2020.03.30 リヴァプールの話題チームの話題(全体・他クラブ)
コロナウイルス蔓延で揺れるプレミアリーグ…2019-20シーズン無効は是か非か⁉
世界中で蔓延が止まらないコロナウイルス。イギリスでは1日あたり2500人の感染者が発生し続けており、250人を超える死者が出ています。4月30日までの中断が決まっているプレミアリーグは、再開の目処が立たないまま、「5月中旬から6週間」「6月スタート」など、リアリティのないアイデアが飛び交っています。「BBC」によると、UEFAのセフェリン会長は、「6月末までに再開できなければ、シーズンが失われる可能性がある」としつつ、「次のシーズンが開幕するタイミングで残り試合を行い、2020-21シーズンのスタートを延期するという可能性もある」と、さまざまな可能性を視野に入れていることを明らかにしています。
そんななかで、プレミアリーグの評論家が語り始めているのは、シーズン中断の可能性と、戦績の無効化の是非です。「シーズンをこのまま終わらせ、無効として次のシーズンを始めるべき」と主張するのは、リオ・ファーディナンド。「BTスポーツ」のインタビューに応えたマンチェスター・ユナイテッドのレジェンドは、「とどのつまりは、フットボールは単なるゲーム。真剣に受け止めるべきは、社会全体で大きな問題が起こっているという事実であることは論を待たない」とコメントしています。
「リヴァプールファンの多くは、『われわれに勝ってほしくないからだろう』というかもしれない。しかし、これは聞いてほしい。もし、私のチームがそうなったとしても、同じことをいう。自分たちのゲームよりも、人々の健康と広い社会の問題について考えるべきだ」
「満足する人も、がっかりする人もいるだろう。どんな方法をとっても、幸せも不幸も存在する。この状況のなかで勝者はいない。それが事実だ」
一方で、マン・ユナイテッドとリヴァプールの両方でプレイしたポール・インスと、レッズの快走をリスペクトするウェイン・ルーニーは全く同じ意見です。「優勝を待ちわびた30年を、しかも悲願達成の目前でシーズンを奪われるのを想像できるか?最もフェアな対応は、何が何でもシーズンを完結させることだ」。このまま終わってリヴァプールが優勝となるのは、違和感があるとこぼしていたジェイミー・キャラガーも、「プレミアリーグ2019-20シーズンの全日程を消化させるべき」という2人の意見には乗っかるでしょう。
私も、どんな形となってもシーズンを全うしてほしいと思っています。無効となったとき、消されるのはリヴァプールの優勝ばかりではありません。セルヒオ・アグエロの歴代最多ハットトリックと外国人最多ゴールも、ラストシーズンとなるダヴィド・シルヴァの出場記録も、メイソン・グリーンウッドのプレミアリーグ5ゴールも、アルマンド・ブロヤの記念すべきデビューもゼロとしていいのか。戦い続けた選手たちの足跡を塗りつぶした後、どんなテンションで「史上最強」「歴代最多」などのスタッツを語り続ければいいのか。2020-21シーズンを19試合で終了といったイレギュラーな形にするなど、全力を尽くして、ひとたび始めたシーズンを無にしないことを最優先とするべきと考えます。
28日にFAが下したジャッジは、拙速でした。7部に相当する地域リーグ以下のシーズンをすべて無効と決定。サウス・シールズ(ノーザンプレミアリーグ・プレミアディヴィジョン/7部相当)、ヴォクソール・モーターズ(ノースウェストカウンティーズリーグ・ディヴィジョン1サウス/10部相当)、ジャージー・ブルズ(コンバインカウンティーズリーグディヴィジョン・リーグ1/10部相当)は既に優勝を決めていたのに、誇らしい記録と昇格はすべて幻となりました。ジャージー・ブルズは27戦全勝…。「数週間、1ヵ月、待てたはずだ。FAの決定は早すぎた」と現場から不満が上がった決断が、議論が尽くされていないプレミアリーグに影響を与える悪しき先例とならないことを祈るばかりです。
テレビ放映権料やスポンサーフィー、選手・スタッフの人件費など経済的事情が絡む難しい話なのは重々承知で、無数のサポーターたちが泣いて笑ったシーズンが無にならないことを切に願います。それが、後に「2019-21シーズン」と呼ばれるシーズンになってでも。
