イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

スパーズとマン・ユナイテッドの二択⁉ コンテ退任で注目度が高まるハリー・ケインの決断。

カタールでPKを打ち上げてから3ヵ月半。イングランド代表の歴代単独TOPとなる54発めは、珍しく右隅に蹴ったPKでした。アウェイでイタリアを倒す歴史的な勝利をメモリアルゴールで飾ったハリー・ケインは、ウクライナ戦でもサカのクロスを左足でプッシュし、2-0の完勝に貢献しています。

彼が代表でプレイしている間に、クラブは監督と袂を分かちました。アントニオ・コンテが去った後、ヘッドコーチ代行として指揮を執るのは、アシスタントを務めていたクリスティアン・ステリーニ。指揮官退任となればコーチングスタッフもチームを離れるのが通例で、過半が残留という今回の人事には現地の記者も驚かされたようです。

コンテ退任を受けて、スパーズに関する興味は3つに絞られています。ステリーニはプレミアリーグでTOP4をキープできるのか。来季からチームを仕切る新監督は誰なのか。もうひとつは、プレミアリーグ204ゴールの絶対的エース、ハリー・ケインの去就です。

2021年の夏にマンチェスター・シティ移籍が叶わなかったストライカーは、コンテ監督の下でチャンピオンズリーグの出場権を獲得。プレミアリーグの2強がハーランドとダルウィン・ヌニェスを獲った昨夏は、タイトルを狙えるクラブへの移籍が難しくなったこともあり、スパーズ残留を決断しました。

リシャルリソン、ペリシッチ、イヴ・ビスマ、ラングレらが加わったコンテの新チームが、タイトル争いに食い込んでいれば、ハリー・ケインは契約を延長したかもしれません。しかし今季は10月から調子を落としてしまい、アーセナルとの差は開くばかり。エースとクラブが契約を延長する気配はありません。

「スカイスポーツ」に寄稿したジェイミー・レドナップさんは、「混乱が続けば、彼はチームを離れる」「残留させるためには、継続的な成功が見込める監督が必要」「移籍する場合は、マンチェスター・ユナイテッドに可能性を感じる」といっています。

「マンチェスターイブニングニュース」も、クリスティアーノ・ロナウドがいなくなったチームは有力な選択肢と報じています。1年前は1億3000万ポンドを超えていたストライカーのお値段は、契約が残り1年となって1億ポンド(約161億円)前後に下がるようです。マルシアル、エランガ、ファン・デ・ベークを売れるクラブにとって、手が届かない額ではありません。

プレミアリーグの最多ゴール記録が視野に入っているハリー・ケインは、国外移籍には難色を示すはずです。となると、マン・ユナイテッドとスパーズの二択です。コンテに期待してタイトルを得られなかった10番は、いよいよ決断するのではないでしょうか。ダニエル・レヴィ会長も、1年後に移籍金ゼロで手離すというリスクは取らないでしょう。

7月に30歳になるストライカーに1億ポンドはあまりにも高額ですが、最大7000万ポンドといわれるカゼミーロの活躍を見て、「CL出場権とタイトルを獲得できれば元は取れる」と思うようになりました。ハリー・ケインはファン・ペルシになれるでしょうか。契約延長に漕ぎ着けたいスパーズには、ポチェッティーノ復帰という勝負のカードが残っていますが…!


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す