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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

サラリーはチームTOP!? ラヒム・スターリングがチェルシーと個人合意に到達!

「BBC」のサイモン・ストーン記者のレポートは、既成事実を伝えるトーンです。ラヒム・スターリングがチェルシーと個人条件合意に至りました。2015年に、4900万ポンドでリヴァプールから移籍したスピードスターは、公式戦339試合131ゴール、プレミアリーグ225試合91ゴールという数字を残しています。前線の得点力不足に悩むトゥヘル監督にとって、最高の補強といっても過言ではないでしょう。

「テレグラフ」のジェームズ・ダッカー記者とマット・ロー記者によると、マン・シティで週給30万ポンドだったスターリングは、わずかながらサラリーの上乗せに成功したそうです。32万5000ポンドのルカクが去ったチームでは、29万ポンドのカンテをかわしてNo.1。トゥヘル監督とも既に話し合っており、クラブ間の条件が決着すれば、ブルーのシャツが用意されます。

ペップ・グアルディオラは、以前から「不幸な選手をキープしたくない」といっており、プレミアリーグ王者と3位の間に溝はありません。現地メディアが伝える移籍金は4500万ポンド(約74億円)とアドオン。「テレグラフ」の記者たちは、「初期費用は最大5500万ポンド」と報じています。

チェルシーの希望は、24時間以内の「Done Deal」。金曜日のうちに決められれば、クラブ・アメリカ、シャーロットFC、アーセナルと戦うアメリカツアーの土曜日の便に間に合います。ジャマイカのキングストンで生まれ、5歳でロンドンに引っ越し、9歳になってからクイーンズ・パーク・レンジャースのユースチームに入団。12年ぶりにロンドンに帰還するイングランド代表FWは、高いモチベーションで合流するはずです。

ビッグ6のなかで唯一、新戦力のニュースがなかったチェルシーが、プレミアリーグで5シーズン連続2ケタゴールのアタッカ―獲得という極上のディールを成立させようとしています。ブルーズのサポーターのみなさんは、相当テンションが上がっているのではないでしょうか。リュディガーとクリステンセンの後釜が決まるまでは安心できませんが、前線ならどこでもまかせられるワールドクラスを獲れただけでも、「補強は順調」というハンコを捺したくなります。

一方、たった1週間で21ゴール13アシストを失ったマンチェスター・シティも大いに気になります。アーリング・ハーランドを引き入れ、ジェズスとスターリングを放出という数式の解はプラスか、マイナスか。ベルナルド・シウヴァ、ナタン・アケ、ジンチェンコの移籍の噂は消えておらず、ペップ就任7年めで最大のモデルチェンジとなる可能性があります。

プレミアリーグ開幕まで4週間、トランスファーマーケットが閉まるまで8週間弱。チェルシーもマン・シティも、8月に入ってからもゴシップが飛び交うのではないでしょうか。ネイマール、レヴァンドフスキ、クリスティアーノ・ロナウド…移籍志願と伝えられているビッグネームが多い夏が、静かに過ぎるとは思えません。ビッグタイトルをめざす強豪たちの動向に、引き続き注目しましょう。


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