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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ラツィオのSDは激怒!契約延長交渉が決裂した鎌田大地はクリスタル・パレスへ…!

ラツィオとの交渉が合意に至ったと報じられたのは、5月28日。通常は、オプションの決定権はクラブにあるのですが、鎌田大地は特殊な契約を結んでいたようです。「5月末までに100ユーロ(約1万6000円)を支払えば、2027年6月までに延長」。彼らが3日以内に約束の金額を振り込んで、来季の居場所は決まるはずでした。

ところが30日に「依然として交渉中」という新たな情報が流れ、翌日には「彼はもうラツィオの選手ではない」。口頭合意とポストしていたファブリツィオ・ロマーノさんも、「ラツィオのディレクター、ファビアーニは鎌田大地との契約延長交渉が決裂したことを認めている」と伝え、「クリスタル・パレスが混乱に乗じた」と続けています。

72時間の間に、何があったのでしょうか。交渉は難航と報じられた当初は、「鎌田サイドが安価なバイアウト条項を求めた」という話が出回っていたのですが、クラブの公式メディア「Lazio Style Radio」のインタビューに応じたファビアーニSDは、「ゆすりのような行為は許さない」と激怒しています。真相は、「1年前の約束を反故にする無礼な話があったから」だそうです。

「選手がラツィオのために尽力するべきであり、その逆ではない。昨年、われわれが鎌田に賭けたのは、ルイス・アルベルトが退団を望んだからだ。選手と取り巻きは、3年のオプションが付いた1年契約に加えて、彼らに有利となる一方的な条項を求めてきた。その条項は昨日、期限切れとなった。われわれは、想定外の事態に見舞われたのだ」

「彼らの態度は、とても無礼だった。昨年と同じような契約を求めてきたんだ。私は誰にも恐喝される理由はなく、こんな恐喝について話し合う気もないと伝えた。この状況を受け入れていたら、われわれに売却の可能性はなく、1年で退団されていただろう。代理人でも選手でも、ここに来るならラツィオとプロジェクトを愛するべきであると理解しなければならない」

そんな話をしてくる前に、われわれの歴史を知るべきだ…誇り高きディレクターは、「tromboni(ほら吹き)」と罵っています。「入団時にラツィオが譲歩し、1年後に残留か退団かを選べるようにしたのだから、残るならそこから先はイーブンの関係」という主張に、異論をはさむ余地はないでしょう。

3年契約なら、ラツィオは鎌田を売却できるようになります。何も残さず勝手に出ていける契約を、繰り返すわけにはいきません。イタリアのメディアは「最悪の結末」「悲しい話」とラツィオに同情しつつ、「そもそも1年前に、鎌田の話に乗るべきではなかった」「選手にナイフの柄を差し出すのは間違っている」と指摘しています。

ローマのクラブとともに振り回されたファブリツィオ・ロマーノさんは、「クリスタル・パレスが鎌田大地とのフリーエージェントの契約に近づいている!here we go soon!」とポスト。「アイントラハト(・フランクフルト)で一緒に働いたオリヴァー・グラスナーが彼に直接電話した」と付け加えています。もしかして…!

景気がいいプレミアリーグのクラブからの好条件オファーという「保険」ができたから、ラツィオにふっかけてみた」といった確信犯ではないことを祈っております。今回の経緯について説明を求められたら、ご本人はどう答えるのでしょうか。ニッポンのプレミアリーグファンとしては、決まったらハイテンションで迎えたいのですが、何とも絡みづらい…


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