イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

どうするジョゼ・モウリーニョ…ベルフワイン負傷でCLもプレミアリーグも大ピンチ!

直近の5試合は1分4敗。ニューイヤーズデイのサウサンプトン戦でハリー・ケインを失ったトッテナムが、絶不調にあえいでいます。絶対的エースが不在となると、ソン・フンミンがブレイクするのは、ポチェッティーノ時代にもときどき見かけたスパーズあるある。1月22日に行われたプレミアリーグ24節のノリッジ戦から5試合連発でチームを支えた韓国代表FWが、キャプテンの不在を忘れさせてくれるはずだったのですが、こちらも2月16日のアストン・ヴィラ戦で右腕を骨折。2人のストライカーがチームに復帰するのは4月といわれており、ジョゼ・モウリーニョ監督はストライカーなしでの戦いを余儀なくされています。

11月にポチェッティーノ解任の後を受けた名将の公式戦25試合は、11勝6分8敗。プレミアリーグは8勝3分6敗という彼らしくない数字に留まっており、後半戦は3勝3分4敗という不振で8位に沈んでいます。FAカップ4回戦はセインツ相手に1-1で引き分け、リプレイのホームゲームで3-2と何とか振り切りましたが、5回戦では最下位ノリッジに120分で1-1の大苦戦。PK戦で名手クルル相手に3つ外して、あっけなく大会を去りました。チャンピオンズリーグのラウンド16では、ライプツィヒからゴールを奪えずホームで0-1。敵地でのセカンドレグで2ゴールが勝ち抜けの基本条件ですが、後半戦のアウェイゲームでスパーズが2点以上決めたのは、ソン・フンミンが2発ゲットしたヴィラ戦だけです。

直近5試合で5ゴールしかゲットしていないスパーズですが、その内訳を見ると、モウリーニョ監督のため息が聞こえてきそうです。2つはPKとオウンゴール。3ゴールはフェルトンゲン、セルジュ・オーリエ、ベルフワインで、相手の守備を崩したのはデル・アリのシュートのこぼれ球を押し込んだベルフワインの1発のみです。最前線に張り続けるのが得意とはいえないルーカス・モウラは、大柄で屈強なストライカーを好むモウリーニョ監督のファーストチョイスにはなりえません。冬のマーケットで獲得したベルフワインは、プレミアリーグ5戦2発と唯一の希望だったのですが、9日のバーンリー戦で足首を負傷して長期離脱となってしまいました。

本日のライプツィヒ戦は、ハリー・ケイン、ソン・フンミン、ベルフワイン、シソコ抜きのスクランブル。ルーカス・モウラ、デル・アリ、ラメラ、ロ・チェルソを前線に配するとすれば、ベンチに置ける攻撃的なオプションは18歳のトロイ・パロットとライアン・セセニョンぐらいです。「明日のライプツィヒにヴェルナー、シック、エンクンク、ポウルセン、フォルスベリがいなければ、今の私がそうであるようにナーゲルスマンも笑えないはずだ」。負傷者続出の現状について、「精神的なダメージが大きい」と嘆いたモウリーニョ監督は、窮地を脱する戦術的なアイデアも持ち合わせていないように見えます。

CLでショッキングな負け方をすれば、マンチェスターダービーを制したばかりのマンチェスター・ユナイテッドと激突する週末のプレミアリーグに影響を残しそうです。TOP4フィニッシュを争うライバルとのシックスポインターは、ホームゲームではあるのですが、今のスパーズには地元サポーターの応援もさほどプラスに作用していません。年明け以降の公式戦は4勝4敗、プレミアリーグは2勝2敗。2020年の公式戦5勝5分5敗のうち、2点差以上の勝利はマン・シティ戦のみのチームは、CLとプレミアリーグで希望をつなぐことができるでしょうか。

マン・ユナイテッドに敗れれば、5位との勝ち点差は7。スールシャール監督のチームは、ビッグ6との対戦をすべて終えることになり、モウリーニョ監督のスパーズが全勝してもまくれないかもしれません。手負いのスパーズにとって、絶対に負けられない試合が続きます。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“どうするジョゼ・モウリーニョ…ベルフワイン負傷でCLもプレミアリーグも大ピンチ!” への1件のコメント

  1. A より:

    正直FWがこんなことになってるチームを勝たせるのはどんな名将でも無理ではないでしょうか…

コメントを残す