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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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盛り上がる現地のグーナーたち…アーセナルがラウタロ・マルティネスを獲得できる理由。

セリエA2019-20シーズンは35試合14ゴール5アシスト。2020-21シーズンは38試合17ゴール10アシスト。獲得できれば素晴らしいですが、移籍金は7700万ポンド(約117億円)といわれています。インテルのアタッカ―、ラウタロ・マルティネス。ウーデゴーアの後釜と中盤センターを補強するといわれていたアーセナルには、無縁の選手と思われていたのですが、「フットボールロンドン」「デイリー・メール」「ミラー」などのメディアが「獲得を検討中」と報じています。

「以前は、非現実的と見做されていた」と前置きした「ミラー」のサミュエル・ミード記者は、いくつかの条件を重ね合わせると、アーセナルが最も獲得に近いクラブになるとレポートしています。現在のインテルは、アントニオ・コンテに愛想を尽かされるほどの財政難に陥っており、アクラフ・ハキミをパリに売っただけではキャッシュが足りないという状況です。そんななかで、コパ・アメリカに出場したラウタロ・マルティネスは、まとまったお金に換えられる存在であり、プレミアリーグ参入にも前向きと伝えられています。

彼自身にも移籍を検討したい事情があるそうです。年を経るごとにゴール数を伸ばしているにもかかわらず、年俸は250万ユーロ(約3億2500万円)。ロメウ・ルカク、クリスティアン・エリクセン、アレクシス・サンチェスといった元プレミアリーグの選手たちの半分にも届かず、次のシーズンに入る前の大幅UPを目論んでいたのですが、エージェントの交代もあって計画は失敗に終わったようです。

ハキミを売ったインテルは、エクトル・ベジェリンを引き入れようとしています。右SBの譲渡による相殺と、ラカゼットやエンケティアの売却益を加味すれば、ジェイドン・サンチョよりも高額の移籍金は2500万~3000万ポンドに圧縮されます。インテルは、懸案の右SBとキャッシュを手に入れてハッピー。タミー・アブラハムに関心ありと伝えられていたアーセナルは、望外のタレントを引き入れてハッピー。ベジェリンは意中のクラブへの移籍が実現し、23歳のアルゼンチン代表はサラリーを上げることができます。

越えなければならないハードルがいくつかありますが、4者にとって悪い話ではありません。トランスファーマーケットに精通するジャンルカ・ディ・マルツィオさんは、「フットボールイタリア」を介して「適切なオファーがあれば、ラシンからやってきたストライカーは夏にクラブを離れることができる」とレポート。「アスレティック」も、「コロナウイルスの影響で厳しい状況に追い込まれたインテルは、サスティナブルなクラブであり続けようとしており、選手の売却に積極的。マルティネスの売却は簡単に完了する」という見方を示しています。

「フットボールロンドン」が、現地のグーナーのツイートを紹介しているのですが、タミー・アブラハムの獲得には消極的だった人たちも、ラウタロ・マルティネスとなると盛り上がるようです。完成図は描けているものの、アーセナルのほうの交通整理が難しいパズルは、最後のピースまで辿り着くでしょうか。ライバルクラブが持っていないカードを切れる今回の話は、ワールドクラスのアタッカーを無理なくゲットできる千載一遇のチャンスに見えます。(ラウタロ・マルティネス 写真著作者/Agencia de Noticias ANDES)


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