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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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アーセナルにマノラス、リヴァプールにバロテッリ!「見てみたい2人」はプレミアリーグに来るのか!?

9月2日に締まる移籍市場は、残り2週間を切りました。マンチェスター・ユナイテッドがアルゼンチン代表DFロホを獲得し、 ラストスパートの口火が切られましたが、7月からプレミアリーグの移籍ゴシップ欄を賑わせてきた、こちらの話はどうなるのでしょうか。アーセナルのCBとセントラルMF、そしてリヴァプールのストライカー。アーセナルについて、最近イギリス紙が名前を挙げているのは、ギリシャ代表のCBコスタス・マノラス。先のワールドカップで、絶望的なポジションからグループリーグ最終戦でコートジボアールをかわし、決勝トーナメント進出を果たした堅守ギリシャのメンバー。23歳と若く、将来を嘱望されているにもかかわらず、そのお値段は600万~650万ポンド(約10億3000万円~11億2000万ポンド)とお手頃です。

ヴェンゲル監督は「CBがひとり必要」と明言しながらも、マノラスについては、「正直にいうが、獲得には近づいていない」とコメントしています。アーセナルが今、求めているのは、大物CBではなく、メルテザッカーやコシールニーのバックアッパー。彼らと競争できるぐらいのクオリティはありながら、さほど移籍金がかからず、できれば次世代を担ってくれるような若い選手が理想でしょう。その意味では、マノラスは絶妙に「いいサイズ」です。ヴェンゲル監督のコメントは、噂だと切り捨てているようにも聞こえますが、あくまでも「話は進んでいない」ということだけ。現状は、おそらく複数の選手を吟味しているのだと思われます。マンチェスター・シティが放出を匂わせている21歳のナスタシッチをはじめ、他の選手を探り、リーズナブルに獲得できないと判断すれば、マノラス獲得話を一気に進める可能性は充分にあるでしょう。

そしてリヴァプールのストライカーですが、こちらもロジャース監督が「もうひとり、必要だと考えている。移籍市場のクローズまで取り組む」とコメント。昨日、イタリア紙「ラ・レプブリカ」が、リヴァプールが2200万ユーロ(約30億1900万円)で正式にオファーし、バロテッリのプレミアリーグ入りが近づいていると報じています。1メディア単独報道で、直後にすかさずACミランのガリアーニCEOが「オファーはない」と否定コメントを出しているあたりは、典型的な飛ばし記事。今季、ピッポ・インザーギ新監督が4-3-3を導入しているACミランは、既にロビーニョを放出しており、パッツィーニとバロテッリしか純正ストライカーがいない最前線を簡単に放出するとは思えません。この記事については、いったんスルーというつき合い方が正しそうですが、しかし私は、この話が実現したらおもしろい!と秘かに期待してしまうのです。

エリック・カントナのマンチェスター・ユナイテッド。ニコラ・アネルカはドログバとコンビを組んだチェルシー。若い頃、類まれなる才能をリスペクトされながら、一方で問題児と糾弾された選手が、これだという相性のいいクラブ・自分の居場所を見つけて一気に開花するケースがあります。バロテッリは未だ発展途上。圧倒的なフィジカルの強さと技術がありながら、フルシーズン、満足のいく活躍をみせたことがありません。前回のプレミアリーグ時代には、あの温厚なロベルト・マンチーニですら手を焼いた予測不能キャラ。スアレスの度重なるトラブルに辟易しているレッズサポーターは、「もう問題児はカンベン」と引いてしまうかもしれませんが、ロジャース監督とスタリッジがバロテッリの潜在能力を引き出したら…と妄想してしまいます。

バロテッリがリヴァプールにくれば、おそらくスタリッジのゴール数は増えるでしょう。マークが分散するのはもちろん、スアレスの周囲を衛星的に動いてゴールを重ねてきたスタリッジにとっては、パスセンスに秀でたポストプレイヤーというのは最高の相棒の条件なのではないかと思います。DFを背負っても精度を落とさずプレイできるのはプレミアリーグ向きで、最近、確度が上がってきた直接FKは、ジェラードより上とみます。懸念があるとすれば、相変わらず改善されないムラの多さと、スアレスのようなチームプレー志向がないところですが、そこに「開花するかどうか」のポイントがあるのではないかと思います。バロテッリが改心(?)し、ヘンダーソンやスターリングのフィードを自身に集め、スタリッジとゴールを量産し始めれば、リヴァプールは間違いなくプレミアリーグの終盤戦で優勝争いを演じているでしょう。

