今回はプレミアリーグとは直接関係ありませんが…「心ない横断幕には、即撤去・即退場を!」
横断幕ではありませんが、私は以前にプレミアリーグのとあるゲームをアウェイサポーター席で観ていて、隣で立って応援していた相方の顔面に上のほうの席から投げつけられた固形物(結局、それが何だったのかはわからずじまい)が直撃するというトラブルに見舞われたことがあります。顔が腫れた相方はしばらく試合に集中できず、私は当然、激怒していたのですが、犯人もわからず何もできませんでした。これは、嫌なものです。プレミアリーグが大好きで、ロンドンまではるばるやってきて不愉快な目にあうと、「好きなサッカーでなぜ…」「好きなイギリスなのに」というショックもあって、痛み3倍です。
浦和レッズの問題は、海外からはるばる応援に来てくれたサポーターの心情を思うといたたまれないものがありますので、プレミアリーグには直接関係ない話ではあるものの、通り過ぎれずこの稿を書くに至りました。ここでいいたいのは、「運営側のみなさん、しっかりしてください」という1点です。鳥栖との試合で掲げられたバナーは、昔の南アフリカの人種差別政策を想起させるような文言で、数ある横断幕のなかでも醜悪度合いでいえばトップレベルのひどいものだと思います。運営側は、慣習的に「横断幕の撤去はサポーターの同意を得て」という運用にしていたため、試合中は外せなかったとのことですが、さすがにこれは即撤去、即退場という毅然とした対応をとるべきでしょう。一部のサポーターのために、チームや他の心あるサポーターがどこまで連帯責任のような罰を受けなくてはならないかは難しい問題ですが、今回の件は「放置したクラブも同罪」とする処分は妥当だと思います。
先日、ブラジルのサンパウロでも、「人種差別的な応援をしたクラブが無期限のスタジアム閉鎖に追い込まれた」という事件があったばかりですが、サッカーが好きで、ゲームを楽しむためにお金も時間もかけてやってきたサポーターが悲しい気分で家路に着くことがないよう、クラブも協会も、この種の話には厳しい姿勢で対処していただければと願っています。浦和レッズに「無観客試合」という裁定が下ったことに対して、罰の軽重も一部で議論になっているようですが、浦和レッズの損失は少なく見積もっても2億5000万円にはなるはずで、年間売上数十億の中小企業にとっては、10%を失うくらいの痛すぎる額です。無観客試合はクラブ経営を揺るがすくらいの重い罰だという認識。私は、今回のJリーグの厳しい姿勢を支持したいと思います。
大事なことは、処分をすること自体ではなく、今後のサッカー界のために再発させないことです。Jリーグのみなさん、UEFAのみなさん、これからもぜひよろしくお願いいたします。
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おつかれさまです。
エジルに対しての横断幕の件ですね。
自分の国の代表選手にあんなことする神経がまったく理解出来ないです。エジルがトルコ移民というのもあるのかもしれませんが、どっちにしても許されないことですね。
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せおさん>
おっしゃるとおりです!