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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

激痛のエンディディ離脱…プレミアリーグのTOP5争いを左右するアンタッチャブルな選手たち。

レスター、ノリッジに1-0で敗戦!本拠地キングパワーで開催された22節のサウサンプトン戦を1-2で落としたチームは、直近のプレミアリーグ7試合を1勝2分4敗という絶不調に陥りました。歯車が狂った理由は明快。ウィルフリード・エンディディの負傷リタイアです。3-0で快勝した21節のニューカッスル戦以降、先発起用がない23歳のセントラルMFは、途中出場で79分間プレイしただけに留まっています。出場していない試合が7つもありながら、インターセプト60回は今季プレミアリーグで未だ2位、タックル数87回は3位と、まさにアンタッチャブルな存在。彼がいなくなったために、ソユンチュとジョニー・エヴァンスのCBコンビの負担が増え、7試合でクリーンシートは1回しかありません。

守備もさることながら、エンディディ不在の影響が色濃く出たのは攻撃面でしょう。相手のアタックをカットするエリアが最終ラインに下がったため、中盤を起点にする速いアタックが減りました。ハマーズ戦とニューカッスル戦を休んだジェイミー・ヴァーディーは、エンディディが先発していない7試合でノーゴール。中盤の大黒柱のリタイアは、CBにもストライカーにも影響を与えています。

勝ち点50で足踏みしているレスターは、追撃するビッグクラブに飲み込まれようとしています。28節のゲームでチェルシーが勝てば3ポイント差、マンチェスター・ユナイテッドは6ポイント差に接近。ロジャース監督の立て直しが遅れれば、トッテナム、シェフィールド・ユナイテッド、ウルヴス、アーセナルにも逆転のチャンスを与える可能性があります。

どんなに強いクラブにも、アンタッチャブルな絶対的支柱がいるものです。リヴァプールがファン・ダイクを欠いていたら、独走どころか首位キープも難しかったのではないでしょうか。トレント・アレクサンダー=アーノルドがいなければ、あれほどきわどい試合をものにできなかったはずです。ファビーニョの穴はヘンダーソンとワイナルドゥムがカバーし、前線の3人からひとり欠けるぐらいなら、チェンバレンやオリギとともに他の2人が何とかするでしょう。しかし、鉄壁の守備とビルドアップの安定をもたらしたCBと、右からの正確なクロスがなければレッズの無敗はありえなかったと思います。

昨季はフェルナンジーニョを欠くとうまくいかなかったマンチェスター・シティは、ロドリが入ってコンパニが去った今は、ラポルテの安定感を再現できるCBがいません。モウリーニョ監督率いるスパーズは、アンタッチャブルなストライカーを失って苦しい季節を過ごしています。マンチェスター・ユナイテッドは、ポール・ポグバが中盤にいれば、プレミアリーグ27試合で41ゴールという貧攻は回避できたでしょう。アーセナルがオーバメヤン抜きでシーズンを戦っていたらと想像すると、背筋がぞくぞくします。

マン・シティのCL出場禁止処分が確定すれば、5位と5ポイント差の11位エヴァートンまでが来季のCL出場権争いのエントリーリストでしょう。エンディディ、ヴァーディー、ラシュフォード、マルシアル、ポグバ、ハリー・ケイン、ソン・フンミン、グバミン…。彼らは、背骨に空いた大きな穴を埋められるのか。アーセナル、チェルシー、ウルヴス、シェフィールド・ユナイテッドは、このうえキーマンを欠かずにシーズンを走り切れるのか。2019-20シーズンは、要所の負傷者の多寡が成功・失敗を左右する1年になりそうです。マルシアルは大丈夫か。ブルーノ・フェルナンデス、マグワイア、ワン=ビサカには元気でいてもらわないと…。


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