「これは続かない」…モウリーニョ監督とレヴィ会長が移籍金の高騰に危機感を表明!
マンチェスター・ユナイテッドの指揮官は、特定のクラブの補強や個別の選手の値段についてコメントしているのではありません。プレミアリーグ全体のリスクとして、多くの選手たちについたタグが過去にない数字になっていることを憂慮しているのです。売上規模が数百億円の企業が、人件費とは別に200億円以上のキャッシュを移籍金として外に差し出している状況には、どこかでピリオドを打たなくてはならないでしょう。
「Spurs chairman says Premier League transfer spending unsustainable(スパーズのチェアマンは、プレミアリーグの移籍市場における投資は持続できないと発言)」。イギリスメディア「BBC」で同様の警鐘を鳴らしていたのは、トッテナムのダニエル・レヴィ会長です。マンチェスター・シティに5000万ポンド(約73億円)でカイル・ウォーカーを売ったクラブは、8月を目前にしてもそのお金を遣う気配はありません。「われわれには、クラブを適切に運営する義務がある。現在進んでいる活動には、持続できるものとそうでないものが混在している。収益を超える2億ポンド(約292億円)を費やせば、それはいつかクラブに跳ね返ってくるはずだ。続かないね」。
61000席のスタジアム建設に7億5000万ポンド(約1095億円)を払わなければならないクラブの会長は、「国から支援を受けることはできず、資金は民間から調達している」とコメント。「適正なバランスを見出さなければならないが、買う余裕のない選手を探すような場所にはまだ立っていない。われわれは影響を受けていない」と、高騰が進むマーケットに意図的に顔を出していないことを強調しています。
「われわれには、アカデミーを強く信じる指揮官がいる。違いを創れる選手が見つからないなら、下部組織の若い選手にチャンスを与えたほうがいい。アカデミーは重要だ。選手を獲るのに2000万ポンドや3000万ポンドを費やす必要がなくなるからね。クラブに愛着を感じているアカデミーの選手こそが、ファンが観たいと思うものだろう」。レヴィ会長が、若手育成に長けたマウリシオ・ポチェッティーノ監督に全幅の信頼を置いているのがよくわかる言葉です。3位、2位と順位を上げ、プレミアリーグ優勝がめざせるポジションに立ちながら、「獲れないから獲らない」とマーケットに背を向けるクラブは、どんなポジションでシーズンを終えることになるのでしょうか。昨季はハリー・ウィンクスを知らしめた指揮官に、素晴らしい若手を紹介してもらえると思うとテンションが上がります。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
スパーズはとにかく、マンUは人のこと言えないような、、笑
スパーズの移籍事情、特に選手を獲得しないこと、に関してこれだけ関連記事・コメントが出るようになるなんてつい数年前まで考えられませんでした。
ここ数年若手主体で、ここまでチームを引き上げてくれたポチェッティーノには1ファンとして感謝しています。
このままの路線でビッグクラブに挑んで欲しいと思うものの、レドナップ時代のラフィーのように一人ぐらい経験のあるベテランを取って欲しい気もします。
tmwさん>
モウリーニョさんは「人のこと」をいっているのではないと思いますよ。サブの選手や活躍が1シーズン限りの選手が高すぎるという例は多いと思います。最大のリスクは、「国外に売るときに大きく下がる可能性が高いこと」でしょう。
COYSさん>
コンテ監督も、トッテナムについてコメントしてましたね。そうはいっても、ロス・バークリーと右SB、CBは獲るのではないかと思います。