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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

6人いても安定せず…CB問題を抱えるマンチェスター・ユナイテッドが狙うのはウパメカノ&ヴァラン!?

ヴィルジル・ファン・ダイク、ジョー・ゴメス、リース・ウィリアムズ…CBが次々に負傷リタイアしているリヴァプールに対して、マンチェスター・ユナイテッドは「CB売れない問題」を抱えています。今季プレミアリーグで出場ゼロのフィル・ジョーンズが最後にピッチに立ったのは、1月26日に開催されたFAカップ4回戦のトレンメア・ローヴァーズ戦。度重なる負傷に苦しんできた28歳の元イングランド代表は、0-6で圧勝したゲームで最後のゴールを決めています。30歳になったマルコス・ロホもプレミアリーグで出番がなく、1月も売却候補として他クラブからのオファーを待つ身となりそうです。

現在の主力は、ハリー・マグワイア、ヴィクトル・リンデロフ、アクセル・トゥアンゼベ、エリック・バイリー。2019年の夏にレスターからやってきたマグワイアは、CBのプレミアリーグ史上最高額となる8000万ポンド(約110億円)という移籍金が話題になりましたが、スピードでちぎられるシーンが目立ち、それまでの移籍金レコードホルダーだったファン・ダイクほどの安定感はありません。ポカが多いリンデロフ、入団当初の的確なチェックを失ってしまったバイリー、ブレイクしきれないトゥアンゼベという顔ぶれは、ライバルと比べると今ひとつ。8年ぶりのプレミアリーグ制覇をめざすなら、最終ラインを統率できる存在を加えたいところです。

そんなわけで、マンチェスター・ユナイテッドに関する直近の話題は、冬のマーケットで獲ろうとしている7人めのCBに集中しています。「ミラー」が報じたのは、リヴァプールとの争奪戦といわれているダヨ・ウパメカノ。CLではラシュフォードにちぎられた21歳の成長株は、4000万ポンド(約55億円)のバイアウト条項が付いているといわれています。ライプツィヒは移籍を容認しているといわれていますが、昨季プレミアリーグ王者が本気なら、ドイツ出身の指揮官と辣腕のスポーツディレクターに勝てるとは思えません。「マンチェスター・イブニングニュース」が伝えるビッグネームのほうが実は獲りやすいのかもしれません。

レアル・マドリードのラファエル・ヴァラン。サー・アレックス・ファーガソンがジネディーヌ・ジダンに弾き飛ばされ、ジョゼ・モウリーニョが高額のタグを見て断念したフランス代表CBは、モチベーションが下がり気味と報じられています。昨季チャンピオンズリーグのラウンド16で当たったマンチェスター・シティとのセカンドレグでは、ビルドアップから奪われるミスと不用意なバックパスで敗退の原因となってしまいました。

そうはいっても、ヴァランは今もジダン監督のファーストチョイス。モウリーニョ監督がほしがっていた頃は、1億ポンドともいわれていた選手で、マドリードがあっさり手離すとは思えません。それでもマンチェスターのメディアがチャンスありとする根拠は、レアル・マドリードがポール・ポグバ獲得を目論んでいること。ポグバもヴァランも27歳で、2022年までの契約と条件が揃っているのも、スワップを成立させるための好材料です。

CBが必要だったのなら、ジェイドン・サンチョを深追いしすぎだったのでは?というツッコミを呑み込み、「シーズンが始まってから不安定な守備を見て、テコ入れが必要と判断したのでしょうね…」と自分にいい聞かせる次第であります。ウパメカノもヴァランも簡単に決められるとは思えませんが、ささやかに期待しながら年明けを迎えましょう。(ラファエル・ヴァラン 写真著作者/Антон Зайцев)


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