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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ガナーズ、スパーズ、ウルヴス、エヴァートン、パリ…クリスティアン・エリクセンはどこへ行く!?

インテルは、余剰戦力のサラリー負担をゼロにできる。トッテナムは、伸び悩む選手を手離してプレミアリーグ経験のあるベテランを手に入れられる。パリ・サンジェルマンは、新監督が望むニューフェイスを獲得できる。「ガゼッタ・デロ・スポルト」「デイリー・メール」は、3者ともメリットのある話だと伝えています。インテルが手離したがっているのはクリスティアン・エリクセン、パリがほしがっているのはデル・アリ。プレミアリーグのTOP4返り咲きをめざすトッテナムは、イングランド代表を売却した費用で、デンマーク代表を呼び戻すことになります。

3つのクラブが絡む可能性があるプレーメイカー2人のディールで、確実視されているのはエリクセンの放出です。インテルのジュゼッペ・マロッタCEOは、「彼はチームになじんでいない。機能していない。これは彼のプロ意識を疑うものではなく、罰を与えるわけでもない。定期的に出場機会を得られるところに行ってもらうのは、フェアなことだ」と明言。セリエAとチャンピオンズリーグで先発が5試合しかないエリクセンは、ゴールもアシストも記録していません

ひと頃は、アーセナル移籍という話も挙がっておりましたが、エミール・スミス・ロウの活躍によって、風向きが変わる可能性があります。プレミアリーグで3連勝と復調気配のクラブは、冬に獲得できる即戦力を見送り、次の夏に若いタレントを引き入れるプランに切り替えるという噂があります。夏に獲り逃したリヨンのフセム・アワールか、トップ下で起用されずに苦しんでいるドルトムントのユリアン・ブラントか。1億2000万ポンド(約169億円)の短期融資を得ることになったアーセナルは、メスト・エジルとの契約解除を実現するだけで、冬を終わらせるつもりなのかもしれません。

エリクセンとジャカのスワップに興味を示していたインテルは、ガナーズが乗り気でなければ、売り先を変えるだけです。この話のキーマンは、パリの監督に就任したマウリシオ・ポチェッティーノ監督のようです。トッテナムをCLファイナルに導いた名将が、デル・アリの復活を信じるなら、エリクセンは古巣復帰。インテルでくすぶっているMFを直接獲りにいく可能性も残されています。パリが2人とも見送った場合は、インテルの交渉相手はノースロンドン以外になるかもしれません。

「スカイスポーツイタリア」は、ウルヴスがエリクセンに関心を示していると報じ、イギリスメディア「TEAMtalk」は、エヴァートンがインテルに打診したと伝えています。答え合わせが楽しみな状況になってきました。あらためて、確実にいえることを言葉にしておきましょう。「エリクセンは退団濃厚で、行き先はパリかプレミアリーグ」。天才的なプレーメイカーのプレミアリーグ復帰は大歓迎ですが、ライバルがむやみに強くなるのは困ります。エリクセン加入で最もチーム力が上がりそうなのは、アンチェロッティ率いるエヴァートンなのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。冬のマーケットは、残り3週間。当面は、パリ発のニュースをチェックし続ける所存です。


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