イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

巨大化・チケット高額化が進むプレミアリーグのスタジアム考(後篇)~今こそ現地へ!

 「エティハド拡張決定!巨大化・チケット高額化が進むプレミアリーグのスタジアム考(前篇)」より続きます。前篇で「スタジアムを増改築したクラブはさらにチケットの高額化が進む」という話に触れましたが、プレミアリーグにおける最安チケットの相場はだいたい25~40ポンド(約4400円~6800円)なのに対して、ブンデスリーガはバイエルン・ミュンヘン、ドルトムントクラスですら12ポンド(約2000円前後)から。最近の報道で、Jリーグの観客の高年齢化が進んでおり、40代の比率が高いというものがありましたが、プレミアリーグはJリーグよりもさらに40代のウエイトが高いです。

1990年代初頭まで、イングランドリーグは極めて大衆的なエンターテインメントでした。各スタジアムには安い立見席があり、若者や労働者階級のサポーターがここで毎週のようにサッカーに熱狂し、交流を深めていたのです。しかし一方で、当時はサポーターの乱闘や小競り合いが多く、安全性に問題があって、これを憂慮したイギリスは国をあげてフーリガン撲滅に取り組みます。1992年のプレミアリーグ創設の頃より、立見席は一切廃止。その後、チケット価格の高騰に伴って、サッカー観戦は「お金があるファミリーのための安全なレジャー」に徐々にシフトしていきます。最近は、労働者階級のみなさんはTV観戦、お金がある方と、サッカーにいくら投資しても構わないという太っ腹な方はスタジアム観戦という構図になっているのでしょう。

と、こんなことを書くと、「プレミアリーグは高いのか」と、みなさんの足をドイツに運んでしまいそうですが、この稿でいいたいのは、「イングランドのスタジアムにぜひ、行ってみてください」ということ。いちばんお勧めしたいのは、リヴァプールサポーターのみなさんです。以下に紹介するのは、2012年にイギリスのとあるスポーツサイトが実施した「イングランドのサッカーファンが選んだ”最も雰囲気がいいスタジアムランキング”」です。アンフィールドは、ぶっちぎりの1位。ましてやスタジアムの改装があるなら、チケットの値段が上がる前に、レッズの聖地、いや、イングランドサッカーの御本尊(言い過ぎですかね!?ウェンブリーをさしおいて)を拝んでおいたほうがいいのではないかと思います。

1位 アンフィールド(リヴァプール)
2位 セント・ジェームズ・パーク(ニューカッスル)
3位 オールド・トラフォード(マンチェスター・ユナイテッド)
4位 ホワイト・ハート・レーン(トッテナム)
5位 エミレーツ・スタジアム(アーセナル)
6位 ブリタニア・スタジアム(ストーク)
7位 スタンフォード・ブリッジ(チェルシー)
8位 グディソン・パーク(エヴァートン)
9位 ヴィラ・パーク(アストン・ヴィラ)
10位 エティハド・スタジアム(マンチェスター・シティ)

…もしかしたらこのランキングは「アウェイチームが戦いにくいスタジアムランキング」でもあるのかもしれません。これを見ると、プレミアリーグ上位が軒並み苦戦する「ストークとのアウェイ戦」が、いかに嫌な雰囲気なのかわかりますね。ちなみに私は、アーセナルがハイバリーからエミレーツに移るとき、ベルカンプの最後の姿を観よう!という話も兼ねて、最後のハイバリーに足を運びました。ハイバリーのこじんまりとした、素朴な空気は好きだったんですけどね…。あ、今のエミレーツは申し分のないいいスタジアムですが。念のため。

今まで、イタリア、フランス、ドイツ、イングランド、USAのスタジアムに足を運びましたが、スタジアムのよさは間違いなくプレミアリーグがダントツです。陸上競技のトラックがあるローマや、観客席の傾斜が緩くて上のほうの席からよく見えないボルドーなどは論外。ドイツのスタジアムはなかなかいいですが、プレミアリーグのピッチと客席の距離の近さには、さすがのブンデスリーガも降参です。あらためて、私が撮影した写真を見てみてください。オールド・トラフォードはこの距離感ですよ!CKでは、ルーニーの髪の生え際まで見えますよ(私が実際にコーナーフラッグ付近で観たのは、デヴィッド・ベッカムのCKでした。目の前5メートルくらいの距離です)。ただし、スタジアムの食事(スタめし)はドイツですね。パンもソーセージもハンバーグも絶品だからな…。おっと、いかんいかん。サッカー観戦は、とにかくプレミアリーグです!

イングランドで実際にゲームを観たのは、オールド・トラフォード、クレイブンコテージ、グディソン・パーク、ロフタスロード、ハイバリー、セント・メアリーズ。スタジアムの勇姿を目の当たりにしたのはアンフィールド、スタンフォード・ブリッジ、エミレーツ。一度スタジアムに行ってみたい、という方にお勧めなのは、オールド・トラフォードとアンフィールド、エミレーツ。イングランドらしいクラシックな雰囲気を味わいたいという方には、スタンドの盛り上がりが素晴らしいグディソン・パークとレンガづくりの外装が風情があるクレイブンコテージですかね。その気になった方は、プレミアリーグのチケットの取り方や、移動については下記の記事も参考にしてください。

「日本人には結構難解!? 奥が深いイギリスの鉄道事情」
「プレミアリーグのチケットの取り方、教えます!」

リヴァプールサポーターにしてみれば、「今季はプレミアリーグ優勝争いど真ん中」「アンフィールド改装直前で、伝統を直に感じられるラストチャンス」「改装後にチケットの値段が上がるかもしれず、今がお買い得!?」という3点セットが揃っている状態です。悪いことはいいませんので、今のうちに行かれてはどうかと思います。スタジアム改装前ということでいえば、マン・シティも同様ですね。アーセナルとチェルシーサポーターも、行くなら今でしょう。来季、マンチェスター・ユナイテッドが大復活して、毎シーズントップ独走するようになったら、今よりも確実に盛り上がりに欠けてしまうと思われます。仔馬が必ず大きな馬に成長するとも限らないですよね。ぜひ、お早めにどうぞ。

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“巨大化・チケット高額化が進むプレミアリーグのスタジアム考(後篇)~今こそ現地へ!” への3件のフィードバック

  1. ちくちく より:

    とても面白いですよヽ(・∀・)ノ最近ランキング上がってきましたね!バナーいつも押してますので今後も更新頑張って下さい。エミレーツスタジアム、死ぬまでに一度は行ってみたいです。。

  2. makoto より:

    ちくちくさん>
    ありがとうございます!今後もがんばります。エミレーツはいいですよ。ピッチとベンチ、客席の近さにはホントにびっくりします。新しいスタジアムなので、ロッカーやVIPスペースなどの施設もきれいです。

  3. cqkklwwg より:

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