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差額は3000万ポンド!? ヴァラン獲得をめざすマンチェスター発のオファーはマドリードが拒否!

地元メディア「マンチェスター・イブニングニュース」によると、マンチェスター・ユナイテッドの最初のオファーは5000万ポンド(約76億円)。9ヵ月前にマンチェスター・シティが獲得したルベン・ディアスが、6200万ポンドプラス330万ポンドのアドオンだったことを考えると、妥当な額に見えます。レアル・マドリードとラファエル・ヴァランの契約は残り1年。チャンピオンズリーグを13回制した名門といえども、強気になれる状況ではありません。しかし…。

セルヒオ・ラモスとの契約を打ち切ったエル・ブランコは、8000万ポンド(約122億円)を要求しているとのこと。9500万ポンドの価値があると査定されているジェイドン・サンチョを、7500万ポンド(約114億円)で獲得できる目処が立ったといわれるマンチェスター・ユナイテッドとしては、できるだけ出費を抑えたいところです。2011年の夏、ランスにいたヴァラン争奪戦でマドリードに敗れてから10年。プレミアリーグのクラブは、2018年にも動いたのですが、1億ポンド以上というタグをみて断念しています。

3度めのチャンスとなるこの夏は、強い追い風が吹いています。エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウの大規模改修とパンデミックの影響で9億ユーロ(約1179億円)を超える負債を抱えているクラブに、多額の移籍金を残してくれる選手を止める余裕はないはずです。フロレンティーノ・ペレス会長は、バイエルン・ミュンヘンのダヴィド・アラバをフリートランスファーで獲得する算段をつけています。子どもの頃からマンチェスター・ユナイテッドのファンだったヴァランは、自身のアイドルだったリオ・ファーディナンドと同じポジションでプレイするチャンスに前向きと伝えられています。

チームメイトとのサラリーの格差に不満を抱いているCBに、残留という選択肢はないでしょう。問題は、3000万ポンドのギャップをどう埋めるかです。デヴィッド・ベッカム、ルート・ファン・ニステルローイ、ガブリエル・エインセ、クリスティアーノ・ロナウドを連れ去ったクラブが、自らの値付けを押し通すのか。アンヘル・ディ・マリア以来7年ぶりとなるディール成立をめざすクラブが、白い巨人の危うい足元をみて引きずりおろすのか。これまでの綱引きはラ・リーガの圧勝ですが、今回のチキンレースはプレミアリーグが有利にみえます。

マンチェスター・ユナイテッドが注意しなくてはならないのは、代理人にコンタクトを取ったといわれるパリ・サンジェルマンの存在です。バルサからワイナルドゥムを強奪したリッチなクラブが、移籍金とサラリーを盛ったオファーで一気に勝負に出てくれば、巻き返しの機会を与えられずに決着してしまうでしょう。

「マンチェスター・イブニングニュース」のサミュエル・ラックハースト記者は、「フロレンティーノ・ペレス会長は、ユーロ2020出場で価値を高めるヴァランの値段を最大化しようとしている」とレポートしています。マンチェスターか、パリか、あるいはトリノ…!? フランス代表の軸となるCBの行き先と移籍金に注目しましょう。(ラファエル・ヴァラン 写真著作者/Антон Зайцев)


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“差額は3000万ポンド!? ヴァラン獲得をめざすマンチェスター発のオファーはマドリードが拒否!” への2件のフィードバック

  1. KAZU より:

    しっかし、海外は桁が違う!!

  2. ぎぐ爺 より:

    28歳で契約が残り一年の選手に、8000万ポンドとかありえない。
    5000でも高い。
    もっと若い、安い、能力のある選手にターゲットを切り替えてほしい。

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