スタッツを見れば納得の顔ぶれ!? プレミアリーグ2018-19のPFAベスト11は超ハイレベル!
アザールの素晴らしさは誰もが認めているものと思われますが、戦った相手が悪かったとしかいいようがありません。サディオ・マネはプレミアリーグで18発決めているだけでなく、2019年に入ってからの公式戦20試合で8つの先制ゴールという数字も輝いています。堅守に生まれ変わったレッズが、ゲームの終盤までイーブンでもつれる展開が減ったのは、スピードに長けたウインガーが決めるべきシーンできっちり結果を出しているからです。
逆サイドのウイングでサラーを蹴落とす形となったラヒム・スターリングは、17ゴール10アシストというスタッツもさることながら、ペップ戦術に対する理解度の高さもリスペクトしたいポイント。左右のウイングだけでなく、時にワントップをまかされることもあるドリブラーは、中央に斬り込んでもサイドから縦に抜けても脅威です。クロップとペップがプレミアリーグに参入してからは、上位が軒並み3トップを採用しており、キーとなるウイングに素晴らしい選手たちが揃うようになりました。サラーやアザールの落選は、いわばその象徴なのではないでしょうか。チェルシーの悔しさはわかりますが、何しろ選手たちの投票によって選ばれたベストイレブンです。彼らのエースがいない布陣に驚きはあっても、マネがそこにいることに違和感はありません。
あまりにも強かったリヴァプールとマン・シティが大半を占めた4-3-3に理解を示したチェルシーは、プレミアリーグ6位のマンチェスター・ユナイテッドからポグバが選ばれたことには「奇妙だ」とツッコミを入れています。モウリーニョ監督との確執が報じられたインサイドMFが、調子の波が激しかったのは確かですが、プレミアリーグ13ゴール9アシストでトータル22のゴール関与はMFとしては最高の数字です(PK7発を除けば7ゴール12アシストのエリクセンですが)。リーグ2位となるオンターゲット48本も光っており、「スールシャールによる怒涛の巻き返しの主役」としてリスペクトされたということなのでしょう。ベストイレブンに選出されたワールドクラスたちの秀逸なスタッツをピックアップしている「BBC」は、ポグバについて「ゴールに絡んだ回数はキャリアハイだった」と紹介しています。
この記事が触れているスタッツのなかでおもしろかったのは、マン・シティのアンカーとリヴァプールのSBについての記述です。フェルナンジーニョがいる試合のマン・シティの勝率が86%だったのに対して、不在時は67%。どのポジションにも高いレベルでオプションがある昨季王者といえども、アンカーだけはベテランの穴を埋められませんでした。
リヴァプールのロバートソンは9アシストを記録しており、DFの選手ではTOP。逆サイドのアーノルドは8アシストで2位ですが、「1アシストに要する時間は275分」という数字は、20試合以上出場したDFのなかでは最短だそうです。マネやサラーが安心して中に斬り込めるようにサイドをカバーしているSBたちは、2人合わせて17回もゴールをお膳立てしてきたわけです。これもまた、クロップ監督のチームがいかにしてゴールを量産してきたかが窺えるデータです。
本日、PFA年間最優秀選手が発表され、28日に表彰式が行われます。正式発表を前にして、現地メディアが「ファン・ダイクに決まった」と報じていますが、1年前のサラーに続いてリヴァプールが2年連続の栄誉に輝くことになるのでしょうか。個人タイトルをゲットした先で、プレミアリーグやチャンピオンズリーグ制覇という果実をつかみたいところです。選手の投票で優勝チームを決められるとすれば、プレミアリーグはマン・シティかレッズか、チャンピオンズリーグはバルサかレッズか…。実際の結果はどうあれ、レッズの評価は相当高いのではないでしょうか。今季の彼らは、無冠で終わってはいけないチームだと思います。
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