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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ナポリが折れるか、マン・シティが積むか…カリドゥ・クリバリの獲得交渉はいよいよ正念場!

プレミアリーグの再開前は、リヴァプールやマンチェスター・ユナイテッドが狙っているといわれていたカリドゥ・クリバリ。ファン・ダイクと組めば世界最強、マグワイアとのコンビも鉄壁ですが、リヴァプールは緊縮財政でクロップ監督がビッグサマーを否定し、マンチェスター・ユナイテッドはジェイドン・サンチョの白黒がはっきりするまでは身動きが取れないようです。現在、クリバリ獲得にチャレンジしているのは、マンチェスター・シティのみといわれています。ナポリの要求額は7200万ポンド(約100億円)ですが、マン・シティのオファーは6300万ポンド(約87億6000万円)。両者の希望額には1000万ポンドほどの開きがあり、交渉は難航と伝えられていました。

ところが、最近になって、ナポリが売り値を下げるのではないかといわれ始めています。背景にあるのは、アーセナルとの一騎打ち。クリバリの引き留めが難しいようであれば、リールのCBガブリエウ・マガリャンイスを押さえたいと考えているイタリアのクラブは、どうやら劣勢のようです。22歳のレフティは、プレミアリーグ参入を希望しているといわれており、ノースロンドンとは個人合意済みという報道もあります。逆転したいナポリにとって、最も手っ取り早い打ち手は高額サラリーで振り向かせること。クリバリを守り切るか、早期に諦め後釜の獲得にシフトするか、アウレリオ・デ・ラウレンティス会長は難しい二択を強いられています。

ナポリの事情を解説した「マンチェスター・イブニング・ニュース」のジョー・プレイ記者は、地元クラブの現状も伝えています。クリバリを獲ろうとしているマン・シティの背後にいるのは、33歳になったジェラール・ピケの後継者を探しているバルセロナです。ロナルド・クーマンを招聘したクラブが欲しがっているのは、久保建英とともにバルサのユースチームでプレイしていたエリック・ガルシア。昨季プレミアリーグで13試合に出場した19歳のCBは、マン・シティとの契約延長を拒否しており、古巣復帰を目論んでいると報じられています。

オタメンディに見切りをつけたいペップとしては、ジョン・ストーンズ、ナタン・アケ、アイメリック・ラポルテだけでは不安でしょう。悲願のビッグイヤー獲得を実現させるためには、35歳のフェルナンジーニョ頼みから脱却しなければなりません。クリバリを引き入れることができれば、ナタン・アケを中央に配する3バックというオプションも現実的になります。エリック・ガルシアを3000万ポンドで手離し、ナポリのセネガル代表を6300万ポンドで獲得したうえで、オタメンディをスペインのクラブに売れれば最終ラインの整備は完了です。

ウルヴスに2試合通算5失点、マンチェスター・ユナイテッドに4失点でダブルを許したクラブにとって、プレミアリーグのトロフィー奪還とチャンピオンズリーグ制覇のキーポイントは守備の強化です。ペップとチキ・ペギリスタインは、ジェイドン・サンチョが破談になったクラブが方向転換する前に、欧州屈指のCBを手に入れたいところでしょう。ナポリが折れるのか、マン・シティが積むのか。アーセナルとバルセロナの動向も気になるビッグディールの成り行きに注目しましょう。


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