イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

エティハド拡張決定!巨大化・チケット高額化が進むプレミアリーグのスタジアム考(前篇)

今季になって申請が出されていたマンチェスター・シティの本拠地、エティハド・スタジアムの拡張工事に議会から承認が出たという報道がありました。これによって、プレミアリーグ2015-16シーズンには48000人収容のスタジアムが62000人まで入るようになり、約76000人収容のマンチェスター・ユナイテッドの聖地、オールド・トラフォードに次ぐプレミアリーグ第2位のスタジアムになります。既にリヴァプールが45000人のアンフィールドを6万人規模にすると発表しており、こちらは225億円の一大プロジェクトだそうです。エティハドも、6000人増員までで75億円と伝えられているので、最終的には150億円を超える費用がかかるでしょう。こうなると、残るはチェルシーとトッテナムですね。

スタンフォード・ブリッジは、行ってみるとわかりますが、ロンドン西部の閑静な住宅街にあり、あのロケーションでそのまま拡張するのは不可能でしょう。イギリスの地元紙では、西の交通の要所であるアールズコートの再開発で空き地となる工場跡地に移転、などとも伝えられています。早くスタジアムを大きくしないと、収益面でマンチェスター勢に後れをとることになるので、こちらも急ピッチで計画が進められることになるのでしょう。ホワイト・ハート・レーンはどうするのでしょうか。中長期的に考えるなら、先般スペインから入った多額の売却益は、選手に使うのではなく、「ガレス・ベイルスタジアム」に投資するという手もあったと思われるのですが…。54000人の移転計画がある、という話もありましたが、その全貌はまだ見えておりません。同じロンドンのウエストハムは、ロンドンオリンピックのメインスタジアムを使うようですね。いつも気になりますが、あんなに東にいるのに「ウエストハム」って!「ハム」というのはどれだけ東にあるのだろう、などと思ってしまいます。

もとい、現在、ヨーロッパサッカーで観客動員数がいちばん伸びているのはブンデスリーガで、プレミアリーグは2011-12 シーズンが約34000人、2012-13シーズンが36000人と、増えてはいるものの伸び率は10%に及びません。いちばんのネックは「スタジアムのキャパシティ」、そしてもうひとつ挙げるなら「チケット価格の高騰化」です。まずはスタジアムの収容人員の問題ですが、下のデータをみてください。プレミアリーグの全体稼働率は、ブンデスリーガの93%を上回る95%!上位クラブは軒並み98-99%と、「入れようにも入らない」状態なのです。

プレミアリーグ・スタジアム収容人数トップ10&2013-14シーズン稼働率
1位 オールド・トラフォード(マンチェスター・ユナイテッド)約76000人(99.3%)
2位 エミレーツ・スタジアム(アーセナル)         約60000人(99.5%)
3位 セント・ジェームズパーク(ニューカッスル)      約52000人(96.4%)
4位 スタジアム・オブ・ライト(サンダーランド)      約49000人(82.9%)
5位 エティハド・スタジアム(マンチェスター・シティ)   約48000人(98.7%)
6位 アンフィールド(リヴァプール)            約45000人(98.4%)
7位 ヴィラ・パーク(アストン・ヴィラ)          約43000人(84.5%)
8位 スタンフォード・ブリッジ(チェルシー)        約42000人(99.2%)
9位 グディソン・パーク(エヴァートン)          約41000人(91.7%)
10位 ホワイト・ハート・レーン(トッテナム)        約36000人(99.3%)
(出典はサッカーDATAサイト「SoccerSTATS.com」です。おもしろいですよ)

3位と4位にイングランド北部、タインアンドウィア州の2クラブが入っているのが目立ちます。ちなみに、ニューカッスルの人口は約27万人なのですが、この規模の街に5万人収容のスタジアムがあり、それが96%の稼働率を誇っているというのは驚異的。また、ロンドンにあれだけクラブがあり、チェルシーとアーセナルが年間売上300億円台でデッドヒートを繰り広げているというのにもびっくりします。イングランドとウェールズのみなさんは、どんだけプレミアリーグが好きなんだ!?と思いますよね。一方、伸び率が素晴らしいのがエヴァートンで、3年前の稼働率が82%だったのに対して、今季は92%と10%もUPさせています。チームを強化し、昨季までよりさらに上位に喰らいついている「マルティネス効果」が大きく、サポーターの足を軽やかにしているようです。

マンチェスター・シティやリヴァプールは、スタジアム拡張で飛躍的に収益が上がるでしょう。とはいえ、年間数百億円規模の売上しかないサッカークラブにとって、100億円からの投資は大きな負担です。そうなると、次に起こるのが「チケットの値上げ」でしょう。先んじてスタジアム新築・移転を行ったアーセナルは、シーズンチケットが高いことで有名で、プレミアリーグ平均が年間7万円台であるのに対して、安い席でも14万円以上だそうです。5万人規模以上のスタジアムが多く、イングランドよりも歴史が浅いためにスタジアムの老朽化が進んでいないブンデスリーガは3万円程度で、プレミアリーグはその倍以上、なかでもアーセナルはさらに倍です。マンチェスター・シティやリヴァプールにも、おそらく同じようなことが起こるはずです。

さて、この稿もまた、長くなりそうですので、これ以降は「巨大化・チケット高額化が進むプレミアリーグのスタジアム考(後篇)~今こそ現地へ!」に続きます。「おもしろいかも」と思ったときだけで結構ですので、ぜひページ内にあるブログランキングのバナーをクリックしてやってください。ランキングが上がるとめっちゃうれしいです!

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“エティハド拡張決定!巨大化・チケット高額化が進むプレミアリーグのスタジアム考(前篇)” への1件のコメント

  1. wnl4aiqp6y1 より:

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