失礼、少し話を膨らませ過ぎたようですね。マノラスとバロテッリ。私にとっては、どちらも「プレミアリーグで見てみたい選手」です。信じるかどうかはともかく、記事によれば、リヴァプールのオファー額とACミランの希望価格の間にさほど乖離はないので、ACミランにFWのアテがつけば、ない話ではないでしょう。これから2週間弱で、何かが起こるのは間違いありません。続報に期待しましょう。

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“アーセナルにマノラス、リヴァプールにバロテッリ!「見てみたい2人」はプレミアリーグに来るのか!?” への6件のフィードバック

  1. あああ より:

    アーセナルはCBは必須ですね。
    あとワールドクラスのCFが優勝への条件だと思ってるので、カバーニとか取りたいですね。
    まぁベンゲルさんは取らないでしょうけど。
    リバポにバロテッリは有りだと僕も思います。
    スアレス、ヘンダーソン、コウチーニョ、スタリッジを次々と覚醒させたロジャースの下で、才能だけは世界屈指と言われ続けているバロテッリが覚醒したら・・・
    物凄く面白いと思いますね。

  2. makoto より:

    あああさん>
    カバーニが入れば盤石ですが、私はジルーを買っているので複雑ですね。リヴァプール、おもしろそうですよね!

  3. これさわ より:

    いつも楽しく拝見させていただいております

    リバプールにバロテッリですか・・・
    ロジャーズ就任以降、徹底して選手には「チームプレイ」の意識を植え付けてきたように思います。
    それは、昨シーズンのスアレスを含む各選手のコメントから明確に読み取ることができました。

    そこにバロテッリ・・・
    もし現実になるとすれば、バロテッリをコントロールするための決定的な何かが得られたときのみのような気がします。
    おそらく精神分析医のアドバイスなどはかなり重要視されるのではないでしょうか。

    う~ん・・・個人的には不安要素のほうが大きすぎるような気がしますが・・・

  4. リバサポ より:

    リバプールのサポーターは今までのバロテッリが起こした問題なんて気にしないと思います、むしろやんちゃな方がサポーターに受け入れられるのですが。むしろ彼のプレースタイルは問題です。サポーターは走らない選手に対して厳しいですからね。

  5. これさわ より:

    連投失礼しました

    >リバサポさん
    全く同感です。
    僕個人が感じる不安とは、まさにプレースタイルについてです。
    しかし、一ファンとしてはチームに加わったならば全力で応援するのみです。

  6. makoto より:

    更新ご苦労様です。

    ベンゲルがCBを獲得することだけは間違いないと思っています。ターゲットが誰なのかは
    まだ見当が付きませんけど・・・私はCBに確かな実力者を確保すれば更なる補強はないと
    思っています。ジルーの不甲斐ない出来からメディアが盛んに報じるはずの最前線の補強は
    言うに及ばずセントラルMFの補強もアルテタが長期離脱にならない限りないでしょう。

    以前も書かせて頂きましたがこれまでのベンゲルならディアビの名前が出てくるはずです。
    それだけは絶対に聞きたくないのですけど・・・そうなってしまうと思います。

    更に言えばアーセナルがCBの補強に向かうのはCL本選の出場権を確保した後でしょう。
    それまでは星の数ほどの噂を目にするでしょうがアーセナルの公式HPに新戦力獲得の報が
    踊ることはまずないと思います。それこそがアーセナルでありベンゲルだと私は思います。

    —–
    これさわさん リバサポさん>
    本人が変わるか、変わらないか、ですね。
    私は変わる方に賭けたいと思います。
    このチャンスを逃したら、バロテッリは二流の選手で終わってしまいそうです。

    tomoさん>
    ケディラ獲得は、金額が折り合わないんですかね。
    御大は、「急を要さない」「8月下旬は忙しくなる」とおっしゃっていたので、
    CBも移籍市場締切り直前の攻防となりそうですね。

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