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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

来た来たエヴァートン!アーセナルに勝てば見えてくる、念願のチャンピオンズリーグ出場権!

苦手なストークに1-0で敗れてからというもの、プレミアリーグ4試合で1勝1分け2敗と急ブレーキがかかったアーセナルに対して、ルカク復帰後4連勝を飾り、アーセナルより1試合消化が少ない状態で勝ち点6差まで詰めてきたエヴァートン。実質的な勝ち点差は3、しかも4月6日にはエヴァートンの本拠地、グディソンパークで開催されるシックスポインターが残っています。つい3週間前まで、プレミアリーグ優勝候補の一角だったアーセナルは、今やチャンピオンズリーグ出場権をエヴァートンとがっぷり四つで争わなければならない状況。このところ、「トッテナムを追い上げてまくる」形で何とかプレミアリーグ4位をゲットしてきたヴェンゲル軍団は、今回は「ケガ人だらけのなかで、勢いのあるエヴァートンから逃げ切り」という初めての戦いに勝たないといけません。

絶好調エヴァートンですが、一昨日行われたプレミアリーグ第29節、敵地セント・ジェームズ・パークでのニューカッスル戦は圧巻でした。この試合、ニューカッスルも悪くはなかったのですが、エヴァートンのダイレクトパスを交えた中央突破とジャックナイフのようなカウンターが冴えわたり、0-3で快勝です。

22分の先制点は、自陣ペナルティエリア内からクリアしたボールを、20歳のロス・バークリーが60メートル以上独走。4人のDFを無力化して、右サイドから左に大きく回り込んでシュートを決めるというスーパーゴール!2点めのお膳立てをしたのはスペインから来たテクニシャン、これも20歳のデュルフォー。右サイドをドリブル突破し、ニアに入ったルカクに完璧なラストパス。3点めもデュルフォー起点。背番号10が左から仕掛けて、中央のルカクを経由したボールをレオン・オスマンが強烈なミドル。パスとシュートの正確さ、縦への速さは、これから当たるアーセナルやマンチェスターの2チームは要警戒です。

というわけで、あらためてエヴァートンとアーセナルの今後のスケジュールをチェックしてみました。エヴァートンは、アーセナルに勝てば事実上勝ち点で並び、得失点差もさほど変わらないので、そこから先は肩を並べてのチキンレースとなります。おお、プレミアリーグ上位3強との試合をすべて残しているサンダーランドとクリスタル・パレスは、エヴァートン戦も残しているのですね。それはまた、厳しい。もとい、今のエヴァートンなら、マンチェスター・シティ以外を全勝、もありえますね。いや、マンチェスター・シティですら…。

【エヴァートン】16勝9分け5敗=勝ち点57
3/30(日) フラム(A)
4/6 (日) アーセナル(H)
4/12(土) サンダーランド(A)
4/16(水) クリスタル・パレス(H)
4/20(日) マンチェスター・ユナイテッド(H)
4/26(土) サウザンプトン(A)
5/3 (土) マンチェスター・シティ(H)
5/11(日) ハル・シティ(A)

【アーセナル】19勝6分け6敗=勝ち点63
3/29(土)   マンチェスター・シティ(H)
4/6 (日) エヴァートン(A)
4/15(火) ウェストハム(H)
4/19(土) ハル・シティ(A)
4/28(月) ニューカッスル(H)
5/3 (土)    WBA(H)
5/11(日) ノーウィッチ(A)

日程的にいえば、「マンチェスター・ユナイテッドは手強い」と考えるならややエヴァートンが厳しめ。本拠地で今のモイーズのチームには負けないとするなら、ほぼ互角ですね(こんなことを書かなくてはならないのが情けない…)。エヴァートンの得点力はマンチェスター・ユナイテッドと変わらず。大敗がほとんどない安定した守備陣は、こういったマッチレースの際には大きな強みです。私の予想は「直接対決はドロー。最終着地は、ケガ人が一定戻ってくるアーセナルが首の皮一枚で逃げ切り」ですが、どうなるでしょうか。

もし、「エヴァートンのサッカーはあまり観たことない」という方がいらっしゃれば、この機会にぜひ、観てみてください。中盤から「そんな狭いとこ通すの!?」というパスがルカクに出ると、ホントに通っちゃってそこからルカクがあっさり点獲っちゃったりしますから。ダイレクトパスを駆使した遅攻と、サイドを使った速攻の組み合わせは観ていて楽しいです。

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“来た来たエヴァートン!アーセナルに勝てば見えてくる、念願のチャンピオンズリーグ出場権!” への2件のフィードバック

  1. s より:

    ペップバルセロナから始まったこの遅攻ポゼッションがトレンドですが、私はこの遅攻ポゼッションが攻撃的で美しいとは思いません。ボールを持つことでリスク回避する事がポゼッションの目的でもあるわけですが、今はよりそれが重視されていますよね。昔のクアトロフゴーネスの織り成す08スペインや0708のアーセナルのように前に速くテンポよく進んで行き美しく相手を仕留める攻撃的ポゼッシこそがパスサッカーの意義だと思うのですが。多分、私は古い人間なのでしょうね(笑)きっと監督してたらモイーズのように袋叩きですねw

  2. makoto より:

    sさん>
    バイエルンの優勝で、完全に流れは変わりつつあるのではないでしょうか。レアル・マドリード、チェルシーは速攻型ですし。エヴァートンは、決して遅攻型ではないですよ。

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