お値段は3億5000万ポンド!野心たっぷりのドバイの富豪がニューカッスルを買収寸前!
「売却に関するサインは既に交わされており、承認に必要な書類はプレミアリーグに提出されている」。タブロイド紙が果敢に報じたニュースに対して、サポーターは概ね好意的です。2007年から12年の長きに渡ってクラブを所有していたアシュリーさんは、「クラブに対して必要な投資をしない」と批判の的になっており、ラファエル・ベニテス監督や選手たちとも溝があるといわれていたからです。2017-18シーズンに連れてきた9人のうち成功といえるのは、スパルタ・プラハからレンタルした守護神ドゥブラフカのみ。昨夏の補強もパッとせず、プレミアリーグ32試合11ゴールのサロモン・ロンドンと最終ラインを締めてくれたファビアン・シェア以外は、合格点といえるパフォーマンスではありませんでした。
「マンチェスター・シティを欧州のトップクラブに育てたシェイク・マンスールの親族」という触れ込みには、優良ブランドのお墨付きといった風情があります。資産100兆円以上といわれ、リヴァプールを買おうとしていたほどの大富豪が、投資に二の足を踏むことはないでしょう。新しいオーナーの最初の仕事は、限られた手駒を活かしてクラブを残留に導いてくれたベニテス監督の引き留めです。チャンピオンズリーグ制覇の経験がある名将は、アーセナルやマンチェスター・ユナイテッドよりも少ない48失点でシーズンを終えており、課題が攻撃力にあるのは明確です。WBAからレンタルしたサロモン・ロンドンを買わないなら、若い点取り屋を獲らなければなりません。
シーン・ロングスタッフ、アヨゼ・ペレス、ミゲル・アルミロン以外はすべて入れ替えるぐらいの「聖域なき改革」が成功すれば、ニューカッスルはヨーロッパリーグ出場権争いに顔を出すのではないでしょうか。武藤嘉紀にとっては、レギュラーポジションが遠のくことになるかもしれませんが、環境が変わること自体はポジティブでしょう。FFPの時代に、マンチェスター・シティのような華麗な成り上がりストーリーの実現は難しそうですが、トッテナムのような成功なら充分めざせるはずです。52000人収容のセント・ジェームズ・パークという素晴らしいスタジアムをベースに着実な強化が進めば、プレミアリーグはTOP7といわれる時代に突入するかもしれません。
関係者の間でディールが成立したとしても、マン・シティとニューカッスルを親戚同士で持ち合うという状況をプレミアリーグに認めさせるというハードルがありますが、サポーターのテンションが上がるオーナー交代劇はすんなり決まるでしょうか。1990年代にはプレミアリーグで優勝を争っていた北の古豪の鮮やかな復活に期待したいと思います。
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更新ご苦労様です。
今のオーナーより、良さそうな気配を感じます。
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シティのオーナーは現場に口を出してない気がして良いですよね