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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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チェルシーで出番を失ったタミー・アブラハムに、アーセナルがアプローチ開始!?

ぺドル・チェフ、ダヴィド・ルイス、ウィリアン。チェルシーからアーセナルというルートは、いわゆる「禁断の移籍」ではありません。スタンフォード・ブリッジで居場所を失った選手がロンドンに残りたければ、チャンピオンズリーグの常連だったアーセナルは最有力の選択肢です。現在、4人めの男が北へ向かう可能性があると報じられています。

ケヴィン・オゲネテガ・タマレビ・バクモ=アブラハム、通称タミー・アブラハム。2019-20シーズンにフランク・ランパードの下でブレイクしたストライカーは、大物ストライカーの獲得をめざすチームで構想外になっているようです。プレミアリーグデビューは2016年5月11日、当時の指揮官はフース・ヒディンク。UEFAユースリーグで9試合8ゴール、FAユースカップで5試合3ゴールという数字を叩き出し、チェルシーを二冠に導いたタミー・アブラハムは、いずれスタンフォード・ブリッジに詰めかけたサポーターのアイドルになると期待されていました。

19歳でファーストチームの雰囲気を体感したストライカーは、2016-17シーズンはチャンピオンシップのブリストルにローン移籍。41試合23ゴールという戦績を見た誰もが、プレミアリーグで勝負する時が来たと考えたはずです。最初の挫折は、2017-18シーズンのスウォンジー。プレミアリーグ31試合5ゴール2アシストという凡庸なスタッツしか残せなかったゴールゲッターは、小さなクラブで結果を出してブルーズで勝負という目論見を打ち砕かれました。

2018-19シーズンは、チャンピオンシップに逆戻り。アストン・ヴィラでレギュラーに定着した21歳は、37試合25ゴール3アシストという大活躍で、古豪のプレミアリーグ昇格に貢献しました。フランク・ランパードに呼び戻された2019-20シーズンは、最前線のポジションを奪取。プレミアリーグ34試合15ゴール4アシストは、文句なしのパフォーマンスですが、2度めの挫折の季節は既に始まっていたのかもしれません。

2月に臀部、膝、足首を立て続けに痛め、トップフォームを取り戻すのに苦労したエースは、6月に再開されたプレミアリーグでは9試合のうち先発は2試合しかありませんでした。2020‐21シーズンになり、ブライトンの本拠地アメックスに乗り込んだ開幕戦はベンチスタート。ランパードが解任となるまでの19試合で、先発は9試合に留まりました。それでも、プレミアリーグ16試合6ゴール1アシストと最低限の結果は出していたのですが、トーマス・トゥヘルが来てからは出場機会を得るのが難しくなってしまいました。

オリヴィエ・ジルーがミラノに旅立っても、タミー・アブラハムの出場機会は増えないのでしょう。「テレグラフ」は、アーリング・ブラウト・ハーランド獲得のためのスワップ要員と噂されたストライカーを、アーセナルが狙っていると報じています。アルテタ監督は、ラカゼットの後継者と見做しているのでしょうか。チェルシーユース出身ながら、ティエリ・アンリがアイドルだったグーナーは、ロンドンのなかで居場所を変えるというプランにノーとはいわないでしょう。

チェルシーが求める移籍金は4000万ポンド(約60億円)。ベン・ホワイト獲得に向けて5000万ポンドを用意しているクラブは、2140万ポンドのフセム・アワールに対して1000万ポンド台でオファーしたといわれており、ライバルクラブを納得させるには誰かを売って資金調達する必要があるようです。復活をめざすストライカーは、ノースロンドンで望むポジションを得ることができるのでしょうか。この話が実際に進んだとしても、決着するまでに時間を要するのではないかと思われます。


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