そんななかで、プレミアリーグの評論家が語り始めているのは、シーズン中断の可能性と、戦績の無効化の是非です。「シーズンをこのまま終わらせ、無効として次のシーズンを始めるべき」と主張するのは、リオ・ファーディナンド。「BTスポーツ」のインタビューに応えたマンチェスター・ユナイテッドのレジェンドは、「とどのつまりは、フットボールは単なるゲーム。真剣に受け止めるべきは、社会全体で大きな問題が起こっているという事実であることは論を待たない」とコメントしています。
「リヴァプールファンの多くは、『われわれに勝ってほしくないからだろう』というかもしれない。しかし、これは聞いてほしい。もし、私のチームがそうなったとしても、同じことをいう。自分たちのゲームよりも、人々の健康と広い社会の問題について考えるべきだ」
「満足する人も、がっかりする人もいるだろう。どんな方法をとっても、幸せも不幸も存在する。この状況のなかで勝者はいない。それが事実だ」
一方で、マン・ユナイテッドとリヴァプールの両方でプレイしたポール・インスと、レッズの快走をリスペクトするウェイン・ルーニーは全く同じ意見です。「優勝を待ちわびた30年を、しかも悲願達成の目前でシーズンを奪われるのを想像できるか?最もフェアな対応は、何が何でもシーズンを完結させることだ」。このまま終わってリヴァプールが優勝となるのは、違和感があるとこぼしていたジェイミー・キャラガーも、「プレミアリーグ2019-20シーズンの全日程を消化させるべき」という2人の意見には乗っかるでしょう。
私も、どんな形となってもシーズンを全うしてほしいと思っています。無効となったとき、消されるのはリヴァプールの優勝ばかりではありません。セルヒオ・アグエロの歴代最多ハットトリックと外国人最多ゴールも、ラストシーズンとなるダヴィド・シルヴァの出場記録も、メイソン・グリーンウッドのプレミアリーグ5ゴールも、アルマンド・ブロヤの記念すべきデビューもゼロとしていいのか。戦い続けた選手たちの足跡を塗りつぶした後、どんなテンションで「史上最強」「歴代最多」などのスタッツを語り続ければいいのか。2020-21シーズンを19試合で終了といったイレギュラーな形にするなど、全力を尽くして、ひとたび始めたシーズンを無にしないことを最優先とするべきと考えます。
28日にFAが下したジャッジは、拙速でした。7部に相当する地域リーグ以下のシーズンをすべて無効と決定。サウス・シールズ(ノーザンプレミアリーグ・プレミアディヴィジョン/7部相当)、ヴォクソール・モーターズ(ノースウェストカウンティーズリーグ・ディヴィジョン1サウス/10部相当)、ジャージー・ブルズ(コンバインカウンティーズリーグディヴィジョン・リーグ1/10部相当)は既に優勝を決めていたのに、誇らしい記録と昇格はすべて幻となりました。ジャージー・ブルズは27戦全勝…。「数週間、1ヵ月、待てたはずだ。FAの決定は早すぎた」と現場から不満が上がった決断が、議論が尽くされていないプレミアリーグに影響を与える悪しき先例とならないことを祈るばかりです。
テレビ放映権料やスポンサーフィー、選手・スタッフの人件費など経済的事情が絡む難しい話なのは重々承知で、無数のサポーターたちが泣いて笑ったシーズンが無にならないことを切に願います。それが、後に「2019-21シーズン」と呼ばれるシーズンになってでも。
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19-21シーズンの発想はありませんでした。なるほど。
私はまさにレッズ一筋ですが、仕方ないとはいえ、やはり一体どれほど待ちわびたかわからないプレミアが取れないとなるとツラいですね。
クリスマス首位ジンクスといい、もはやレッズは何があっても優勝できないんじゃないかという自虐的、苦笑的な意味での笑い話になってます。
コロナ最優先ではありますが、なんとかシーズンを全うできる方法を見つけてもらいたいです。
あれだけ待ち望まれたウインターブレイク、今年に限っては心の底から要らなかったですね。
あれで試合数も減ったしリヴァプールは調子を落とした。
そのせいで優勝できなくなる可能性があるわけで、皮肉です。
更新ありがとうございます。
完全に同意です。まだ確定していない順位を参考に優勝チームを決めるのはフェアではないかもしれませんが、確定している勝ち点差を無効にすることは明確にアンフェアです。それなら時間をかけてでもシーズンを全うするのが最善です。
過密日程、主力の離脱、難しい移籍市場。今季レッズが見せた悪条件の中のチャレンジと勝利の連続はスポーツの魅力そのものでした。記録に残し長きに渡りリスペクトされるべきものでした。