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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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CBの混乱でバイエルンに惨敗…大改革必至のチェルシーが獲得を目論む中盤のキーマン!

ニャブリのスルーパスがレヴァンドフスキに通った瞬間、「終わった」と思いました。クリステンセンとズマは棒立ち。2人のCBが、これほどきれいに置き去りにされるシーンを久しぶりに見たような気がします。カバジェロがストライカーを引っかけてPK。レヴァンドフスキが右隅に決めて、2試合トータル4-0。プレミアリーグで4位に食い込んだ若き指揮官の最初のシーズンは、無冠で幕を閉じました。

4-1で惨敗したアリアンツ・アレナのゲームは、リュディガーとアスピリクエタがいない最終ラインでは欧州は戦えないと思い知らされた90分でした。コヴァチッチがトマス・ミュラーに潰された2点めのショートカウンターでは、ズマの中途半端なポジションが気になりました。レヴァンドフスキに着いたクリステンセンが抜かれた際のカバーのつもりだったとすれば、あまりにも間隔が開きすぎています。

左にいたフリーのぺリシッチをマークするか、9番からのパスコースをカットするかの二択だったシーン。キープしたレヴァンドフスキは、4秒も次のプレイを選べなかったのに、消去法のようなラストパスが間に合ってしまうとは…。ずっとノーマークだったペリシッチが、エメルソンが戻り切る前にボレーを放ち、ボールはニアポストの内側を抜けてネットを揺らしました。

76分の左サイドからのアタックも、クリステンセンがトマス・ミュラーの前に戻ったのにズマは背後を見ておらず、ニャブリをケアしていたエメルソンは走り込んできたトリッソを呆然と見送るだけでした。4点めのレヴァンドフキのヘッドも、オドリオソラがクロスを上げた瞬間、ファーが2対1になっています。数的優位に立ちながら局所で枚数が足りず、悠々とシュートを打たせてしまったのは、CBがボールサイドに寄りすぎ、後方から入ってくる選手をチェックできていなかったからです。バイエルンに喫した7失点は、必然でした。

ハキム・ツィエクとティモ・ヴェルナーを獲得したチェルシーは、2019-20シーズンの公式戦44試合で17ゴール9アシストと猛威を振るったカイ・ハヴェルツと、ウェストハムでプレミアリーグ38試合フルタイム出場のデクラン・ライスを狙っていると報じられています。カイ・ハヴェルツは9000万ポンド、デクラン・ライスは6500万ポンドの高額案件で、経営ボードはジョルジーニョやカンテを売却して、資金を手に入れる腹づもりのようです。

中盤センターの2人に加えて、ズマ、クリステンセン、マルコス・アロンソ、エメルソンも売りに出そうとしているのではないでしょうか。ベン・チルウェルと統率力のあるCBまで押さえられれば、チェルシーのビッグサマーは完了です。ランパード体制2年めのチームは、どんな変貌を遂げるのか。プレミアリーグ54失点の守備を改善し、次こそはバイエルンを苦しめることができるのか。課題が明確になったクラブの立ち回りに注目しましょう。


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