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マルセイユ時代の監督ビエルサが熱望!? チェルシーで燻っていたバチュアイにリーズ移籍報道!

プレミアリーグ48試合8ゴール3アシスト。ストライカーとしては、もの足りない数字です。2016年の夏に、マルセイユからチェルシーに移籍した際に動いたお金は3300万ポンド。21歳でベルギー代表デビューを果たし、将来を嘱望されていたミヒー・バチュアイは、チェルシーでは真価を発揮できずに終わりそうです。「イブニング・スタンダード」によると、16年ぶりにプレミアリーグに帰ってきたリーズ・ユナイテッドが獲得を目論んでいるとのこと。タミー・アブラハム、オリヴィエ・ジルー、ティモ・ヴェルナーを擁するクラブは、2260万ポンド(約31億円)の移籍金を払ってもらえるなら、喜んで応じるのではないでしょうか。

マルセイユで過ごした2年は、リーグアン62試合26ゴール。チェルシーではイージーなミスを繰り返していたバチュアイですが、2017-18シーズンにはレンタル先のドルトムントでブンデスリーガ10試合7ゴール、2018-19シーズンのクリスタル・パレスではプレミアリーグ11試合5ゴールと結果を出しています。新しいチームに適応するのが早いストライカーは、スタンフォード・ブリッジでは、なぜ真価を発揮できなかったのでしょうか。

コンテ、サッリ、ランパードといった戦術的な要求が厳しい指揮官についていけなかったのか。途中出場が多いなかで、短時間でギアを上げるのが苦手だったからか。三番手扱いが続き、モチベーションが上がらなかったのか。ビエルサの下でプレイした2014-15シーズンのマルセイユでは、リーグ戦の9ゴールのうち6ゴールを途中出場で決めており、気難しい鬼才の評価を得ていました。一方で、2018-19シーズンのバレンシアではマルセリーノ・ガルシア・トラル監督の期待に応えられず、公式戦23試合3ゴールに留まっています。

ここ数年の戦績とプレイをチェックすると、成功と失敗が明確に分かれており、指揮官の信頼を感じられなくなると、モチベーションが下がってクオリティを落としてしまうというのが答えのような気がします。フランク・ランパードとともに過ごした2019-20シーズンは、タミー・アブラハム、ジルーに次ぐ三番手。若き指揮官は戦術理解が足りない26歳に不満を募らせ、度重なる遅刻を咎めて試合形式のセッションで背番号を剥奪したり、フレンドリーマッチをスタンドから観戦させたりしていました。このたびのバチュアイのディールが成立すれば、チェルシー、リーズ、ランパード、ビエルサ、本人の誰もがハッピーになる可能性があります。

2018-19シーズンにチームの得点王だったケマル・ルーフェを手離して戦ったビエルサ監督にとって、ゴールを量産できるストライカーはこの夏の最大のターゲットでしょう。バチュアイが昔の輝きを取り戻したければ、ひたすら走らせる指揮官のオーダーに応えて、上下動を繰り返さなければなりません。メディカルチェックを無事に終えられれば、バチュアイのリーズ入りは決まるのではないかと思います。新天地での巻き返しに期待しましょう。(ミヒー・バチュアイ 写真著作者/Кирилл Венедиктов)


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