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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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チアゴ・アルカンタラ&カイ・ハフェルツ…ドイツで活躍するMFのプレミアリーグ参入は実現するのか!?

「バイエルン・ミュンヘンのルンメニゲCEOが、チアゴ・アルカンタラのリヴァプール移籍を容認」(リヴァプール・エコー)
「レヴァークーゼンMFカイ・ハヴェルツは、チェルシーのチーフであるマリナ・グラノフスカイアと完全合意に到達」(デイリー・スター)

連日連夜の過密日程でプレミアリーグがまわっていた先週までは、おとなしくなっていた移籍ゴシップ界隈ですが、残り試合が最終節とFAカップ、CL、ELのみとなり、再び賑わい始めています。直近のホットな話題は、ビッグ6が狙う中盤のタレントの去就です。リヴァプールのユルゲン・クロップ監督が、バイエルンのチアゴ・アルカンタラをほしがっているというニュースが出回ったのは6月末ですが、この1週間で移籍間近と伝えるメディアが急激に増えています。

1800万ポンド(約24億円)で合意と報じたのは、スペインの「マルカ」。移籍金とクラブの財政の懸念がクリアされれば動くと主張する「エクスプレス」は、「割を食うのはナビ・ケイタ」と名指ししています。地元メディア「リヴァプール・エコー」は、「バイエルンの要求は3600万ポンド(約48億円)、レッズの限界は2300万ポンド(約31億円)」と両者が掲げる条件のギャップを指摘。29歳のMFが、「新たなチャレンジのためにチームを離れたい」といっているのに対して、ルンメニゲCEOは「契約延長が難しければ検討せざるをえない」と応じたと伝えています。

中盤ならどこでもこなすユーティリティーとパスの精度の高さは、いかにもクロップ好み。ワイナルドゥムやヘンダーソンと同じ役割を担えるタレントとして評価されるのはよくわかります。「ヴェルナー獲得を見送ったクラブがチアゴ・アルカンタラを獲るのか」という声もあるようですが、5人のアタッカーがいる前線に対して、中盤はララナが退団し、ミルナーのトップクラブにおけるキャリアは終わりに近づいています。レッズが納得する額でバイエルンが妥協できれば、プレミアリーグ参入を熱望するMFの願いは叶うでしょう。

ツィエフとヴェルナーを既に押さえているチェルシーは、レヴァークーゼンのプレーメイカーも獲得寸前といわれています。「デイリー・スター」は「カイ・ハフェルツとブルーズが個人合意に到達」と報じ、「スカイスポーツ」は「プレミアリーグ最終節のウルヴス戦の後、テクニカルアドバイザーのペトル・チェフがドイツで交渉する」とレポートしています。

記事によると、レヴァークーゼンの要求額は9000万ポンド(約122億円)で、チェルシーのオファーは7000万ポンド(約95億円)と出来高のインセンティブとのこと。今季の公式戦で43試合17ゴール9アシストは秀逸ですが、ジェイドン・サンチョの1億ポンドに迫る高額に現実感はなく、21歳になったばかりのMFが移籍を熱望すれば、ドイツのクラブが折れると見られています。ブルーノ・フェルナンデスの加入で革命的に変わったチームを見届けてきた私としては、カイ・ハフェルツのチェルシー入りは、ヴェルナーに負けず劣らず脅威です。

ブンデスリーガで活躍するMFたちのプレミアリーグチャレンジは実現するのか?紹介した記事が事実であれば、移籍交渉は来週から一気に進むはずです。アザールが残した9000万ポンドをプールしていたチェルシーの攻勢が怖いですね…。バイエルン移籍が決まったレロイ・サネが「ティモ・ヴェルナーとカイ・ハフェルツがプレミアリーグに移籍する。チェルシーはいい取引をしたね」とうっかり口走ったと伝えられていますが、果たして…⁉


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