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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

優柔不断の季節にピリオド…ガブリエウ・マガリャンイス、アーセナル移籍がついに決定!?

「スカイスポーツ」が「数ヵ月に及ぶ優柔不断」と表現した争奪戦が、いよいよフィナーレを迎えるようです。「ガーディアン」「Goal.com」「フットボール・ロンドン」の記事はほとんど同じ内容で、「ガブリエウ・マガリャンイスが週明けにロンドンに渡り、アーセナルとの契約にサイン」「移籍金は2700万ポンド(約37億3000万円)で5年契約」と報じています。「イブニング・スタンダード」と「ザ・サン」は1歩先の話をしており、「彼はお気に入りの4番のシャツをゲットできなかった」。エルネニーが付けていた背番号は、既にウィリアム・サリバに渡っており、22歳のブラジル人CBは新たな数字を選ばなければなりません。

「スカイスポーツ」のレポートから、5ヵ月前に始まったバトルの流れを振り返ってみましょう。プレミアリーグでプレイしたがっていたガブリエウ・マガリャンイスに対して、最初にコンタクトを取ったのはエヴァートンでした。3月にフィンチファームのトレーニンググラウンドを訪れたCBは、メディカルチェックまで進んだのですが、コロナウイルスの感染拡大によって交渉は中断。この隙にナポリが登場し、22歳は検討モードに逆戻りします。

ここで1発、「プレミアリーグに行きたかったんじゃないんかい!」とツッコミを入れたくなるわけですが、優柔不断の季節が続くなかでアーセナルが参入すると、彼は初志に立ち返りました。「次のキャリアは、ガナーズだ」と。エヴァートンは、本人の気持ちが自分たちに向いていないと知り、あっさり撤退。ビッグサラリーでプレミアリーグのクラブに挑んだナポリも、翻意させるまでに至りませんでした。ここまでが、先週のお話です。普通は、これで決まりです。

「フランスでメディカルチェックを受ける」という記事が配信された最終局面で、横槍を入れたと報じられたのはマンチェスター・ユナイテッド。火事場を見物するかのように、パリ・サンジェルマンも関心を示していると伝えられました。ここで2発め、「アーセナルに決めたんじゃないんかい!」とツッコミを入れたくなるわけですが、「インディペンデント」が「マンチェスター・ユナイテッドが時間稼ぎすべく、決定を遅らせるように仕向けている」と報じるなど、不穏な空気が漂っています。しかし…。

カレーとハンバーグとラーメンが並んだら、ここまで引っ張ったガブリエウはどれだけ悩むのだろうと思いきや、プレミアリーグのライバルとフランス王者はオファーを出さず、エドゥTDとアルテタ監督が押し切ったようです。週明けにロンドンに飛び、2週間の隔離に入れば、さすがに逆転はないでしょう。トロワ、ディナモ・ザグレブへのレンタルを経て、2019年2月にレギュラーに定着した成長株にとって、リーグアン2位とCLラウンド16進出という貴重な経験を得てからの移籍は、いいタイミングなのではないでしょうか。リールでチームメイトだったニコラ・ペペと、同郷のダヴィド・ルイスやマルティネッリがいるクラブは、ベストチョイスだと思います。

フランスサッカーのエキスパートであるジョナサン・ジョンソンさんは、「ウィリアム・サリバとガブリエウ・マガリャンイスは、アーセナルのこの先10年を支えるベストパートナーシップになりえる」と絶賛しています。グーナーのみなさん、おめでとうございます…はまだ早いですが、いやー、楽しみですね。「スカイスポーツ」は、この話は片付いたといわんばかりに、ダニ・セバージョスのローン移籍に話題を変えています。


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