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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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「one of our own」サポーターの思いを受け止めたハリー・ケイン、ついに残留宣言!

「日曜日にスパーズファンからの歓迎を目の当たりにしたり、最近の数週間でいただいた応援のメッセージを読んだりしているうちに、信じられない気持ちになった。この夏もトッテナムに残り、チームの成功に向けて100%集中していく」

昨季プレミアリーグで得点王とアシスト王をダブルで獲得した稀代のストライカーが、自ら移籍騒動の終結を宣言しました。昨日のツイートに寄せられた「いいね」は14万2000件。ハリー・ケインは、2021-22シーズンをトッテナムで戦うことになりました。

マンチェスター・シティは1億2500万ポンド以上を積もうとしなかった。ダニエル・レヴィ会長は、移籍を認めるラインとして設定した1億6000万ポンドを出そうとしないクラブと話をすることを拒否した。ハリー・ケインは、ディールはこれ以上進まないと悟った。破談となった理由は、実にシンプルでした。

「BBC」のサイモン・ストーン記者は、「日曜日のウルブズ戦で、彼が投入されたときのサポーターのリアクションは、この夏最も長かった移籍騒動がどうなるかを決定づけた」といっています。エースを残留させると決めていたレヴィ会長も、彼が既にサポーターの怒りを買う存在となっていれば、苦渋の決断を迫られた可能性があるというわけです。

スパーズサポーターは、プレミアリーグ王者に加わろうとしていた10番に対して、「one of our own(われわれの仲間)」と叫び、これまでのことは忘れると伝えました。その思いは、本人の胸にしっかり届いたようです。

相思相愛だったハリー・ケインとマンチェスター・シティは、12ヵ月後に結ばれるのでしょうか。1年経てば、移籍金は今回用意した1億2500万ポンド以下に落ちるでしょう。妥当な金額のオファーがあれば、レヴィ会長も認めるはずです。

しかし現実には、イングランド代表のキャプテンが水色のシャツを纏う機会はやってこないのではないかと思います。これまでも、ハリー・ケインが獲れなかった際の次善手として、レヴァンドフスキ、グリーズマン、クリスティアーノ・ロナウドなど、さまざまな名前が挙がっていました。中途半端な補強をしないクラブが、デッドラインデーまでにアグエロの後継者を発表したら、それは同時にハリー・ケインに対する惜別のメッセージになるのではないでしょうか。

そしてもうひとつ、両者にとって重要な情報があります。ペップ・グアルディオラが、2023年の契約満了をもってマン・シティを離れると表明しました。休息が必要と語った名将は、次のステップは代表チームと明言しています。

残り1年となるシーズンにビッグディールを敢行するのか?ハリー・ケインは、ペップがいなくなるとわかっているチームに自らの将来を託すのか?それぞれ、今とは違う景色のなかで、選択肢を見直すのではないかと思います。

決定寸前、交渉決裂、破談間近、再オファー、膠着…長い長い船旅をようやく終え、久しぶりに地面を踏みしめたような感覚があります。ペップのチームは、彼がいなくてもプレミアリーグの優勝候補筆頭。「ワールドクラスのストライカー残留という最高のディール」を成立させたヌーノのチームは、ベースを変えずにTOP4奪還をめざします。


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“「one of our own」サポーターの思いを受け止めたハリー・ケイン、ついに残留宣言!” への1件のコメント

  1. ペップの街 より:

    そうですか!2023年シーズンでペップのシティは一旦見納めですか。まあ、ペップゲームを毎週楽しめないのは残念だけど、彼の次の挑戦を応援します。

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