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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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アストン・ヴィラ戦は完敗…メディアが報じる「ライアン・メイソンの来季監督就任」はありえるのか?

アントニオ・コンテの後継者として、名前が挙がったのは3月末。1週間前には、クラブとの会談が行われたと報じられていました。トッテナムの次期監督候補といわれていたユリアン・ナーゲルスマンは、どこまで権限を与えられるかにこだわっていたようで、多くの記者や評論家が招聘は難しいと語っていました。

そして昨日、現地メディアが「ナーゲルスマンは来ない」と一斉に報道。「BBC」のサイモン・ストーン記者は「交渉は行われておらず、スパーズは検討していない」といい切っています。現在は本命が不在で、何人かの候補が噂になっているだけです。バーンリーのヴァンサン・コンパニは、契約延長が発表されたばかりで、スパーズはオファーを出さないでしょう。

ジャーナリストのギエム・バラグさんは、「ブライトンのロベルト・ゼ・デルビ監督に打診している」といっていますが、プレスルームで来季のスカッドに言及している指揮官が動くとは思えません。ヨーロッパリーグの出場権をめざすブライトンは、来季に向けたチーム強化を既に始めており、3人の新戦力を獲得間近と伝えられています。

ワトフォードのFWジョアン・ペドロは、クラブレコードの3000万ポンド(約50億6000万円)で獲得合意済み。リヴァプールを離れるジェームズ・ミルナーも当確で、ドルトムントMFマフムド・ダフードはメディカルチェックを終えたという報道がありました。さらに、セルティックのリーグ優勝に貢献した旗手怜央は、クラブの関係者が交渉の存在を認めています。

カイセドとマック・アリスターが移籍濃厚といわれているなかで、いち早く中盤の強化を進めているブライトンは、スパーズより上位でシーズンを終える可能性があります。イタリア人監督の目には、今のクラブのほうが魅力的に映っているのではないでしょうか。

コンパニやデ・ゼルビの他にも何人かの名前が挙がっていますが、スペイン代表の仕事を終えたルイス・エンリケ以外は交渉の難易度が高い現役監督ばかりです。フェイエノールトのスロット、レヴァークーゼンのシャビ・アロンソ、スポルティングCPのアモリム、セルティックのポステコグルー…来季が楽しみなクラブが多く、リアリティが感じられません。

そしてもうひとり、「スカイスポーツ」が検討中と報じているのは、4月から暫定監督を務めているライアン・メイソンです。ジョゼ・モウリーニョの後を継いだ2020-21シーズンは、公式戦4勝3敗。2度めのレスキューとなる今回は、プレミアリーグ4試合で1勝1分2敗という微妙な戦績です。

昨日のアストン・ヴィラ戦は、52分にハリー・ケインが1対1で止められたシーンが初のシュートという低調な一戦。前線が機能せず、62分に退いたリシャルリソンはボールタッチ9回&パス成功4本というひどい出来でした。ソン・フンミンもシュートゼロ。ジェイコブ・ラムジーのボレーとドゥグラス・ルイスのFKで2-0とされ、90分にエースがPKを決めただけで完敗を喫しました。

ライアン・メイソンの通算5勝1分5敗は、2020-21シーズンにプレミアリーグ5勝5敗(公式戦トータルで8勝2分7敗)で解任されたヌーノ・エスピーリト・サントと変わりません。ラスト2戦はブレントフォードとリーズ。どちらかを落とすと、アストン・ヴィラかブライトンにまくられてEL出場権を失う可能性が高まります。

ポチェッティーノ時代にブレイクしたクラブOBは、本命たりえるのか。あるいは消去法で選ばれるのか。もし後者だった場合、エースはクラブに残るのか。前線へのアバウトなボールとソン・フンミンのオフサイドが目立ったヴィラ戦の攻撃と、レオン・バイリーやオリー・ワトキンスに翻弄された守備を見る限り、その延長線上にトロフィーはなさそうですが…!


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