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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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モウリーニョからパウロ・フォンセカは進化なのか? トッテナムの新監督選びはいよいよ佳境!

トッテナムのマネージャーを解任されたジョゼ・モウリーニョがローマの監督に就任すると、後釜を探していたダニエル・レヴィ会長はローマを離れた指揮官を連れてこようとしているようです。48歳のパウロ・フォンセカは、モザンビーク出身のポルトガル人。彼のプレミアリーグ参入が決まれば、図らずも同郷の指揮官同士のスワップが実現することになります。

Tottenham in talks with ex-Roma boss over manager role(トッテナムは、元ローマのボスとマネージャーの役​​割について協議している)」と題した記事を配信した「BBC」のサイモン・ストーン記者は、アントニオ・コンテとの交渉が決裂したばかりのクラブは、慎重モードで話を進めているとレポート。「スカイスポーツ」のトランスファーセンターのライブブログは、「高度な話し合いが続いているが、3年契約でサインする予定」と報じています。

ユヴェントスで11年の長きに渡って、チーフ・フットボール・オフィサーを務めたファビオ・パラティッチも、同じタイミングでスパーズのスポーティング・ディレクターに就任するといわれています。「スカイスポーツ」によると、「パラティッチはフォンセカ招聘のプロセスに関与している」そうで、ノースロンドンのクラブは2人の着任について同時にアナウンスすることになるかもしれません。

さて、スパーズにとって、モウリーニョからフォンセカへのバトンタッチは進化なのでしょうか。シャフタール・ドネツク時代に、3年連続でウクライナ・プレミアリーグと国内カップの二冠を制した指揮官は、セリエAではパッとしませんでした。

2019-20シーズンは5位、昨季は7位で退任。初年度も2年めも、1月末まではCL出場権圏内をキープしていたのですが、2月から失速しています。スパーズのモウリーニョは初年度のプレミアリーグで6位、エヴァートンと引き分けて解任となったときは7位です。ローマは昨季のヨーロッパリーグで準決勝敗退、トッテナムはベスト16。両者の戦績は似通っており、2人の指揮官はいずれも「期待を下回った」という評価でしょう。

マウリシオ・ポチェッティーノを呼び戻すというアイデアは、パリの引き留めによって不発に終わり、アントニオ・コンテとは条件が合わず。トロフィー獲得を熱望しているハリー・ケインは、ウクライナでしか目覚ましい成果を残せていない指揮官とともにタイトルをめざせると思えるのでしょうか。

エースとデル・アリが移籍を志願し、慌てて獲得した新戦力がフィットせずにプレミアリーグで出遅れ、サポーターたちが「こんなことならライアン・メイソン続投のほうが盛り上がったのに」とつぶやくという最悪の状況に陥らなければいいのですが…。イングランドでは無名の監督だけに、スタートでのつまずきは致命傷になりかねません。就任が決まれば、最初の仕事はハリー・ケインのリテンションとなりそうですが、果たして…!(パウロ・フォンセカ 写真著作者/Ludovic Péron)


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