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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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売却候補は11人、イヴァン・トニー獲得?指揮官の要望に、スパーズはどこまで応えるのか?

イヴァン・トニーが4000万ポンド?「フットボールインサイダー」のピート・オルーク記者が先走っているだけかもしれませんが、事実ならサプライズです。1月のトランスファーマーケットで、1億ポンドと伝えられていたストライカーは、契約期間が残り1年になっています。契約延長の道を絶たれたブレントフォードが、値下げしなければ売れないと悟ったのでしょうか。

2022-23シーズンは、プレミアリーグ33試合20ゴール4アシスト。プレミアリーグ屈指のゴールゲッターと称えられたイヴァン・トニーは、262件に及ぶフットボール賭博が発覚してしまい、2023年5月に8ヵ月の出場停止と5万ポンドの罰金というペナルティを申し渡されました。ピッチに復帰したのは1月20日。ノッティンガム・フォレストとのホームゲームでした。

最初の5試合で4ゴール、しかしその後は13試合ノーゴール。17試合4ゴール2アシストでは、ビーズも強気になれないでしょう。本命と報じられていたアーセナルは、候補者リストから外したといわれています。これに対して、ストライカーの値崩れの可能性を伝えたピート・オルーク記者は、「昨年の秋から彼を追いかけているトッテナムが獲得を検討」とレポートしています。

「変化が必要」というポステコグルー監督の指摘に対して、スパーズはどんなリアクションをするのでしょうか。抜本的な改革か、あるいは現状をベースにした強化か。「イヴニング・スタンダード」が挙げている売却候補は、モウリーニョとコンテの時代に獲得した11人。残留もありと思えるのは、リシャルリソンとマノー・ソロモンぐらいです。

エメルソン・ロイヤル、ジョー・ロドン、レギロン、ロ・チェルソ、ブライアン・ジル、ジェド・スペンス、タンガンガ、エンドンベレ、マノー・ソロモン、ホイビュルク、そしてリシャルリソン。プレミアリーグ28試合11ゴールの9番は、最終盤の3度の負傷でペースダウンしてしまったのが最大の懸念です。

2022年にエヴァートンに支払った6000万ポンドを回収できれば、イヴァン・トニー獲得の資金になります。とはいえ、復活を遂げたブラジル代表と調子を落としたイングランド代表のチェンジは、戦力的にプラスといえるかどうかは微妙です。「フットボールインサイダー」の記者は、ノッティンガム・フォレストのギブス=ホワイトとハドソン=オドイも獲得候補と報じています。

昨季プレミアリーグで17位のクラブは、PSR違反を回避するために6月末までに収入を計上しようとしており、リーグ戦で37試合5ゴール10アシストのプレーメイカーに4000万ポンドのタグを付けているとのこと。チェルシーから移籍金500万ポンドで加わったウインガーは、29試合8ゴール1アシストをプレゼンの材料として、3000万ポンドという強気の値付けをしているそうです。

スパーズは、ダブルで6000万ポンド以下に落とせれば、前向きになれるのではないでしょうか。サイドにヴェルナー、クルゼフスキ、ハドソン=オドイ、ブレナン・ジョンソン、前線はソン・フンミンとイヴァン・トニー、トップ下はジェームズ・マディソンとギブス=ホワイト…4-2-3-1をベースとしながら、ペドロ・ポロを偽SBとする3-2-4-1でも戦えそうです。

来季はヨーロッパリーグの上位進出も期待されるチームは、指揮官のオーダーにどこまで応えるのでしょうか。モウリーニョとコンテは、選手のレベルに対する不満をこぼしながら去っていきました。夏のトランスファーマーケットにおける最初の興味は、メディアが挙げた11人の売却リストの正答率です。レンタルバックの5人は退団となりそうですが…。


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