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マンチェスター・ユナイテッドかブレントフォードか。決断間近の「エリクセンの二択」に注目!

マンチェスターか、ロンドンか。「スカイスポーツ」のリアル・トーマス記者によると、クリスティアン・エリクセンのキャリアプランは二択となっているようです。オファーを出しているのは、ヨーロッパリーグ出場権を持つマンチェスター・ユナイテッドと、プレミアリーグ残留をめざすブレントフォード。古巣のトッテナムは3-4-3で、得意とするポジションがないため、可能性は低いと伝えられています。

ユーロ2020の緒戦で心停止状態に陥って昏倒したプレーメーカーは、必死のリハビリによってフットボールプレーヤーとしての身体能力を取り戻し、トップレベルのピッチに帰ってきました。リハビリをサポートしたのは、アヤックスのスタッフとエリック・テン・ハフ監督。プレイする場を用意したのは、同郷のトーマス・フランク監督が率いるブレントフォードです。

マンチェスター・ユナイテッドとブレントフォードの二択は、エリクセンにとっては自然な流れだったのかもしれません。ビッグクラブを選ぶメリットは、高額のサラリー、オールド・トラフォードの歓声、欧州のステージ。野心と経済的合理性で選ぶなら、間違いなくこちらです。

一方、ブレントフォードの強みは、出場機会と人間関係です。指揮官のみならず、ヨルゲンセン、セーレンセン、ルアスレウ、イェンセンとデンマーク人が多く、彼らの存在は早期にチームになじむうえで相当大きかったはずです。エリクセンの家族はロンドンを気に入っており、ノースウェストへの引っ越しに難色を示しているそうです。

昨季プレミアリ―グで、エリクセンが先発した10試合は7勝1分2敗、残りの28試合は6勝6分16敗。勝率は70%対21%、平均勝ち点は2.2対0.9、試合あたりのゴール数は2対1と、彼がいるかいないかで別なチームになります。ロンドンの西端に残れば、レギュラーポジションは約束されているといっても過言ではありません。

「スカイスポーツ」の記事は、「エリクセンと代理人のマーティン・シュート氏は、親しい関係者にも何も伝えていない」「どちらもフェアで、尊敬に値する真摯なオファーだ」「彼は両クラブへの移籍のメリットとデメリットを天秤にかけて、頭を悩ませている」とレポート。バカンスが終わった後、先に連絡を受けるビーズが大事な決断を聞くことになります。

ユーロ2020をトラブルで失ったエリクセンにとって、ワールドカップカタール大会は最も重要なステージです。家族との時間、気心知れたチームメイト、信頼できる指揮官とスタッフを取って、マンチェスターからの誘いを断るのではないでしょうか。来てくれればうれしいのですが、ご縁がなかったとしても、これでよかったんだと心からうなずける気がしています。


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