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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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大胆に値切ったマンチェスター・ユナイテッド…サンチョ獲得の最初のオファーはドルトムントが拒否!

マンチェスター・ユナイテッド、最初のラウンドはアウト。「BBC」のサイモン・ストーン記者は、ドルトムントのジェイドン・サンチョ獲得を狙った1回めのオファーは、6700万ポンド(約103億円)だったとレポートしています。12ヵ月前の忌まわしい破談劇を繰り返す気はないものの、ドイツのクラブが要求する7750万ポンド(約120億円)とアドオン425万ポンドという高額は、交渉によって落とせると判断しているようです。

ドルトムントが支払いスパンを4年に設定しているのに対して、マンチェスター・ユナイテッドの提案は5年。両者のギャップは、総額だけではありません。プレミアリーグ2020-21シーズンを2位で終えたクラブは、最終ラインの強化も目論んでおり、右サイドのスペシャリストへの投資を必要最小限に抑えたいところです。2019-20シーズンはブンデスリーガ32試合17ゴール17アシスト、昨季は26試合8ゴール12アシスト。パフォーマンスを落としているうえに、契約期間の残りも2年となれば、1億ポンドだった移籍金はもっと下がってもいいはずと考えているのでしょう。

ジェイドン・サンチョとドルトムントは、「夏のある時点までに評価額に達するオファーがあれば、クラブを離れてもOK」という紳士協定を結んでいます。パンデミックによって深刻な経済的ダメージを被ったクラブは、高額の移籍金を得たいと考えており、「ジェイドン・サンチョはOK、アーリング・ブラウト・ハーランドとジュード・ベリンガムはNot on Sale」という方針を打ち出しているようです。前年の反省をふまえて、早い時期にオファーを出したプレミアリーグのクラブは、今度こそ決まるという確信の下に軽くジャブをかましたと見るべきです。

いずれ妥結するという見立てが大半を占めるなかで、「デイリー・メール」は決裂した場合の選択肢について触れています。負傷が多いウスマン・デンベレ、昨季プレミアリーグで23試合2ゴールに留まったカラム・ハドソン=オドイ、36歳のクリスティアーノ・ロナウドの電撃復帰。いずれも明確なネックがあり、サンチョの高額移籍金を嫌って選ぶ代替案としてはすっきりしません。イングランド代表の右ウイングを押さえたうえで、マルシアルを売却してプラスワンを獲りにいくといった話であれば、納得するサポーターもいるのではないでしょうか。

既にカバーニという大ベテランがいるのに、年上のCR7獲得となると、さすがにこってり感が強いですね。前線はジェイドン・サンチョ獲得でFIXとして、CBとSBを強化するのが最適プランなのではないかと思います。ギャップは1000万ポンド。ドルトムントが妥協するのか、マンチェスター・ユナイテッドが折れるのか。1年前のバトルを振り返ると、ガマン比べはハンス・ヨアヒム・ヴァツケ会長のほうが得意そうですが…。まずは、2度めの攻防に注目しましょう。


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