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パウロ・フォンセカは交渉決裂!スパーズの次なる監督候補は、危険な香り漂うガットゥーゾ…!?

「チャレンジは好きだ。これまでのキャリアのなかで、多くのチャレンジを経験してきた。就任したときは、優勝争いの本命ではないクラブもあった。しかし、納得できないことがあればオファーを受け入れない。お金の話だけではなく」(アントニオ・コンテ)

インテルでスクデットを獲得しながら退任したアントニオ・コンテは、トッテナムとの交渉が決裂した理由について、クラブと相容れないことがあったと明かしました。その後、最有力候補といわれていたパウロ・フォンセカも、木曜日にタイムアップ。ただしこちらは、スパーズのほうから交渉を打ち切ったといわれています。「ガーディアン」によると、2年契約で口頭合意と伝えられていた元ローマの指揮官は、税金問題とスタッフの採用が致命傷になったそうです。

ジョゼ・モウリーニョが解任されたのは、4月19日。プレミアリーグ32節のエヴァートン戦を2-2のドローで終えた直後でした。あれから、ちょうど2ヵ月。ウェストハムの後塵を拝する7位からの巻き返しを図るクラブは、新たな指揮官を決められずにいます。ビッグタイトルを獲得したがっているハリー・ケインが退団を希望していると伝えられるなか、スパーズは勝てる監督を招聘できるのでしょうか。「スカイスポーツ」と「BBC」は、フォンセカを諦めたクラブが次なるターゲットを明確にしたと伝えています。

ジェンナーロ・ガットゥーゾ。5月25日にフィオレンティーナの監督に就任したばかりだったミランのレジェンドは、新戦力の補強について経営ボードと折り合えず、たった23日で契約を解消しています。トッテナムがフォンセカを見限ったのは昨日、ガットゥーゾがフィレンツェを離れたのも昨日。急転直下のターゲット変更は、6日前にユーヴェからやってきたファビオ・パラティチSDが彼の大ファンだったという理由で行われたようです。

2013年に初めて指揮を執ったシオンは3ヵ月で解任され、直後に就任したパレルモも6試合で解任。ギリシャのクレタではサラリーを払ってもらえないというトラブルがあり、6ヵ月で自ら辞任しました。2015年に3部のピサに招聘されると、2部昇格を果たしたものの、シーズン終了後に会長と揉めて退任。オーナー変更によって復帰した後、今度はチームを3部に降格させてしまい、退任を余儀なくされました。

2017年11月にモンテッラの後を継いだミランでは、6位と5位。2019年からのナポリでも7位、5位という微妙な着地でしたが、2019-20シーズンに唯一の勲章であるコッパ・イタリア制覇を果たしています。ハンス・フリック、マウリシオ・ポチェッティーノ、アントニオ・コンテ、エリック・テン・ハフ、ブレンダン・ロジャース、ユリアン・ナーゲルスマン、パウロ・フォンセカ…これまでに候補として名前が挙がったなかでは、最も実績がない監督です。

フィオレンティーナともの別れに終わった理由は、自らのエージェントであるホルヘ・メンデスのルートで補強をしようとしたガットゥーゾに対して、フィレンツェが安価な選手を揃えようとしたためと伝えられています。レヴィ会長が最も嫌がりそうなエピソードですが、話はまとまるのでしょうか。ネガティブな妄想を呑み込んで、交渉を見守ることとしましょう。(ダニエル・レヴィ 写真著作者/Doha Stadium Plus Qatar)


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“パウロ・フォンセカは交渉決裂!スパーズの次なる監督候補は、危険な香り漂うガットゥーゾ…!?” への1件のコメント

  1. ルーニー より:

    スパーズ、コンテを招聘して優勝争いをしてくると思いましたが、二流クラブに逆戻りの予感ですね

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