだろう。チームのために最善を尽くすのが自分の仕事。リヴァプール戦でもそうするさ」
そうですよね…。
冒頭に「何の曇りもない」と書いたものの、実は1点ありまして。これがまた、八方美人のメンドクサイところなのですが、「プレミアリーグ10連勝で勝ち点を86まで積み上げた昨季王者が2位で終わるのはしのびない」という気分もあるのです。ガチガチのレッズファンも、まっすぐなマンチェスター・ユナイテッドサポーターも、私のようにあちこちにいい顔したい人間も、赤いほうは複雑な状況に頭を悩ませているわけですが、シティズンのみなさんは「勝てばOKだけど、何か?」と明確ですね。3つのクラブの泣き笑いが詰まったマンチェスターダービー、結果はいかに?
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更新ご苦労様です。
ユナイテッド頼むぞ!という気持ちを持ったまま
マンチェスターダービー迎えるとは、シーズン初めはおろか、後半戦が始まっても思いもしませんでした。レッズサポの私は当日へんな緊張感を持ったままゲームを観るかもしれません(苦笑)
更新有難うございます。
あちら立てればこちらが立たずですね。
レッズとシティはもうサドンデス状態ですから、直接対決しないPK戦ですよね。
エヴァートン戦ではっきりしたのはプレーヤーの側に問題があり、彼らが敗戦の責任を負うということ。
中2日でどこまでコンディションと士気を戻してくるか。
Makoto さんのおっしゃる通りシティサイドは極めてシンプルです。走行距離が全てでは無いでしょうが、渾身の力を振り絞るでしょう。
結果はともかく、今シーズンのレッズとシティの超ハイレベルな争いは一生の思い出になると思います。
レッズサポの自分としては今までで一番ユナイテッドを応援する日になるでしょう。
こういう時こそユナイテッドは予想以上の力を発揮するのを何回も観てるのでそれを信じます!
というなんか複雑な気持ちですが応援します。笑